番組レポ/さゆりさん
最初ははっぴいえんどの紹介から始まり、その後で以前放送された
『細野晴臣 イエローマジックショー』の時に演奏された『夏なんです』の映像が途中まで。
映像がパッと切り替わると、レコーディングスタジオの中で
ピアノを弾く泰行さんとその横に立つ高樹さん。
曲はアルバムのもので、実際に歌っていらっしゃるようではありませんでした
(一瞬だけトンタンタンタンタン!と鍵盤を叩く音は聞けましたが)。
それから、キリンジの『夏なんです』をバックにひとりづつコメントがありました。
泰行:やっぱりショック…ショックって感じはありましたね。詞なんかにしても
   それまで僕が知ってた感じの日本語の歌の歌詞とはまた違ったという。
   詞単体で見ても凄くいいんだけど、音に乗った時とかに広がってく
   "言葉"って言うんですかね…。
高樹:風景を描いて、その中に感情を込める事っていうような方法を
   日本のロックで初めてやった人かな?とは思うんですね、松本さんって
   いうのは。
   それで、僕らが育ってきた環境とか、今見ている自分達の
   原風景みたいなものをしっかり捕まえてそれをちゃんと歌う、って事が
   必要なのかな、っていうのは、そういう事を思い付いたのは、
   はっぴいえんどを聞いてだと思うんですね。
その後、参加したミュージシャンの紹介などがあって、
くるりも『あやか市の動物園』をバックにインタビュー。
岸田:はっぴいえんどの原曲はテーマパークっぽい感じなんですよ。万博とか。
   でも、僕らがやったのは、普通に僕らが動物園へ行く感じ。
   で、僕らは動物園はファンクやと。
森 :今でも全然聞けるっていうんが凄いなと、思うんスけど。
佐藤:ガムシャラにロック好き、っていうか、4人それぞれにやってきて、
   その4人のドロドロが蠢いてですね(笑)、おどろおどろしいというか。
大山:凄く妖怪っぽい感じがするんですね、異物感というか。
   違う異物感があるから逆に、時代関係なく聞けるって思ったりもします。
   (メンバーに)自分らがレコーディングに費やす時間とは比べ物にならん
   くらい短い、、
岸田:(うなづきながら)そう。比べもんにならんくらい短い
(インタビュアーの声:そうなんですか?(笑))
   そうなんです。でも手抜きしてるって訳じゃなくてね、凄く楽しんでる。
青山さん&鈴木さんの『花いちもんめ』でもインタビューがありました。
鈴木:自分が作った時の世界が残ってるようで残ってなくて、
   なんともいえない気分ですね。
青山:日本のロックなんて結構ダサいな!なんて思ってたんですが(笑)。
   でも、ちょうどその時つきあってた女の子が細野晴臣さんの大ファンで、
   その流れではっぴいえんどを聞かせて頂いたんですけど、
   TVとかで流れる歌謡曲やロックとは異質な感じがして…
   自分がやって行くうえで指針になったっていうか。
鈴木:はっぴいえんどの当時って4チャンネルとか8チャンネルくらいの
   時代なんですね。そんな中でチャンネルの奪い合いになるし(笑)、
   よっぽどいい音でないと入れて貰えないというか、
   そういう競争があったりとか。今は60でも100でもチャンネルあるから、
   とりあえず入れといて、後で整理しようか、なんて…。
   それもいいと思うんですが、最初っから組み立てつつ、合わせつつっていう
   音楽の作り方のほうが、もしかしたらクリエイティヴなのかも
   しれないんですよね。
インタビューの後で航空電子の『春よこい』の演奏もあり(ライブハウス収録)、
VTRの後にキセルのお二人が『しんしんしん』を スタジオで生演奏されました。
キセルさんは今回細野さんとの共演で、もともと録音していたギターとボーカルが
ラジカセでの宅録だった為、怒られたらどうしよう?と思ってたそうですが
結果すごく喜んでもらえて、メッチャ嬉しかったそうです(笑)。
BBSより/ろんどんさん
泰行さんのピアノの演奏は、聴こえたのが5秒ほどで、その後も弾き続ける
絵は映っていたのですが、音声はキリンジ版「夏なんです」に
代わっちゃいました。
で、ピアノに関しては素人なので参考になるか分かりませんが、
そのわずかの間に聴いたものの感想を。
即興的でノリの良い、割と力強いタッチでのコード演奏に、
単純に驚きました(上手くて)。
ジャズとかロックの、曲の入り、あるいは曲の最後のキメっぽい
感じです(ぼくの印象です)。
その後の聴こえていないところは、映像で見る限り、コードに則った
感じにメロっぽいものも弾いていたご様子。
はっぴいえんど特集とは言え、「夏なんです」の後ろで微妙に鳴ってても
いいから聴いてみたかった。
2002.05.27. up