2004.8.15. 京都αステーション
★「α-MONTHLY COLORS」キリンジ・第4回★


キリンジストーリー part.4

書き起こし/らみさん

〜キリンジのフェイバリット・ミュージック編〜

泰《どうもこんばんわ。キリンジの堀込泰行です。
高《堀込高樹です。
泰《8月のαマンスリーカラーズを担当しております。
  えー、それではまず一曲目、キリンジで『十四時過ぎのカゲロウ』をお聴きください。

♪十四時過ぎのカゲロウ♪

 ☆☆☆

泰《えー、どうも、改めましてキリンジの堀込泰行です。
高《堀込高樹です。
泰《と、いうことで。
高《はい。
泰《今日で4回目ですけども。
高《もう8月も下旬ですね。もうクラゲとかでるんですか、海は。
泰《うーん、アレはどうなんだろうね。案外ー、あ、お盆明けちゃうともう、っていうよね。
高《そうだね。
泰《そんなに海は馴染みがないけど。
高《ぜんっぜん、ないですね。
泰《うーん、でも子供の時に刺されたね、クラゲに。
高《あー、刺されてたね。
  あのー、友達が最近、その藤沢のほうの、藤沢というか湘南ですね、の、方になんかその、家を借りるって、
(泰《うんうん、)
 で、そのー、不動産屋さんをまわったらしいんですけど。
 そしたらね、なんかあのー、不動産屋さんの店員とかが皆サーファーなんだって。
泰《あっそー!
高《だからサーフィンが好きでさあ、湘南に住みたくて、でまあ、それを優先させて
(泰《うーん、)湘南で仕事を見つける、というライフスタイルなんですね。
泰《なるほどね。
高《だからあの、うどん屋も(泰《うーん、)不動産屋さんも
 (泰《んふふ)どこも、お巡りさんとか(泰《はいはい。)みんなサーファーらしいですよ。
泰《いいね、そういう考え方も。
高《ね。
泰《うん。いいよね。あの職業柄によって性格とかってありそうじゃん、実は。蕎麦
打つ人はなんか寡黙で、とかさ。
高《うん。
泰《ストイックで、とかさ。
高《そうね。
泰《そうじゃ・・ナハハ、ないって。
高《そうじゃない感じが。
泰《みんなイケイケだったり、アッパーだったりする、街なんだ?
高《そうそう。だからある意味ドリフのコント的なね。
泰《はいはい。
高《あの、「こんなお医者さんがいたら」、みたいな。
泰《うん、おもしろいね。
高《おもしろいですよ。僕らそういうのから縁遠いんですけど。
泰《そうだね。
高《なんか音楽やってる人間ばっかりが集まってる村とかあると楽しいかな、とか
ね。
泰《ハハハハ。
高《ちょっとおもしろいかな、なあんて、思ったりして。
泰《思いつつもねー、けっこう、でも、それはそれで、なんかあるもんね。あのー。
  父親の実家が群馬なんだけど、そっちのほうになんかあるじゃない?
  新しき村、みたいな、陶芸ばっかやってるとか、芸術家ばっか、みたいなのが集まってる村、みたいな。
高《ありますね。
泰《で、そういうのをちょっとこう、何か売っててさ、ツボとか。あるけどなんかちょっと違うね。
高《そうだね。
泰《外に向いてないとやっぱさ。同じ人種ばっか集まると。
高《ああ、そうだね。
泰《けっこう、なんか空気が停滞しそうだもんね。うう〜ん、まあいいや。まあいい
や。頭からなんか変な話しちゃいました。 
高《ハイ。
泰《早速です。聴いてみますか。
高《はいはい。
泰《そんな人間模様を歌っているか、どうか、わかりませんが。(笑)
  えー、キリンジの「YOU AND ME」を聴いてください。

