藍川由美 (ソプラノ)&(足踏みオルガン) /斎藤京子 (ピアノ)
私だけの十字架 ああ人生に涙あり 挽歌 氷の華 二人の世界 もがり笛 記念樹 五つの歌曲 萩の里の子守歌 破れ太鼓 そばの花咲く 喜びも悲しみも幾歳月 ともしびを抱く人たち 惜春鳥 十三の砂山 ぼくはカリメロ バーバズーのうた 子守歌 なな山越えて |
『特捜最前線』主題歌 尾中美千絵:作詞 『水戸黄門』主題歌 山上路夫:作詞 『冬の華』挿入歌 木下忠司:作詞 『冬の華』主題歌 木下忠司:作詞 『二人の世界』主題歌 山田太一:作詞 『もがり笛』主題歌 阪田寛夫:作詞 『記念樹』主題歌 木下忠司:作詞 1.春の岬 三好達治:詩 『びっくり五十三次』挿入歌 木下忠司:作詞 『破れ太鼓』主題歌 木下忠司:作詞 『カルメン故郷に帰る』挿入歌 木下忠司:作詞 『喜びも悲しみも幾歳月』主題歌 木下忠司:作詞 『喜びも悲しみも幾歳月』挿入歌 仙宅千恵子:作詞 『惜春鳥』主題歌 木下恵介:作詞 『かあさん長生きしてね』主題歌 (青森県民謡)木下忠司:作詞 『カリメロ』主題歌 よしだたけし:作詞 『バーバパパ』挿入歌 松山善三:作詞 『安寿と厨子王丸』挿入歌 木下忠司:作詞 『安寿と厨子王丸』挿入歌 木下忠司:作詞 |
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録音:1997年4月21日・22日(仙台市青年文化センター)
![]() カメラータ 30CM−485 |
木下忠司作品を歌っていると、先生のお人柄や雰囲気そのものの安らいだ空気によって心も身体も満たされてくる。 武蔵野音大の声楽科を卒業された忠司先生は、シンガーソングライターが流行るずっと以前から、作詞・作曲・歌をこなされ、1949年の松竹映画『破れ太鼓』では俳優として、音楽家志望の青年役で自作の弾き歌いもなさっていた。 1996年の初夏、木下忠司作品によるコンサートを来年開催したいとお話ししたら、先生は出征前に(形見として?)出版した『五つの歌曲』の楽譜があるかも知れないので、それを入れたらどうだろうとおっしゃった。そして、後日、木下恵介監督が保管されていた楽譜が数冊見つかったからと、私にも一冊下さったのである。 『五つの歌曲』は昭和十年代の作品で、当時としてはかなり前衛的な手法で作曲されていた。それなのに、演奏してみると、のちの「忠司ぶし」を予感させる独特の抒情が満ち溢れていた。それは、1999年に作曲された『迎え火』にも脈々と流れていて、聴いているうちに私はやっぱり幸せな気持ちになった。 (藍川由美)
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