2004.8.15. 京都αステーション
★「α-MONTHLY COLORS」キリンジ・第3回★


キリンジストーリー part.3

書き起こし/らみさん

〜キリンジパーソナリティ編〜
 兄の中学時代、泰行結婚や普段の生活を語る、キリンジと酒

泰《えー、どうも、こんばんわ。キリンジの堀込泰行です。
高《堀込高樹です。
泰《8月のαマンスリーカラーズのMCを担当しておりますけれども。
高《はい。
泰《エー、まあ、じゃあ早速1曲聴いてもらいましょう。
高《そうですね。
泰《えー、じゃあキリンジで「YOU AND ME」。

  ♪YOU AND ME♪

泰《えー、どうも、キリンジの堀込泰行です。
高《堀込高樹です。
泰《えー、と、いうわけでですね、8月のαマンスリーカラーズのMC、ね。
  ずっとやってきておりますけども。
高《うん。もう3回目。
泰《うーん。
高《あの、お盆ですね。
泰《ね。
高《あの、お盆ってことをすっかり忘れてますけども。最近。明日は京都では五山の送り火だそうですね。
泰《大文字焼きってやつですか。
高《世に有名な。
泰《うーん。直接見たことはないね。
高《ないですね。あの、土曜ワイド劇場、そういうのでよく、ね。モチーフですね。
泰《ははは。うん。
高《あの、(山焼きの)間になんか起こるんでしょ?人が殺されたりとか。「また殺されたっ!」(←早口です)
  みたいな。
泰《あっそー。へええ。そんなのがあったわけ。
高《そうですよ。
泰《へえええ。
高《え?あったのかってういうか、よくあるじゃないですか。
泰《よくあるね、物語に使われるね。
高《地方のそういう、大きいお祭りはだいたい。そういう。
泰《そういやそうだね。
高《でもお盆ってほら、あの、お墓参りをするんでしょう?基本的に。
泰《うーん。うんうん。
高《もう何年もしてないですね。お墓参りなんて。
泰《してないねえ。…やったほうがいいのかねえ。よくいうのよね、「あんたお墓参りしてないでしょ?」とか
  あのー、占いのひとに言われるとか。そういう、あるじゃない。
高《そうそう…。「好きだったお酒をね、石にかけてあげてください。(泰《お父さんの実家の…。←?)それから…」(←占い師風?)みたいな。
泰《うんうん。へへへへ。
高《イカをね、添えてあげてください。(←まだ占い師風。)
泰《イカ好きだったの?
高《そうそう…。
泰《誰のことなんだよ。(笑)
高《わかんないけど(笑)。(←なんともよく分からない会話・笑)
  あのー、でもちょっと前までお盆っつーとちゃんと家で祭壇、お供えする壇をつくってさ、やってたよね。
泰《やってたね、あの茄子に割り箸刺したりするの、あれはなに?あれお盆?
高《あれお盆。ちがいますか?そうですね。
泰《あれ、おばあちゃんちでやってたね、
高《やってましたね。
泰《うーん。そういうのなくなっていくのかね。
方《うん、なくなっていくんじゃない?だって今そんなうちないでしょ?あるのかな?
泰《どうだろうねえ。世代によんだろね。
高《うん。
泰《ま。そんな我々ですけども。どうですか?お宅では。
高《お盆?お盆なんてべつにやらないですよ。
泰《やんないんだ。
高《一応節句はね、やったよ。こないだ初節句で、飾りましたよ。(泰《かぶと飾ったんでしょ?)ま、そ、うちね,子供がいるんでね。
  初節句でね、やりましたけどもね。
泰《うーん、やりましたか。
高《結構懐かしいもんですよ。
泰《自分が子供のとき、思い出すもんね。この刀を抜いた、とかね。抜かなかったとか。(←?よくわかりません)
高《でもー、ほら、やっぱり住宅事情みたいなことを考えるとかなりあれ、場所とるじゃない?家の中でさ。
泰《うんうん。ひとスペース設けるからね。
高《そうそう。だからああいうのもだんだん廃れていくのかなあ、とかね。どうなんでしょう、寂しいですね。
泰《ねー。
高《ははは、寂しい話をしてもしょうがないんだけど。
泰《さっそくじゃあ、ね、季節感あふれる。
高《ね、お盆ということで。その辺に霊がうろうろしてんじゃないかと思われますけども。ね。
泰《はい。
高《聴いてもらえますか、その、霊に。ふふ。我々の歌を。
泰《そうですね。はいはい。じゃあ聴いてもらいましょう、はい、えー、じゃ、キリンジで「十四時過ぎのカゲロウ」。