  ♪YOU AND ME♪

   ☆☆☆

泰《えー、さて、今夜はですね、キリンジのフェイバリット・ミュージック編、ということなんですね。
  まずね、兄、堀込高樹から。ということなんですけども。
高《はい、まあ難しいですね、フェイバリット・ミュージックといっても、いっぱい
色んな音楽好きなんですけども。
泰《うーん、そだね。
高《でもだいたい、基本的にメロディが綺麗で、ハーモニーが綺麗で、リズムが面白い。
泰《うん。
高《っていうものを、好きなんですけども。
  どの辺かな、そうすると、やっぱり70年代の音楽が好きですかね?
泰《んん。
高《ま、60年代の音楽も勿論好きなんですけど。なんか一番、聴いてちょっと安心するのがその辺ですね、やっぱ。
泰《ああ、はあはあ。
高《うーん、なんて言うのかな、かといってAORとかじゃないんですよ。
泰《うーん。
高《キャロル・キングとか、ジェームス・テイラ-とか(泰《うんうんうんうん‥)
が、一番、好きなんですけど。
泰《うーん。はいはいはい。
高《なんつーのかな、デッドに録音してあるって分かるかな?あの。
泰《あんまり音が響いてない感じというか。
高《そうそうそう。リバーブとか付いてない感じでぇ‥。
泰《うーん。
高《あと、ルームのエコーとかも、その部屋の鳴りとかがね、
(泰《うん。)
  あるんだけども、なるべく抑えてある、っていうような感じで。
(泰《うーん。)
 で、各楽器の音が、分離が良くてね。オーソドックスに、すごくオーソドックスに
よい音を撮ろうとした感じ、
 かといって、なんかこう、「いい音でっせぇ〜」(←何故か大阪弁。)みたいなハイ・ファイじゃなくて。
泰《はいはい。
高《ボーカルとかにあんまりリヴァーブがかかってない感じ。
(泰《うーん。)の、音楽が好きなんですね。
泰《うーん。
高《それで歌心のあるやつが。
泰《なぁるほどねぇ。ま、確かに一番、そうだね、安心して聴ける、っていうか、その、一番旨味が解りやすいよね?
  旨味っていうかその、
高《曲の旨味がね。
泰《うーん。
高《一番伝わりやすいタイプの音像かなと。
泰《うーん。
高《思うんですけど。
泰《初めて買ったレコードっていうのはアレだっけ、でも、すごいちっちゃい頃だね。
高《初めて買ったのは6才くらいかな、あのオズモンドブラサースの、「ちっちゃな恋人」っていう、
泰《うーん。
高《で、あの、オズモンド・ブラザーズってのはジャクソンファイブに対抗して出来た、
 アメリカの白人の男の子5人組の兄弟のグループなんだけども、で、そのグループ
が日本に来で日本語で歌ってんだよね。
泰《あー、そうなんだ。
高《ちっちゃな恋人とか。
泰《昔はそういうのあったね、洋楽の人が日本語版出すとかさ、けっこうあったよね。
高《で、当時は何も解らずに聴いていたんだけども、そういう、今思うどブルーアイド・ソウルっぽい感じと。
  バブル(バブルガムポップ)っぽい感じの。
泰《はいはい。
高《あとなんとなく、ブロードウェイっぽい匂いもあったりして、それがなんかウキウキした感じだったのかな?なんて、
泰《うーん。
高《今は思いますけどね。
泰《うーん。なるほど‥。
高《色々探してんですけどもね、あの、あんまり無いんだよね。
泰《あ、そのオズモンド・ブラサース?
高《あるとは思うんだけど。
泰《うん。
高《何かちゃんと評価されてない感じがして。
泰《うーん、うん。なかなかアレだね、子供の時から、やっぱ面白い所に目をつけるっていうか、
早熟ってわけでは無いだろうから、けどさ、子供だから‥。
高《でも、ま、今言ったことは後付けですけどね。
泰《あー、「気がつけば俺はそんなにかっこよかったぞ」と。
高《そそそ。
泰《あはは。ピンクレディとかも聴いてたもんね!
高《ヒャヒャヒャ。(笑)もちろん聴いてました。
泰《そうだよね。
高《ピンクレディ、あのー、実はフリとかも完コピ、してたよ。
泰《あははははは!(←大ウケ。)
