98.11.07.
★福岡・Virgin Mega Store インストア★

 *アコースティックライブ&トーク

 ●Play List

 1.さよならデイジーチェイン
 2.冬のオルカ
 3.野良の虹

・・・・・寄稿:さゆりさん

福岡でのイベントは、IWATAYA Z-SIDE というファッションビルの中にある地下2階の
Virgin Mega Storeでありました。
私は仕事の都合で3時半頃着いたのですが、エレベーターを降りて、いきなり二人の女の子にサインをしている高樹さんを見つけてビックリ。 私もサインをお願いしました。

そのとき「今日は写真撮影はダメなんですかねぇ?」とサインして貰っていた子に聞くと
「ダメなんですって」という返事。
「そうか、残念。カメラ持って 来たんですけどね〜」と話していると、サインをしていた高樹さんが、
「イヤ、あとで写真撮ってもイイんじゃないかなぁ?」との事。
喜びつつお礼を言ってその場を去りました(どうも店内でCDを探していらした ようで、ジャマをするのはナニかと、、笑)。

それから1時間くらい過ぎて、イベントスペースに人が少しづつ集まって 来ました。スペースは縦3メートル、横5メートル程の本当に小さい場所で、 見るにはかなりいい状況です。

司会の方の
「最初に『さよならデイジーチェイン』『冬のオルカ』そして、
『野良の虹』の3曲を演奏して頂きます、それでは、キリンジの登場です!」

のナレーションと共にキリンジ登場
高樹さんはチェックのパッチワークになったようなシャツに白いパンツ、
泰行さんはTシャツの上から白いシャツを 羽織って、下はジーンズといういでたち。
いきなりペットボトルの水を飲む泰行さん。
エレキギターを抱えながら高樹さんが
「水を飲んでます(笑)」。
泰行さんがアコギを構えるのを見計らって
兄「じゃ、いきましょうか」。

『さよならデイジーチェイン』

兄「こんにちわ」
弟「こんにちわ、、え〜、インストアライブというのは 初めてなんですけど、、やりづらいもんですね」
兄「不思議な緊張感がありますね、、(泰行さんの方を向き)あの、今の曲はどういう風ですか?」
弟「え?」
兄「この曲は?」
弟「どういうって、、(しばし考えて)まぁ、、あの、、何って言うんですか、、草むらに寝転んでイチャついてる歌ですよ(笑)」
兄「(笑)そういう事、、僕等のメジャーシングルの『双子座グラフィティ』というレコードがあるんですが、その中の3曲目に入っている曲なんですよ。
これは『ペイパードライヴァーズ・ミュージック』という僕等のアルバムには今回収録されていないので、よかったらシングルの方も、、」
弟「ええ。ハァ〜(深いため息)2曲目行きます『冬のオルカ』という曲を」
兄「やりましょうかね」

『冬のオルカ』演奏。

兄「何か緊張してるんじゃないの」
弟「緊張すんだよ」
兄「そんな別に初めてライブという訳じゃないんですけど」
弟「ハァ〜、、」
兄「最後の曲なんですけどね」
弟「ハイ」
兄「(励ますように)がんばろう!『野良の虹』という曲をやります」
弟「ハイ」

『野良の虹』 

今までは高樹さんがエレキ、泰行さんがアコギでしたが、 この曲は高樹さんがアコギを弾いて、泰行さんは歌のみ。
歌う以外にする事がないせいか、泰行さんはずっとお客の上の方にあるライトを見ていました。

曲終わって、、
兄「ありがとうございました」
ここからトークに。

司会「ギターの音ってなごみますよね。何だかお二人非常に緊張していらしたそうで」

兄「緊張しちゃうんですよね」
所在なげに水を飲んだり、いろんな所を見ている泰行さんを見て
兄「モジモジしない、モジモジしない(笑)」

司会「パンフレットに書いてある”兄さんのつくるココアっておいしいよな”って書いてあるんですが、お兄さんのココアって美味しいんですか?」

兄「イエイエ、いれた事ないですねぇ、デザインはけいご君ってのがいて、彼が勝手に書きましたけど」

司会「でも、上手そうですよねぇ、ココアとか作るの」

兄「のばしてですか?気持ち悪いじゃないですか(笑)」
弟「(笑)」
兄「美容にいいからよぅ、とか(笑)」

司会「(笑)それで、、名前の由来を、、」

弟「あの、カタカナで4文字か5文字位で、外来語か日本語か良くわかんない様な響きってのを探していたんですよ。で、キリンジってなって。意味はいろいろとあるんですけど、将来有望だぞ、と。縁起がいいなぁって」
兄「あんまり意味はないんですよ」