  ♪十四時過ぎのカゲロウ♪

泰《エー、さて、今夜はですね、あの、キリンジパーソナリティ編、っていうんでね。
高《はい。
泰《ま、お互いのパーソナリティを、に、えー、焦点をあてて、。
高《うん。
泰《焦点をあてて話さん、ってことなんですけど。なかなかこれは、あれだね、2人だけで話すのは難しいもんね。
  「いやー、君ってさあ。…なんだよー、…だからさー。」
高《ふふ。なんかカチンと来ることもあるだろうし。お前そんな風に俺を見てたのかよ、ん?ん?っつって。
(←ここでプレッシャーをかけられたせいで、後の泰行さんのトークがシドロモドロになったような…。)
泰《そそそ。
高《まあ、じゃあ、当たらず、障らず、上手いことやりましょうよ。
泰《上手いこと、ね。(笑)ま、じゃあ、まずは兄。堀込高樹、ですけども。
高《はい。
泰《どーすかねえ、まあ、さっきの水泳の歌、だったけど子供のときよく行ってたよね、バッグ持って。
高《ああ、スイミングスクールね、ま、でも、6年生くらいまでだね。
泰《うーん。
高《そっからはまあ、中学校へ入ると音楽を始めてしまったから。
泰《うんうん。
高《あと、ま。水泳部なかったんだよ。入った中学に。
泰《なかったね。あったらやってたかもね。
高《それでしょうがないからバスケ部に入ってね、バスケットボールばっかりやってたんですけども。
泰《うーん、バスケ部ね、トロフィーあったね。フリースローの大賞。
高《あった?(スーッと息を吸って)あ、そうだっけ?
泰《テレビの上にのっかってたよね。
  俺が落っことしてあれ、折れちゃったんだよね、そんでボンドでくっつけといたんだけど。
高《ははは、知らなかった。
泰《言わないまんま。
高《おれそんな大賞とったっけ。フリースロー大賞?
泰《あったよ、うん。大賞って部活ン中でやる、あれだよ、市の大会、とかじゃなくて、中学のバスケ部のチャンピオン。
高《あ・そうなんだ。
泰《何十人いるのか知らないけど。
高《あ、そうだっけ。
泰《うん。
高《あー、全然憶えてないや。なんかサボることばっかり考えてたからね。
泰《あはは、そう。
高《だって基本的にもう、中学はいったら嫌々部に入って、いや、なんか当時はね、みんな部活に入らなきゃいけなかったんだよな。
泰《帰宅部ってのはなかったね。
高《うん、世の中の風潮として。中学は、そんでまあ。でもほら、音楽がすきだったからさ、あの、なんかかんか理由つけて
  早く帰ってエアチェック、ラジオエアチェックしたり、とか。レコード屋さんにいったりとか。してましたけどね。
泰《あ、そー。なるほどねえ。
高《おれ、なんかもう、ね、色んな言い訳をして、サボってたから、だんだんこう、もう、なくなってきてね、種類が。
泰《言い訳の種類が?はいはいはい。
高《なんかテレビでビタミン、ビタミン剤を吸収しすぎると人は下痢になるって知識を得て、「ビタミン剤を飲みすぎて下痢なんで今日は
  早く帰らせてください、ってそれはもう、どう考えてもばれてると思うんだけど。
泰《ははは!センセイは「おお、いいよ」ってなるわけ?
高《センセイに直接言わないから。先生に言っといて、って。
泰《あー。そら、もう、1年?3年くらいのとき?
高《2年くらいのとき。
泰《あー、先輩なんかいわないの?
高《いってただろうね。
泰《あいつは〜!って。別に試合にはでてたの?
高《出てたよ、ちゃんとレギュラーで。ポストプレイの。
泰《おお…。レギュラーでも帰っちゃう…。
高《なははは、大事なときはいるから。
泰《あ、なるほど。
高《大会終わったあととか、どうでもいいとき、は別にもうどうでもいいんですよ。
泰《あー、ね。
高《で、まあそんときくらいから、音楽をちょこちょこってはじめて。
