新実徳英
(曲)
/谷川 雁
(詞)
十代のための二部合唱曲集
「白いうた青いうた」
より
海 ぼくという名のひとり 青い花 夏のデッサン 南海譜 はたおりむし (二重唱) |
なぎさ道 ねむの木震ふ 自転車でにげる ともだちおばけ (二重唱)なまずのふろや ぼくは雲雀 |
このみちゆけば 高二の肖像 恐竜広場 小さな法螺 こびとのひげ ふたりで |
落葉 火の粉 春 中世風 あしたうまれる われもこう |
花岡千春(ピアノ)
録音:1995年5月31日・6月1日 (みかぼみらい館大ホール)
![]() カメラータ 30CM−395 |
1995年2月2日、谷川先生が他界された。 私は激しい衝撃を受けた。それほど大きな「存在」だった。 『白いうた青いうた』だって、まだ53曲しか書かれていない。 もちろん、その53曲は、どれをとっても、やっぱり谷川雁といえる作品だ。 でも、もっと先を教えて欲しかった。 谷川雁の填詞が日本歌曲における革命だってことに気付いている人はまだそれほど多くはないけれど、私はそれを確信できた。だから、今も歌っていられる。 ずっと、日本歌曲に未来はない、と思い続けてきた私にとって、これは最高の救いであり、幸せであった。 (藍川由美) |