高《親の前でやると「なんだ、おまえ、うまいじゃないか!」とか言われるのヤだから、恥ずかしいから、
もう、風呂場とかトイレで。
泰《独りで?(笑)
高《独りでコピー。(笑)
泰《フフフ。‥あ!それで今の人格が形成されてるわけだねっ!(←妙に納得のご様子です。そのココロは!?)
なんか、そこでホラ、親とか親戚の前で、よく、ちゃぶ台の上でやって、ワー!って言われて、
いやー、そこで味シメて「ボクは子供の時から歌うたうの大好きになって‥」っていう、ほら、いるじゃない、そういうヒト。
高《いるいる、いる‥。
泰《そうじゃなかったんだね。
高《お前はどっちかってとそういうタイプだったよね。
泰《ハハハ。俺、子供の時はそうだったかもしんない。
高《ハハハ。そこが違うんじゃない?
泰《あー、ハハハ。なるほどね。
高《俺はなんか秘かに、
泰《そこで恥ずかしいと思って‥
高《人前ではやらないけどデキルよ?‥くらいの。
泰《風呂場で独りでやってた、と。
高《風呂場と、“トイレ”、だね。
泰《“トイレ”、ね。(笑)
高《ふはははは。
泰《(スーっと息を吸って)なかなか‥そうだったのかあー。
高《すごいルーツが今、明らかになったでしょ?
泰《なるほどねぇ。なんか、オレ、垣間見た感じがするね!
高《あはは、そう?
泰《あのー、なんかこう、重大な一辺を‥。(←心底感心のご様子です。)
高《うん。
泰《うーん、いや、こら、いいこと聞きましたね。(←リスナー代弁?・笑)
高《そーすか(笑)?
泰《ま、そんな少年が。なんすか?初めて行ったライヴとか。
高《初めて行ったライヴはねー、うーん。‥ほんっと、初めて行ったやつはね、
あの、市民会館でやってた、あの、市のアマチュアバンドのライヴ?
泰《うふふふん(笑)何の演奏してたの?
高《それは地元の高校生がやってて‥、その時はね、フーの、マイジェネレーションをやってたの。
泰《ああ、はあはあ。
高《あ!かっこいい!と思って。
泰《うんうん。
高《で、おこずかいをせびって、フーのライブ盤、「ライヴ・アット・ザ・リーズ」ってやつ
(泰《ああ〜、ハイハイ。)を買いました。
泰《あれ、かっこいいよね!
高《かっこいいよぉ。
泰《う〜ん。
高《ま、今のキリンジにはあんまり反映されてないんですけど。
泰《うーん。
高《そういうね、ロックも、ま、今も聴いてますけど。
泰《そうだね。けっこううちには色々、基本的な、王道のやつはあったよね。なん
か。
高《そだね。
泰《ビートルズがあればストーンズもあって。
高《フフ、そだね、マジメだったからね。
泰《ツェッペリンがあると、ハハ、ディープパープルもあって。とかさ。
高《そそそ。
泰《ドゥービー(←※ルーフィー、と聞こえましたが。推測。)があってイーグルスがあって。
高《スティーリーダンがあってね。
泰《うーん、なんかこう、わりかし
高《今思うとなんかお勉強しすぎだね、オレは。
泰《いや、でもねー、良かったよね。なんかフツーにそういうのがあって。
高《あー。
泰《あー、オレは弟だからかもしれないけど。
高《うーん。あとまあ、カルチャークラブとか、ああいう、まあ、80年代のポップスだね。
泰《あったね、ホール&オーツとかもあったし。
高《あーゆー、80年代のアメリカンポップスは結構好きだったな。
泰《80年代は80年代で面白かったよね、
高《ね。
泰《結構、ジュークボックスっぽい感じっていうか。
高《そうそう、60年代のポップスっていう感じっていうか、
泰《そうそう。
高《あってね、今思えばそういう。
泰《うーん。曲は結構、かわいらしい曲とか多いんだよね。
高《うん。--じゃあちょっと曲をいきますか。
泰《はい。
高《あのー、さっき話した、その、70年代的な音でかっこいい感じのヤツを聴きましょうかね。
泰《はい。
高《えー、紹介してください。
泰《はい、えー、ジョニ・ミッチェルの「夏草のいざない」とスティーリー・ダン で「キング・オブ・ザ・ワールド」