司会「ロゴからして、キリンジって、、」
兄「カタカナにすると何だかよくわからないんですよね」
司会「でも、音を聴くと柔らかい感じで」
弟「有難うございます」

司会「あ、で、4回目の福岡なんですが、今回は何日位?」
兄「2日、昨日来て今日帰るっていうか、大阪の方へ」
司会「寂しいですねぇ、何か美味しい物食べましたか?」
兄「『いわしめんたい』
司会「『いわしめんたい』??
兄「いわしの腹にめんたいこがつまってるっていう、、創作料理って感じで。創作料理って何処もマズいんですけど、美味しかったです」

司会「で、、、強引に今度のアルバムの話に戻りますが、キリンジのお二人からしてこのアルバムに対しての思い入れをお伺いしたいんですが」

「あの、、粒がそろってるっていう、、 捨て曲のなさ、みたいなのはいいかなぁ、他にはないかなぁ、って思います」
兄「あと、これ、インディーズの時に出した曲も収録されているんですけど、まぁ、そういうのもあって、”第1期キリンジ”って感じの」
司会「私、今かかっている曲がとっても好きなんですよ」
 (後ろで『風を撃て』がかかっている)
兄「あ、ありがとうございます」
司会「これ、夢に出そうなんですけど、パッパラッパのところが」
兄「しつこいですから(笑)ちゃんと歌詞カードにもパラッパッパって書いてありますから」
司会「(会場に向かって)お聞きになった方?」
 お客オズオズと手を上げる
兄「あ、ありがとうございます」
司会「ホラ!ちゃんと手を上げなきゃ!!」
兄「恥ずかしがらずにね、僕等も恥ずかしいんですから(笑)」

司会「ま、ホントにね、皆さん好きでいらっしゃっている様にライブ見て思いましたけど、インストアライブって初めてだったんですか?」
弟「ハイ。あの、インストアじゃなくって、屋外の、、デパートの店頭みたいな所でやった事はあるんですけど」
兄「冬だったんだよね。真冬でね、寒いし、別な意味でもサムかったという (笑)」

司会「(笑)ああ、だからデパートの歌が入ってるんですか」
兄「イエイエ、これはデパート、、僕、デパート行くの好きなんでけど、 でも、やっぱりあの1階の雰囲気が気にいらなくて、ここもデパートですけど」
司会「ああ、そうですね」
兄「結構嫌味を込めて(笑)」
司会「デパートって不思議ですよね?何かこう、愛と憎しみが混ざっているような」

兄「デパートって万引きがあるじゃないですか、その殆どが店員がやっているらしいんですよ」
司会「そうなんですか!?」
弟「別にここでやってるって訳じゃ、、(笑)」
兄「僕は以前デパートでバイトした事があって、だから皆、透明のカバンを持って、、」
司会「はぁぁ、、そうですね」
兄「こう、(ハンドバッグを抱える仕草をして)ね?、、なぁ〜んて(笑)」

司会「あ、あの、ところでここは建物の作り上、上の階にいるお客さんがご覧頂けるようになっているんですが」
 (このお店は地下2階から一番上まで吹き抜けになっている)
兄「あぁ、ここはパンチラスポットとも呼べるんですか?」
司会「そ〜ですねぇ、それがまたちょっと見えない様になってるんですが (笑)、
どうですか?またインストアしてみたいと思いますか?」

弟「ハイ、そうですねぇ、、」
兄「というか、してみたいって言うより、また明日やるんです(笑)いやがおうでもね」
司会「いやがおうでも、明日大阪で(笑)なるほど。しかし、こんな小さな所じゃなくて、
ぜひライブで来ていただきたいですね(会場に)ここで拍手拍手!!」

兄「来ます、来ます」
弟「来ます」

司会「こんな感じで皆さん待ってますので。今はお二人ツアー中という事で」
弟「イヤ、ツアーこれからなんですけど〜、、」
兄「今、キャンペーン中です(笑)」
司会「あ、これから。でも、ぜひライブに来て頂きたいですよね、3曲なんても ったいない」
兄「もっと売れれば来られるんですけどねぇ」
司会「売れてません??」
弟「もっと、もっともっと、こう、ね(笑)」
司会「一人3枚位って事で(笑)。でも、この季節にはいいですよね?というか、さっき言ってらっしゃいましたけど、草むらに寝転がってイチャつきたいアルバムですよね」
兄「そうですね。若い人達にドンドン(笑)」
弟「うわははは(笑)」

