―親鸞聖人の帰洛路路を歩くー茨城・稲田から京都・本願寺までー
親鸞聖人のみあとをたずねて
4区平成22年12月12日天気 快晴 無風
東京教区 千葉組 西方寺門徒 西久昭
4区のレポート (守谷から高林寺まで)
4区の出発地点は、東京の秋葉原から茨城県のつくばを結ぶ、つくばエキス
プレスレスと取手から下館を結ぶ関東鉄道常総線が交わる守谷駅からの出発です。
天気は快晴、気温は出発時点で9度、平成22年12月12日と暦もイチニ・イチニで、人数が12人なら尚良いのですが、全部で14人と小振りの行進です。
準備運動の後、九時丁度の出発、本日のゴール地点高林寺まで23.6Kmの道程です。
途中、群馬県と新潟県の境、三国(みくに)山脈中の大水上(おおみなかみ)山の東小沢に水源を発し、関東平野をほぼ南東流して千葉県銚子で太平洋に注ぐ大河川、延長322Kmで長さでは信濃川に次いで全国2位、流域面積1万6840平方キロメートルでわが国最大である坂東太郎の別称がある利根川の新大利根橋2.5Kmの中間地点、茨城と千葉の境で記念写真を撮り、一路第二休憩所の青光苑へ、
青光苑では大勢の西方寺の方々に出迎を受け、西原住職よりマロングラッセや羊羹又、門徒の松尾さんから干柿の差し入れがあり元気を頂戴し定刻に出発、青光苑より女性の飛入りがあり賑やかに旧水戸街道から六号線に抜け、松戸市立病院の近くにある高林寺に定刻よりやや早めに一人の落後者も無く、高林寺の皆様に出迎えを受け、讃仏偈の後、甘酒を頂き午後4時に解散しました。
西方寺門信徒 西村常夫
区間 第4区 TX守谷駅〜松戸市・高林寺 (23.6KM)
TX守谷駅に到着した時には既に築地本願寺の世話役の方や参加者の
大半の方が集合されていた。
受付後、行程や注意事項などの確認、ストレッチなど軽い体操をして
予定どおり午前9時に守谷駅を出発。
昨日石下駅から守谷駅の第3区を歩かれた方からお見送りを頂きました。
出発時の同行者は築地本願寺の職員の方1名を含んで男性11名、
大半は千葉県在住者でしたが、茨城、栃木、東京都の方もおられた。
第1回から連続参加の方より、京都までの全行程にチャレンジしたいと
伺い、気力と熱意に脱帽です。
快晴で風も無く絶好のコンデションのなか、歩き始めて間もなく
朝もやの中、遠く富士山を望むことが出来ました。
第11〜12区の三島あたりが富士山に一番近いのでしょうか。
5キロ地点の1回目の休憩所に着く頃には日差しを浴びて身体が温まり
気持良く歩けるようになりました。
最初の休憩所は茨城と千葉の県境を流れる利根川のほとり。
新大利根橋を渡り千葉県へ。橋上から眺める景色は広大な関東平野を
見渡せて素晴らしいものでした。
親鸞聖人が布教のために何度も渡られた700年前はどんな景色だったの
でしょうか。坂東太郎と呼ばれたように東国随一の大河、洪水のたびに
氾濫し、河川敷には萱などが繁殖し、利根川の往来は難所だったかも
知れません。そのようなことを思い浮かべながら2キロ近くもある橋を渡り終えると千葉県柏市です。
2回目の休憩地は西方寺さんの墓苑・青光苑。一行を迎えて下さった西方寺さんの役員の方々からの励ましや元気、
昨日の第3区を歩かれた方からのアドバイスなども頂き
ここからは紅一点、女性の同行者が加わり総勢12名で出発。
全行程の半分来たところで昼食、食事後の足取りは益々快調、
柏市内の旧水戸街道を目的地の松戸・高林時目指して前進。
標旗を掲げての隊列は通りを歩く人達やすれ違った車に乗った人達の
目を引いたと思いますが話しかけてくる人はいませんでした。
高林寺ではご住職を初め役員の方に、はるか手前からお迎えを頂き
お寺では更に多くのご門徒様から盛大な歓迎を受け感激しました。
軽いストレッチでクールダウン後本堂へ。
完歩を感謝、記念し全員で讃佛偈を唱和。ご住職から親鸞聖人が江戸川を
渡られ都内の葛飾までたびたび布教においでになっておられたことを伺う。
稲田から松戸まで70キロ、葛飾まで80キロ。700年前を想像するととてつも
ない距離と時間をかけて布教された親鸞聖人の行動力、熱意、エネルギーに思いを新たにしました。
一人の落伍者、故障者も無く予定時間通り元気に歩き終え、次の区間に
バトンをタッチできたことを嬉しく思え、同時に750回大遠忌のイベントに
参加できた幸せを感じています。