泰《うーん。
高《高校に入ってからエレキギターを購入してバンドを始めました。
泰《ねえ。赤いギターかってたよね。
高《うん、そうそう。ストラトキャスターをね。
泰《あとちっちゃいアンプで。
高《そうそう、当時はね。あれですよ。ジミヘンとかやってたんですよ。ジミヘンとかクリームとか。
  ツェッペリンとか。そういういわゆるオールドロックですね。
泰《うーん。へえーー。
高《平行して、なんかほら、ああいう。ああいうってこともないか。それと平行してスティーリーダンとかさ。そんなんも聴いてたんだけど。
  あんまり仲間でそれを一緒に楽しんでくれる人がいなかったんで。
泰《なかなかあれだもんね、やっぱり、軽音部だから自分で弾いたりバンドやったりして楽しいのがやっぱね。
  いいっておもうんだよね。
高《そうなんだよ。
泰《だから自分たちである程度形になって楽しいほうがいいんだろうね、やっぱね、そういう時は。当然。
高《でも、わかんない。その頃から体質が今と変わってないのかもしれないけど、別に楽しいとか楽しくないとかはどうでもいいっていう。
  その…、音楽的にぐっと来るのが最高、ってことで
泰《あーー。
高《別にそれは…みんなでわいわいやって楽しいってのとは別にどうでもよかったんだよ。
泰《あー。あー、なるほどね。
高《うん。
高《だから、テレビとかみててもね、凄いあって、あの、そういうのが、バラエティとか、全然つまんない。
  あのほら、あれって楽しい雰囲気を伝えるだけでしょ?テレビの。
泰《まあ、ものによるけどね。ほんとうに面白いものはやっぱ…。
高《まあものによるけど。極端な言い方をすればね。あとほら「ひょうきん族」とかでもさ、
  コントとは別のゲームの部分とかあるじゃん。(泰《うーん、うーん。)あそこも飛ばしちゃう。ゲームつまんないっていって。
泰《あ、そおお。へええええ。わりかしはっきりしてんだね。
高《そうそう。だからダウンタウンとかもさ、漫才は面白いんだけど、ゲームっぽいときはもうつまんないから見ない、とか
泰《うーん。
高《そのころダウンタウンいなかったけど。そういう体質だったんですけど。
泰《へー、なるほどねえ。(←ここまでの泰行さんの相槌がかなりぎこちない。会話のつなぎに困ってる感じです。)
 (間。)
高《…、なんかわかった?俺のこと。
泰《…、いやいや、まあ、あははは。ねえ?(焦)えへへ。わかりましたよ。
高《ほんと?
泰《うん。
高《もっと質問しろよ!おればっか喋ってるじゃん。(泰《質問しろって…。)俺に興味ないのっ??
泰《いやいやいや…(焦。)そいうわけじゃないんだけど。難しいんだよ、これ。人のこと聞いてくってのは。
高《そうだね。
泰《うーん、そうかあ、ねえ、でもそうだね、子供の時はそんなに話しなかったもんね、お互いに。
高《そそそ、あのー、子供のときの3つ(の歳の差)は大きいからね。
泰《うーん。
高《特に中学生くらいってのは、中学三年生と小学六年生とじゃ、かなりね。
泰《文化が違うね。
高《ありメンタリティもだいぶ違うからね、なかなかあんまり接点がなかった。
泰《うーん、そうね。うん。そりゃそうだね。
高《ま、そういう兄弟が10年くらい経ってバンドを一緒に組むんですけども。
(間)
泰《うーん。
高《じゃ、曲。
泰《いきますか。ふふふふ。
高《んー、ほら、あんまり俺に興味ないみたいだからさ、お前がさ。もうやだよ、おれ、話すの。(この間泰行さんの、いやいやいやいや…、が被ってます。)
泰《そういうわけじゃないよ。
高《あ、そう?じゃ、曲紹介してください。
泰《はい、えー、じゃあ、キリンジで「Drifter」と「ムラサキ☆サンセット」をきいてください。

