音楽のお部屋 4
ハイハ〜イ!
またまた、ナッちゃん登場で〜す!

今度は、ヴィウェラを見てくだしゃいネ〜!
このキレイな模様のある、
ギターみたいのがヴィウェラで〜す!

とっても軽いんだよ〜!

じゃ、あとはお父さんにバトンタッチね!

・・・はい。
お父さんです。



ナビゲーターのナッちゃん、
ごくろうさま。
ペグの数でもわかりますように、
ヴィウェラは6コース・12本の弦があります。

でも、1コース目の弦は1本にして弾く人が
多いみたいですね。

リュートもそうですが、1コース目の弦は最高音なので、メロディーを担当するんですね。
それで「歌う弦」という意味の「シャントレ」といわれるんです。

このヘッドのデザインがカッコイイですよね。
なんか「闘牛の角」みたいで・・・。

あ・・・。
そうそう。
ヴィウェラは、スペイン生まれの古楽器なんですよ。

16世紀ごろから、宮廷で流行ったらしく・・・。
リュートとは違った音がします。

19世紀ギターとも違いますね。
なにせ、複弦ですから・・・。
グロベールは単弦ですよね。
この楽器もグロベールと同じ
山下暁彦さんに作っていただいた
ものです。

「ペグを柔らかい木にして下さい」
って、お願いしたら、
黄楊(つげ)という将棋の駒にも
使う白っぽい木にしていただきました。

これはとってもまわしやすくて、
グッドなんです。
ヘッドとネックのジョイントは
グロベールにちょっと似てますよね。

なんか、パズル合わせみたいで・・・。

ネックとボディのジョイントは、
グロベールそっくりです。

ただし、こっちのフレットはリュート
と同じ巻きガットなんですね。

それと・・・。
グロベールもそうですが、
胴の厚さがモダンギターより
薄いんですね。
3分の2くらいかなぁ・・・。
ここが、フラッシュ・ボードですね。

わたしがペグについで、古楽器らしさを
感じる部分です。

表面板への指板の黒檀の切り込みも
凝った形してますでしょ。

う〜ん。
工芸品ですな〜。

弾くのが惜しいくらい・・・(笑)。
ロゼッタですね。

こういうのを鑑賞しますと、
現代ギターが、ただの穴だけなのが、
なんとも味気なく、素っ気なく感じちゃうん
ですね。

「楽器は17世紀頃にすでに完成している」
という節も、むべなるかな、ですね。

オーケストラの楽器も全部昔に完成したまま
のものばかりですもの。

このまわりのモザイクが散らしてある
のが、ヴィウェラ独特の装飾なんですね。

マンダラ図のようで、たまらないんです。
くぅ〜〜ッ!!
これは、どアップです。

どうやって出来ているか、おわかりになりましょ。

そうなんです。
色の違う木を寄せ集めて、スライスして、埋めてあるんです。

うちのカミさんは、
「色染めてるのかと思った・・・」
ですって。

実は、これオーダー・メイドで、
1ケ***万円なんです。
ヒョー・・・!!
これが横向きの”お姿”です。

黄色っぽい塗装は、セラック・ニスという
独特の色合いを出すニスを何度も
重ね塗りするんですね。

もちろん、ニスの調合は作家さんの
企業秘密なんですが・・・。

ですから・・・。
いまだにストラディバリウスのニスが
調合できないとも聞きました。

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2001年・・・ギター教室発表会では
ヴィウェラのオリジナル曲で有名な

ナルバエス・・・『牛を見張れの変奏曲』
ムダラ・・・・・・・『ルドビーコのファンタジア』

・・・という曲を演奏しました。

いちおう暗譜してたのですが、保険のため?(笑)
楽譜をおいて演奏しました。

ステージ衣装はシルクのチャイナ服です。
「ナンカ・・・怪しかった・・・」
という声も・・・(笑)。
(^▽^)>テヘヘ…♪
ナッちゃんの
お絵かき帳に、
描いてあった
ヴィウェラです。

とっても気に入って
るんで、飾って
あります。

「う〜ん。
 とってもヴィウェラ
 っぽい・・・」
  <(^.^)>