エントリ題目:低コスト携帯型アナライザの作成

 

製作内容の説明

(1)概要

 

 携帯できるオシロスコープの作成をします。また、ロジックアナライザもほし

いのでロジックアナライザ機能を持たせます。

 通常市販品のLCDオシロスコープは10万円程度、ロジックアナライザは1

00万円程度してしまいます。性能として市販高級品に対抗は出来ませんが、自

分の工作のレベルとしてはそもそも1Gサンプル/sec等必要ないので、そこそ

このものを作ります。また、時間が惜しいので、あらゆる手を使って作成時間の

短縮を図ります。

 

(2)基本コンセプト

 

1.安く、作る(お金がないため)

2.実用上満足できる性能・機能をもつ

3.早く、作る

 

(3) 機器の仕様

 

1.全般

表示器:モノクロLCD(240*272dot)使用

電源:内蔵バッテリー駆動(フル稼働状態で1時間以上持続)/外部電源

サイズ:B5以下、厚さを含めて小さいバックに入れて持ち運べる大きさ

通信ポート:232C

機能:オシロスコープ、ロジックアナライザ、FFTスペクトルアナライザ,電

圧計(詳細は下記)

 

2.各部詳細

・オシロスコープ

最大サンプリング周波数:40MHz

サンプリング周波数可変範囲:40MHzから0Hz

(ただし、5kHz以下はソフトウェア対応)

分解能:8ビット(1/256)相当

サンプル数:2048ポイント(最大4096ポイント可能)

精度:1%目標

チャンネル数:2チャンネル(ただし、40Mサンプリング時は1)

レンジ:±0.34V(分解能4mV)から±28V(分解能400mV)

モード:フリーランニングモード(連続表示)

    解析モード(フリースクロール)

トリガ設定:通常のレベル設定の他、ISP機能により設定できるトリガパター

ンはほぼ無限種。

 

・ロジックアナライザ

最大サンプリング周波数:40MHz(内部クロック/外部入力選択)

サンプリング周波数可変範囲:40MHzから0Hz

(ただし、5kHz以下はソフトウェア対応)

チャンネル数:16(ただし、40Mサンプリング時は8)

サンプル数:2048ポイント(最大4096ポイント可能)

トリガ設定:(基本)レベル、立ち上がり、立下りエッジ、ドントケア

      (拡張)ispによる拡張、シリアル通信アナライザ等に拡張可能

 

・FFT(予定)機能

最大4096点可能(非リアルタイム、制御用マイコン上で計算)

 

・その他機能

電圧測定モード(2チャンネル、仕様はオシロスコープと同様)

内蔵バッテリー電圧自動測定とバッテリー切れ予告、各部電源独立コントロール

により消費電力を常に最小化

 

・ 開発日程と費用

 

 作成時間は全体で100時間程度を予定、部品はジャンク部品とストックを主

に使用するため新規購入部品は1万5千円程度に収まる見とおしです。

 設計部分としては、高速ディジタルハードウェア部、比較的広帯域がもとめら

れるアナログ信号処理部、マイコン周辺回路、及び制御ソフトウェア、また制御

ソフトウェアを高速に作成するための開発環境、携帯型に必要な各要素設計、な

どです。

 

できるんですか??>> おおよそok!!のはず・・

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