 ♪「Drifter」「ムラサキ☆サンセット」♪

泰《はい、えー、八月のαマンスリーカラーズは、キリンジの堀込泰行と
高《堀込高樹がお送りしています。
泰《はい、今夜はまあ、あのー、ね。キリンジのパーソナルに迫る、というやつでね、さっきはまあその、堀込高樹の(笑)
高《うん、
泰《幼少時代というか。あの、中高生の頃の話をききましたけどもね。
  次はね、弟ホリゴメヤスユキ、ワタクシを、クローズアップ、せんと、
高《そうですね。
泰《そういうコーナーになっているわけですけども。なかなかこれは難しいね。
高《でも、まあ、いろいろあるよ。聞きたいことは。
泰《あ、そう?
高《(間髪入れず)結婚とかしないの?
泰《…。ケッコンはいまんとこあんまり、考えてないねえ。
高《あ、そう?(笑)
泰《うううううーーーーん。(長い唸り。)なんか。まだ。(すっと息を吸って)なんだろねえ。
  ん…。まだだね…。なんか、こう。あるじゃん、なんか。
高《タイミング?(←一般論・笑)
泰《気分的なものってか。まだ。…なんか。そだね。ふつーに、楽しく、やってたい感じ。(←しどろもどろ。)
高《あ、そうですか。それはいいんですけど(←あっさり。笑。)
泰《ふふ。ふふふん。
高《でも、将来的にはするんでしょ?あんまり興味ない?別に、って感じ?してもいいかな、くらいの感じ?(←質問攻め。)
泰《うーん、そうだね。そうだね。でもあれだね、だから。拘束されんのはいやだよね。
高《く・・・う、かっこいいい。(←低い声で。)
泰《ってか、その、ほら、違うんだよ、なんか、ほら。なんかね、もうちょっと、もうちょっと。(←焦りすぎです。)
 もうちょっと仕事ちゃんとして、あー、がんばってきたなって感じが、こう、ほら。(・・・間。)ある程度、そういう気分が
 自分の中に蓄積されたら。そういう気分になるんじゃない?
高《はあ・・・。
泰《なんか、まだ。さ。なんか、あれだもんね。やっとなんか。分かってきた、くらいの感じ?
高《なんか・・・。思いのほかまじめに答えられた・・・。もうちょっとさらっと「何言ってんですか!」くらいの感じで
  ながされるのかなあ、と思ったけど、ちょっとびっくりしましたけど。
泰《あー、そうそうそう。(←?)
高《でも、あの、休日は基本的に全くッ別々にすごしてるじゃないですか、我々は。
泰《うーん。
高《休日、なにしてんの?
泰《休日?
高《あのほら、映画とか見ないじゃん。ライブとかもそんなにいかないよね。
泰《ま、友達と飲みにいったり、メシくったり、してないときは、だいたいまあ、あれだよね、本よんだり、洗濯したり、だよ。(笑)
  ま、すごいつまんないんだけど。あとギター、ぽろぽろやったり。それでなにか、終わっちゃうんだよね、テレビ見んのも好きだからさ。
  あんまり、だから、ヒマを・・・、ヒマが苦痛じゃないのかもしんないね。
  あのー、あとひとりでいることも、そんなに苦じゃないね。うーん、なんかさ、すごい寂しがりの人とかいるじゃない、よく。
  その。
高《いるいる。あの、一人じゃご飯食べられない人って。いるよね、世の中には。
泰《うん、いるね。そそそそ。
高《フンっ(鼻で笑い。)そんなん、どうするの??ってかんじだよね。
泰《うーん。だからね、結構ね、人から見ると、すっごい、つまんない人生をあゆんでるんだろうな、俺は!