☆☆☆

泰《えー、8月のαマンスリーカラーズはキリンジがお届けしておりますが。
今夜4回目はですね、キリンジのフェイバリットミュージック編、ということでお送りしております。
高《はい。さっきは、あのー、ワタクシ、兄、高樹のフェイバリットミュージックとして
ジョニ・ミッチェルの「夏草のいざない」という曲をきいてもらいました。
泰《うん。
高《あの、スティーリー・ダンの曲はね、二人とも好きな曲、
泰《そだね、
高《ということで、きいてもらったんですけど。
泰《うん。
高《あのー、「ペグ」とかじゃなくてこれなんですね。
泰《はい。そーっスね。なんかあのー、ちょっとカントリーっぽいタッチがあって。
高《そうそう。
泰《ああいう、ああいう所ってさ、その、カントリーぽい感じとジャズっぽい、
シンセのサビ、みたいなメロディーあるでしょ?あれのなんか、すごい、洗練された部分のくっつけ方が面白い曲だよねー?
高《うーん。
泰《うーん、こういう感じが好きだよね、スティーリー・ダンはね。
高《そうだよね。
泰《そうね。さあ、そして、えー、続いては僕の、ホリゴメヤスユキのフェイバリットミュージックなんですけども‥。
高《うん。
泰《なんすかねえ、そうそう、あの、さっき言ったその、王道のものが家にはわりかしあったじゃないですか。
高《うん。
泰《レコードで。で、えー、まー、色々僕も耳にしてたんだけど、ま、13歳の時に、
  その、兄の買ったクィーンのベスト盤ね。
高《うーん。
泰《黒くて顔が4つ並んでるやつ。
高《一番古いやつね。グレイテスト・ヒッツよね。
泰《そう。あれがよく家でかかってて、で、それにね、物凄く反応したんだよね。なんかしんないけど。
  ま、コーラスがキレイ‥で、そう、マジカルじゃない?響きが。で、曲がどれも
ポップだし‥声もすごい綺麗だなー、と思って。
高《そうね。
泰《ひっかかってたんだけどさあ、で、まあ写真見てさ、フレディ・マーキュリーが『コイツは絶対歌ってない。』と思って‥。
高《フハハ。
泰《コイツはー、ベースって決めてたんだよ。
高《ウハハハハ。
泰《コドモだからちょっとベースとか馬鹿にしてんだよ。
高《アハハハハハ。
泰《馬鹿にしてるっていうか、ボーカルとギターがかっこいいと思ってるから。
高《うん。
泰《フレディーはベース、コイツはベース。
高《誰がボーカルと思ったの?
泰《ロジャーテイラーだね。あー、まー、一番美形だから。
高《一番男前‥、一番美形だからね。
泰《コイツ、ボーカル。で、ブライアン・メイはやっぱギタリストっぽい。コイツがギターかな。
高《ジョン・ディーコンは?
泰《ジョン・ディーコンは迷って‥やっぱ‥フレディーの方がなんかベースっぽいなー、コイツ、と思ったら、あの、予想外に、
  というか、フレディーが、まあ、ね。
高《うん。
泰《ボーカリストで。最初はちょっとショック受けましたけどね。
高《うん。
泰《でもけっこうアレだよ、似顔絵とか。かいてたよ、クィーンの。
高《知ってるよぉ、実家に帰るとアレだもん、お前のかいたフレディー・マーキュリーの似顔絵が、今もお前の部屋に‥
 (泰《ふへへへ)飾ってあるもん。ハハハ。
泰《いや、(高《なあんだろ、コレ‥って。)飾ってあるのは違うよ、ポール・マッカートニーだよ。
高《あ、そうだっけ?
泰《ツェッペリンの、あの、なんだっけ、『聖なる館』のポスターと、
高《うん。
泰《アビーロードの、ビートルズのポスターとクィーンのレコードが、こう、‥けっこう、だから、“昔の若モン”っぽいのかも。
高《ああ、なんかムードミュージックとかジャズとかも普通にロックとかと一緒に聴いてる感じだよね。わかんないけど。
泰《うーん。あと、その、そだね、部屋の‥部屋に、レコード並べて飾るとかってさ、今の子はすんのかねぇ?
