林 光 ソング集 「魚のいない水族館」
カメラータ 28CM−630
林 光 (ピアノ) & 藍川 由美 (ソプラノ)

      曲 名      作 詞 (作曲年)曲 名            作 詞 (作曲年)
花のうた

舟唄

運命のジャズ

強いものの権利について

動物園

贖罪のうた

舟のうた

雨に濡れた木馬

魚のいない水族館

娘さん どうするつもり

うた

ねがい

佐藤 信 (1967)

佐藤 信 (1967)

佐藤 信 (1967)

佐藤 信 (1967)

佐藤 信 (1968)

佐藤 信 (1968)

佐藤 信 (1969)

佐藤 信 (1975)

佐藤 信 (1976)

佐藤 信 (1977)

佐藤 信 (1982)

佐藤 信 (1982)

花かざれ

銀河の底でうたわれた愛の歌

壁のうた

いってしまったあんた・・・

雨のしとしと

あらしの歌

人と天の歌

たたかいの中に

告別

歩くうた

新しい歌

ばらを植えよう

ビュヒナー→佐藤 信 (1983)

広渡 常敏 (1982)

斎藤 憐 (1969)

斎藤 憐 (1969)

斎藤 憐 (1974)

山元 清多 (1982)

林 光 (1982)

高橋 正夫 (1952)

カストロ→林 光 (1976)

谷川俊太郎 (1980)

ロルカ→長谷川四郎 (1981)

ポーランド古謡→工藤 幸雄 (1986)

録音:1999年5月4日・5日(山梨/白根桃源文化会館)&2000年11月15日(福島音楽堂)


カメラータ 28CM−630
 大学3年の頃、はじめて林先生の《四つの夕暮れの歌》を歌って以来、作曲者のピアノとリコーダー演奏による《蜀魂の歌》や、中川昌三さんのフルートによる《道》《子供と線路》《空》(カメラータ32CM−118に収録)、1990年世界初演のソプラノと管弦楽のための『八月の正午に太陽は……』などを演奏してきた。が、このアルバムは、そうした演奏会用の「作品」ではなく、芝居のためなどに書かれた「ソング」を集めたもの。日本語による「うた」の可能性を探る上で、日本語が日本語としてきこえるように作曲されたこれらのソングはきわめて重要である。
 作曲者自身、「ソングを歌うにあたって、いちばん肝心なことは、伝えることだ。伝えることを可能にするのは、技術よりも、まず意志、伝えねばならないという意志があることだ」と書いているように、ここでは何よりも「ことば」が大切にされている。
 しかも、これらのソングは、多くの場合「役者」さんたちによって歌われてきた。声楽家である私がこうした「ことば」をどのように伝えられるのか、これは大変な課題である。作曲家として活躍される前から芝居に関わってこられた林先生と私とでは、最初から「役者」が違うのだから……。
(藍川由美)

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