  (高《ふははははは。)っていうのは解ってんだけど。自分でも、そんなに苦じゃない、っていうかね。なんだろうね。
  こんくらいでいいや、って思ってんだよね。なんか、そのー、あんま情報がたくさんない国、とか、行きたい。
高《情報がたくさんない国???
泰《あのさ、年収が、国民的にそんなに高くない、GNPの少ない国、とかで。暮らしたい気がすんだよね。
高《ふふふふ。そりゃ、おじいちゃん、じゃないの?それ。そういう国に家買って住むよ、最近のお年寄りは。老後。
泰《うーん。そんでいいんじゃないかって気もしてんだよね。
高《うーん。
泰《うーん。なんかね。なんかねえ。
高《でもまあ、確かにアレなんだよね。音楽を、まあ、趣味でやって、それが仕事になったからまあ、
  わりとその辺で充実してるというか。別に趣味なくてもね。
泰《うん、そうなんだよね。
高《で、ほら、だいたいハマッてることありませんか?って必ずきかれるじゃない。我々。
泰《そうだね、だから最近は無理クリなんかやってるからね。(←アレは無理クリだった?!)
高《昔、なんかハマッてることがなくてもう、どうしようもなくてあの、竹とんぼをつくってます、っていう。
泰《あー、苦し紛れにね、
高《苦し紛れに答えてましたけどね。紙粘土で・・・とかね、そういう、なんか。
泰《難しいよね、あれも。本気にされるときもあるからね。
高《そうですね、こんなだらだら、ダラダラ、やってるよな人間が、ああ、そうか、と思われるだけですよ、竹トンボ。って言っても。
泰《ねえ。
高《作曲は草笛でやってます、とかね。
泰《いま、今だったらいいけどね、スローライフな世の中で。
高《うん。
泰《スローライフはあんま、好きじゃないんだよ、おれ。でも。
高《はははは、あー、うん。わかるよ。
泰《スローフード、とかも、なんか。胡散臭いなあっておもっちゃうんだよね。だから、そういうことでも無いんだよ。
  今、話した感じだとそう思われるかもな、と思うんだけど。結構、そういうのもちょっと、胡散臭いな、とね。
高《あの、がんばりが、でしょ。スローフードのがんばりが。そんな固いメシ・・・。
泰《そうそうそうそう。(笑)だから、なんかね。
高《固いメシさ。
泰《うーん、そうなんだよね。そのへんがなんか難しい・・・。あれだね、うまく、いつも、瞬間的に、いつも、伝えたいね。
  けっこう、限られた時間でさ、あの、うまく言えないと誤解される時も多いもんね。
高《そう。
泰《ただこう、ヒネてる、とかさ、ただハキがない、と思われちゃう節があるでしょ?
高《そうですね、十分解ります。
泰《それをちょっとは考えてんの。考えてんのってのもアレだけどさ(笑)。最近はね。
高《うん、でもそれはオレもおもうよ。
泰《うーん、その辺ちょっと、我々もうちょっと上手くなってこう、うーん。
高《ね。
泰《ノートに書いときゃいいのかな、とか。言うべきことを。
高《はは。そうだね。でもそうしてる人もいると思うよ。
泰《自分の心情でも、なんでも。ね。・・・・・・どう?いい話してるでしょ?(←自慢気です。)なかなか。
高《そうだね、うん。じゃあ、曲をね。そういう、なんか、わりと、アンチ・スローライフなんだけども
泰《うん。
高《スローな感じのある。
泰《そうだね。
高《曲ね。
泰《イイこというねっ。
高《聴いてみますか。はい。
泰《はい。じゃあ、聴いてみましょう、キリンジで、「さよならデイジーチェイン」