高《しないよ?
泰《ちょっとは、でも、すんのか、CDのジャケット置いたりとか、好きなやつはこう、
高《ああ、そうだね。
泰《うんうん。昔はやっぱポスターとかレコードだからね。
高《あの、アレなんだよね、そのー、あのー、音楽が好きでさ、音楽も好きなんだけど、その他の部分で何かをこう、
  かわいがりたいっていうか、(泰《うーん。)愛したい、っていう時の、部分 が、モノがさ、ポスターとかジャケとか、
  あとまあ、ヤバい人だったらオビとかね。
泰《にゃははは‥。ヤバくないじゃん。
高《レコードの帯を、こう、ガーッと、こう。
泰《あー、あー。帯ばっか集める人とかね。
高《そう、帯好きなヤツ。いたでしょ?
泰《うーん。
高《そういうのあったけど。だからそのくらいしか無かったんだよね。
泰《そう。
高《あとステッカーとかね。今ほど情報が無かったからね。
泰《そう。で、ビデオも出てないからね、ソフトなんて。
高《そうそう。
泰《出てても14800円とかするからさ。絶対、中学生なんかは買えないんだよね。
高《そそそそそ(笑)。そうなんだよね。だからね。‥初めて行ったライブとかあんの?
泰《これはねー、キリンジのフリーペーパーにものってて‥。あのー、藤井さんがシブイですねー、
  とか言ってたんだけど、あのー、渋くないんだけど、あの、アレなんだよ、イングウェイ・マルムスティンなんだよね。
高《は。イングウェイ。
泰《早弾きのスウェーデンのギタリストで。
高《知ってます知ってます。
泰《だからぁ、中学生んときはだから‥クィーンが好きだったんだけど、クィーンのポップな所も好きだったんだけど、
  ま、ハードな部分もあるから、そっからちょっとハードロックも好きだったね。
っていうんで。
  流れでイングウェイ・マルムスティンも聴いてたね。なんだろね。
高《イングウェイ・マルムスティンはソロ?あの、レインボウとか入ってたりするじゃない、一時。
  あれじゃなくてソロ?
泰《そう、ソロ。それがリアルタイムで新譜として出てるやつはそういうやつだったんだよ。
  だからレインボウとかはやっぱ後追い‥だったんだよね。
高《うーん。あと、なんか、モトリークルーとか聴いてたよね。
泰《モトリークルーも聴いてたね。
高《うるさいなぁ〜と思ってたね‥ボクは。(笑)
泰《なんか、だからね‥そう、
高《思ってましたけども。
泰《エレキギターの、やっぱ、金属的な音が、凄い好きだったんじゃない?で、サッカー部だったしさ。
高《“サッカー部だったしさ”(笑)?(モノマネ?)
泰《いやー、こう、試合行く前とかやっぱ、カッカカッカする‥そういうの聴いてくと、闘争心が湧く、っていうかさ、
  だから、やっぱ、プロレスラーの登場とかはさあ、まあ、最近はけっこういろんな音楽のタイプの人とかいるけど、
  わりかしああいう、こう、『ウィー・ウィル・ロック・ユー』(註:クィーンの曲)とかなんとなくああいう、ハードな、ギンギンな、
  こう、金属音の、音楽が多いじゃん?
高《うん、そうだね。
泰《で、体も動かしたい時期だったから。
高《で、クィーンとかだとさっき言ったそういう、あの、曲の骨格のよさ、みたいなものも、ギンギン的(笑)なものも、
  両方楽しめる。
泰《そうだね、だから最初にクィーンに飛び付いたのは凄く、自分では幸運だったね。
  あの、徐々に作曲をする人間になる身としては。
高《ああ、なるほどね。
泰《あの、そう、とにかくソングライターとしてもよかったかな。
高《うーん。じゃ、クィーンの曲、なんか聴いてみますか。
泰《はい、で、えー、これは特に最近になってから(高《うん。)やっぱりいいな ぁ、って思った曲ですね。
  ね。ちょっとカントリー調の曲で。ね。聴いてみますか。クィーンで『ロングアウェイ』