司会「でも、お客さんと同じくらいですよね?」
兄「ええと、僕は44年生まれなんですけど」
司会「ああ、私の兄さんと同じ歳だ、私48年なんです」
兄「(笑)別にそういう話しても」
司会「イヤイヤ、ま、ね。制服の方もいらっしゃいますけど、いろんな恋をしてね。
楽しい経験を、それと今でも充分楽しい方々も、、、何言ってんだか、、 ま、とにかくアルバムを聴いてくれ、と。(司会者壊れてます)

兄、弟「宜しくお願いします」

司会「それでは、ここらへんで質問などを、、質問のある人」
女の子二人連れが手を上げる
司会「ハイ、どうぞ」

女の子「こんにちは」
兄、弟「こんにちは」
女の子「今日は何をされましたか?」
兄「今日は何をされましたか??、、、寝てたよね?」
弟「寝てました」

兄「僕はねぇ、昨日だいみょうっていう所に泊まってたんで、あの辺をブラブラしてたんですけど、雨が降ってきて、ヤバいなって帰ろうかとホテルに着きかけたら雨が止んで(笑)またどうしようかなぁ?ってブラブラしてたんですけど」
女の子「探してたんですけど」
兄「あ!そうですか!?(笑)どこらへんを?」
女の子「だいみょうを、、」
兄「あ、そうですか、、、惜しかったですね(笑)」
女の子「あ、名古屋クアトロ行きます。がんばってください」
兄、弟「ありがとうございます」

司会「だいみょうを探していたと」
兄「でも凄いですね。よくわかったなぁ」

司会「さ、次の方」

女の子「こんにちは」
兄、弟「こんにちは」
女の子「だいみょうに住んでるんですけど(笑)」
兄「あぁ(笑)、そ〜ですか」
女の子「ラジオで『繁華街』という歌を聴いたんけど、インディーズの時の曲で すか?」
弟「あれは今回のアルバム用に録音したんですけど。んで、ミックスダウンまで 終わったんですけど、出来があんまり気に入らなかったんで、今回は止めてくれ って言って、入れなかったんですよ。 だから多分次回のアルバムに入るかもしんないですね」
女の子「入るんですか?」
弟「まだわかんない。またやってみて、良くできたら入る、と」
女の子「ハイ。ありがとうございました。がんばってください」
兄、弟「あ、ありがとうございます」

司会「ハイ、それでは次の方」

男性「あ、コンニチハ」
兄、弟「こんにちは」
男性「ヘんな質問で申し訳ないのですが、ビーチボーイズとビートルズ、どっち が好きですか?」
弟「僕はビートルズ」
兄「ん〜、そうですね、ビーチボーイズは全部が好きという訳じゃなくて、『カルフォルニア・ガール』以降って感じ。そんな感じですね」
男性「『ペイパードライヴァーズ・ミュージック』もペットサウンドですか?」
兄「ビーチボーイズはビーチに行かないけども、サーフィンのサウンドを作ったわけじゃないですか。僕等はドライブをしないけども、ドライブミュージックを作る、、って後でつけたんですけど(笑)そんなのも楽しいかなぁ?と」
男性「ハイ(笑)、ありがとうございました。渋谷クアトロ行きます」
兄、弟「あ、ありがとうございます」

司会「さ、時間が迫ってきましたんで、最後の方」

女性「はじめまして、ライブ良かったです」
兄、弟「あ、ありがとうございます」
女性「お兄さんに質問したいんですが、以前雑誌でメガネの事を書いていらしたのを見まして。で、メガネにこだわっている所があったら教えて頂きたいのですが」
兄「メガネ、、何だったかなぁ?、、、あ、何か前ありましたねぇ。 あの〜、割とねぇ、顔が大きいんですね、僕は。だから細いフレームのちっちゃ いレンズだとカバさんみたいになっちゃうんですよね(笑)。だからがっしりし た物を選んだ方がいいのかなぁ?と思ってます」
女性「わかりました。ありがとうございます」

司会「ハイ、音楽の話からメガネの話までいろんな話が出たんですが」
兄「ソリトンっぽいよね」
弟「ソリトンっぽい(笑)、サイドB(笑)」

司会「それでは、皆さんの質問も揃ったところで、他になにか」

兄「ええと、今回残念、、福岡にはライブで来れなくて。来年とかは来たいと思ってます
司会「そうですね、ぜひ大きな所で聴かせて貰いたいと思ってます。ライブ聴か せて頂きまして、有難うございました、それでは、残り少ない時間ですけど、楽 しんで帰って下さい。キリンジの皆さんでした」

という訳でキリンジ退場。
大体30分位のライブでした。こうやって書き起こしてみると、やっぱり高樹さんの話が多いですね。泰行さんは殆ど話さなくてじ〜っと椅子に座ったまま、司 会の女の人と高樹さんのやりとりを聞いている、という感じでした。


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