  ♪さよならデイジーチェイン♪

泰《はい、ということで、キリンジの『さよならデイジーチェイン』という、ちょっとこう、いなたい、というか、なんだろうね、土とか草とか木とか空が似合うような、
なんとなく、そんな一面の多い曲を聴いてもらいましたけども。まあ、我々もそんなこんなで、エッチラオッチラとこう、デビュー7年。
高《うん。
泰《経ちましたけども。
高《そうですね。
泰《なかなかね、二人だけで飲みにいくっていうのは、すっごいたまにしかないよね。
高《まあ、飲みにいくっていうか、打ち合せだね。あの、ライブの曲順考える、とかね。
泰《あと、ポール・マッカートニーのライブに。
高《あー、二人で行ったね。
泰《あのー、ほほほ、二人待ち合わせて行くんじゃないんだよね。席で集合で。エヘヘ。
高《席で集合で。
泰《そんときはその、本当にスタッフの人とかもいなかったんだよね。
高《いなかったね。うん。
泰《だからまあ、しょうがないから二人で。
高《東京ドームへ行った。
泰《うん。
高《でまた、その東京ドームのまわりっていうかさ、
泰《なんにもないんだよね。
高《いや、あるんだけどね、あのー、
泰《時間かな。
高《時間がもう、終わった時間に店が閉まってる。店を探して何か一時間くらいウロウロした憶えがありますけどもね。うん。
泰《そう。ちっちゃい『養老の瀧』かなんかで。
高《そう。はははは。ちっちゃあぁい、養老の瀧でした。仕方なく入った店が。
泰《ねー。へへ。
高《こーんなちっちゃい養老の瀧ってあるんだ、っていうくらいちっちゃい。
泰《そうそ。たまにあるんだよね。まあ、そこで、そういうときはでも、やっぱ、あれだね。ちょっとミーティングっぽいかな。
世間話ってよりは。どーすっか、次のやつ、とか。
高《そうそうそう。だいたいまあ、そんなとこですね。
泰《うーん、でも実際にでも、遊びに行くときはアレだね、友達、共通の友達が一緒にいて、とかの時だね。
高《そうだね。ま、だいたい、ミズモトアキラっていうDJとか。
泰《そうだね。(笑)
高《とか、まあ、あと、シンバルズかな。
泰《うーん、なんだろうね、やっぱ歳も近いし。ね。
高《歳近いしね。シンバルズはもう、解散してしまいましたけども。
泰《うん。
高《彼らとは歳も近いし、生活してる文化圏もなんかほら、だいたい一緒で。
泰《そうだね。
高《どっちかといったら、東京の西側、東京の人気(ひとけ)のない土地に。
泰《人気のないとこだね。
高《すんでる我々なんですけども。
泰《うーん。
高《そういうとこもあってね。
泰《そうだね。わりかしテンションも近いから、行く店もけっこうアレだよね。なんか、すすけてるというかその、すすけつつもうまいとこだよね。
なんて言ったら上手く伝わんだろ?
高《あー、だからね、キンキの煮付けとかがうまい、とこでしょ?
泰《うーん、そうそうそう。
高《あの、天ぷらとか。穴子の天ぷらとかがおいしいような。
泰《うーん、あー、おじいちゃんが・・・きてるとこ。かなあ。
高《あー、そうだね。
泰《おじいちゃんとか、おっさんとか、あと、そうだね。
高《だいたいそういう所の方があの、ごはんがおいしいですからね。あの、創作和食、とか、やでしょ?
泰《あー、ハイハイハイハイ。
高《どうしてもなんか、そういう、お刺身とかね、あとお酒がいっぱいあるとこに。いきますけどもね。
泰《そうだねー、わりかしだから、まあ、色々キャンペーン行ってもなんとなくそんな所をリクエストしてみるときはあるよね。魚がうまい所・・・。
高《そうですね,あのー、アレだよね、酔っ払うとさ、ひどい酔い方するよね。あのー、さあ。
泰《うーん、もう、止めたいね。あの卒業したいね、さすがに。オレ、大学のときよりやっぱ、変な酔い方してるから。
高《アレだよね、一時なんかすごい鬱積してる時期があってさ。
泰《うん?
高《いろんなものが鬱積してる時期があったじゃん?