 ☆☆☆

泰《えー、クィーンの『ロングアウェイ』というね、カントリー調の曲を聴いてもら いましたけれども。
高《ねえ、ちょっと意外な曲ですよね。
泰《うん。けっこう、だから、オーケストレーションとかさ、ギターオーケストレー ションとか
  あのオペラっぽいコーラスとか、フレディーの、こう、エキセントリックな感じとかに、こう、評価が集中するんだけど、
 (高《うん。)案外こういう小作によさが、底力があらわれる感じっていうのか な、そういうところが好きだったね。
高《なるほどね。
泰《うん。‥はい。さて、そんな感じであのー、我々のフェイバリットをいくつか聴 いてきましたが。。
高《なんか、アレだね、どうですか、最近は。これからどんな音楽を聴きたい、と か。ま、聴いてます、とか。
泰《なんかねー、まあ、自分にとってのオールタイム・フェイバリットみたいなの が、ま、今日かかったみたいな感じのやつで、
  だいたいもう、あるからさ、(高《うーん。)あるっていうか、まあ、今後も聴 いてくんだけど。
  (高《うん。)最近はちょっと、だから、今まで聴いてなかったような感じのも のを聴いてはいる、かな。
高《うん。
泰《なんか、ナード(N.E.R.D)とか聴いたり。
高《あー、そうだね。僕も好きですね、ナードは。うーん。
  アレだね、どうしても聴いたものをほら、どうしても反映させたくなるじゃな い?
泰《うんうんうんうんうん‥。
高《音楽に‥なんかほら、なんてのかなあ、どうしてもこういう音楽ばっかりずっと 聴いててさあ、作るものもなんか、
  やっぱりそういう傾向になりつつあるじゃない?まあ、なってるじゃない。実 際。
泰《うーん、うーん、うんうん。
高《なんか、こう、難しいんだよね、そこにある意味欠陥が出てる音楽だからさぁ、
その、欠陥が見えてる音楽なんだけれども、
  なんかこう、新鮮味をこう、加味していかなきゃ...加味して表現出来なきゃ いけないって所がね。
泰《そうだね。
高《...あるから、なかなかポップスっつーのはね、こう、作り続けるのはしんど いですね。
泰《そだね。そうだよね。
高《ふう...ん。(間。)
泰《そう。
高《ふふふふ...。
泰《(間。)いやいや、そうね、改めてそう思う。
高《だからね、今、俺、興味あるのはね、なんか、その...、おかしなコードで単 純なメロディーとか
  なんかそういう、なんか。
泰《ううーん。
高《なんつかなあ。すごい、童謡くらい簡単なんだけど、なんかちょっとえも言われ ぬ感じがある、もの、とか。
泰《うーん、うん、うん。
高《...興味があるかな。結構、ブラジルの音楽とかね、ボサノヴァ以外の音楽と か...割とそういうのが多くて。
泰《うーん、
高《最近はよくそういうのは聴いてますけどもね。
泰《なるほどね。そうだね。なんか...、ううーん、わかるっ!
高《うん。
泰《解るけどうまく言えないっ!...そうだね、なんかこう、やっぱ、でも、誰も 聴いたことないようなものを
  作ってみたい、っていうのはあるよね。やっぱね。
高《そうですね。
泰《作り手としては。それでいて、ただ奇抜じゃないものを。なんか、できたらいい なあと。思いますけれども。はい。
  じゃあ、ここで新しいシングルのカップリングを。きいてもらえますか。
高《はい。
泰《はい、キリンジで「冠水橋」。

 ♪冠水橋♪

  ☆☆☆

泰《えー、というわけで今回4回目は、キリンジのフェイバリット・ミュージック 編、ということでして
  お送りしましたけども。
高《ま、だいたいあれだね、もう、変わんないね、ずっと好きなものはね。
泰《そうね。
高《この辺はね。ずっとね。うん。
泰《さすがにでも、ちょっと熱が入るね、(笑)、
高《ああ、音楽の...、ヒトの音楽の話だとね。好きなもんの話だとね。
泰《うーん、「夏何してんの?」とかよりはやっぱりね(笑)。
高《クフフフフ...(笑)
泰《ちゃんと、こう...(高樹さん・息で笑う...。)番組らしく出来てよかったよね。
高《本当ですかあ-?(笑)まあいいや、まあ。はい。
泰《はい。えー、えへへへ、この番組では皆さんからのメッセージをお待ちしていま す。
  ***(募集要項。)
  と、いうことで。今日も(高《はい。)この曲でお別れです。えー、
  キリンジの「スウィートソウル」を聴いてください。
  お相手はキリンジの堀込泰行と、
高《堀込高樹でした。

♪スウィートソウル♪
 〜END〜  
★QUEEN  
★キャロル・キング
★ジェームス・テイラー
★オズモンド・ブラザーズ
★ブルーアイド・ソウル
★バブルガムポップ
★ザ・フー 「ライブ・アット・ザ・リーズ」   
★モトリー・クルー
★N.E.R.D.

2005.4.30. up



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