泰《あー、ハイハイハイハイ。(笑)ダハハハハ。
高《あんときに飲んで色々こう、荒れるってのは解るんだけどさ。それ以降もなんかアレじゃない。
泰《そだね。鬱積してないから…、
高《してなくても…
泰《ハッピーエネルギーだけになるっていう。(人に)あたんないんだけどね。
高《うん。
泰《あたんないんだけど一人で爆発しちゃうんだよねぇ。
高《あの、鬱積してるときにシンバルズの沖井くん(沖井礼二さん・シンバルズ、ベース)とちょっと、知り合ったんですけど。
(泰《ヒヒ。)
なんかいきなり、あっていきなり、初対面で絡まれてびっくりしてたよ、彼は。
泰《うそぉ?あれ…エヘヘ、違うんだよ、あれだって、そうだね、でも最初で絡まれてっていうかあれだよ?
泰・高《(二人被って)沖井くんもからんでんだよ。
泰《そう。
高《だから、その、からむもの同士が会っちゃってさあ、なあんつか、もう、グッチャグチャだったんだよね。我々はもう、早々に引き上げたんですけども。
泰《でもそんなに険悪にもならず、あ、なる寸前で矢野くん(矢野博康さん・シンバルズ、ドラム)も止めてくれて、
(高《はははは)だから、『矢野くんはやっぱ、いいヤツだなあ』とそんときに思ったし。
高《シンバルズのね、ドラムの矢野くんですけども。
泰《沖井くんとも、それでよかったよね、最初にそういう感じだったからさ、
高《あー、なるほどね。
泰《わりかしその後は全然。なんてんだろ?すっきりと、普通に遊んでるし。
高《うん。僕はね、あのー、そういう酔い方はしないよね。
泰《そうだねえ。眠くなるもんね。
高《あの、眠くなる前に異常にねえ、頭が明晰になっちゃって。なる傾向があって。
泰《ああー。
高《そんときはなんかトウトウと
泰《あがるよね。一瞬そういう時はあるね。
高《すごいなんか、なんでこんなに、うまく喋れるんだろう、って。
泰《言葉がどんどん出てきちゃう。名調子になってくるんだ?
高《そうそ、で、それを過ぎるともう眠いんだよ。もう帰ります、って。
泰《あー、ピークがこう、ほんとにこう、点みたいなピークなんだ、持続しないんだね。
高《そうそう、だからある意味あれですよね、言いたいことを言ったらもう、眠くなるって、そういう感じでしょ?
泰《うーん。
高《そういうタイプなのかな?うん。
泰《ふほほほ。いいねえ。わりかし周りからも扱いやすいかもしれないね。
高《そうそう、そうだよー。
泰《そこだけ対応してりゃいいんだもんね?後はもう、眠くなっちゃうから。
高《うん。でも眠くなるって例えばほら、三人くらいで飲んでるときに、眠くなったって帰ると
泰《うん。残された方はちょっとね。どする?もう一軒行く?っていうか、なっちゃうよね。
高《そうですね。まあそれを何度かやってしまって反省してるんですが。
泰《あー、でも、ま、しょうがないんじゃない?
高《しょうがないですか?
泰《うん。ウンチしたい、と同じだからさ。
高《ま、そうですね。
泰《生理現象だからねぇ。
高《じゃあ、まあ、そんなにぐだぐだ話しててもしょうがないんで。ちょっと、曲をね、聴きましょう。
泰《はい、はい。じゃあキリンジで、『太陽とヴィーナス』

♪太陽とヴィーナス♪

泰《えー、といいわけで、8月のαマンスリーカラーズはキリンジがお届けしています。
高《はい。
泰《***(メッセージの募集割愛。)ということで来週4回目はですね、キリンジのフェイバリット・ミュージック編。
高《ほう。楽しみですね。
泰《うん。それをお届けしますので、えー、お楽しみに。えー、ということで今夜もキリンジの『スウィートソウル』を聴きながらお別れです。
お相手はキリンジの堀込泰行と。
高《堀込高樹でした。

♪スウィートソウル♪
      〜END〜

2004.10.15. up



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