ことこと日記

●生後5ヵ月



2004年5月20日(木) 生後181日目  静かな時間 
肌寒い雨の日。ことことは、指で押してやったら寝返りできるようになった。自分からはヤル気がないらしい。 それより、ダンゴ虫状態でクルクル回って移動するのが楽なよう。
オンブして園バスの停留所へ。 ことことは、傘から滴り落ちる雨粒を、不思議そうに眺めたり、背中で「ふーんふーん」とつぶやいたりしていた。 のい兄は「眠い」と言って、フラフラと降りてきた。 家にたどり着いたら、昼食もとらずに寝てしまった。少し熱がある。一体なんだろう。様子を見る。 一人で昼食をとっていると、ベッドの上のことことが大きな目で私をじっと見ている。 私が笑っても、ことことは笑わぬ。まばたきもしない。静かな時間。ことことも、そのうち眠ってしまった。 子どもたちが眠っている間に、インタネで買って届いたばかりの製図テキストを見ながら、縫い物を片付けた。
夜、大量のねっちょりウンチを出してからは、ことことが一人だけ絶好調に。 私の指やら自分の拳やらをかぶりながら「エウオ〜、イウア〜」と奇声を発しては喜んでいた。



2004年5月19日(水) 生後180日目  父ちゃんの腕はおいしい 
午後、のい兄の「工場」(居間の殆どを占拠している、紙工作の製作場と材料置き場)のゴミ捨て。 かなり好きにやらせているつもりだが、紙くずの山ができるので、2ヶ月に1回くらい、堪忍袋の緒が切れる。 のい兄を怒鳴りつけながら、捨てまくった。 ことことは、ベッドに置いておくと、相手をしろとグズグズ言うので、ずっとオンブ。 背中でウトウトしながら様子を見ていたようだ。 壁の絵(のい兄作)を、1年以上前にチャイルドハウスで描いた、カンディンスキー風のから、 先週のゴム風船でダイナミックに描いたのに替えた。ポロック風。飛び散る雫模様が、梅雨っぽい。
帰宅した父ちゃん、ことことを抱っこしてくれたが、腕にかぶりつかれヨダレでどろどろにされ、悲鳴を上げていた。 父ちゃんっ子かと思いきや、お風呂ではずっと泣きまくっていた。何が嫌なのだろう?



2004年5月18日(火) 生後179日目  甘いニオイ? 
のい兄の美術絵画教室へ。A型ベビーカーが車に積めれば楽なのだが、ことことは1時間半ずっと抱っこ紐の中。 授乳が教室の終わり間近になってしまい、私の焦りが分かったのか、ことことは十分に飲まずにやめてしまった。 帰宅してすぐ、また乳が欲しくて泣いた。うちのお姫様は、周りに気を遣って自分は我慢しちゃう、奥ゆかしい人である。
満腹して落ち着いたことこと、畳の上の、乾かした洗濯物の山の隣に転がしておいたら、 いつの間にか、父ちゃんのTシャツを引っ張り出して、嬉しそうにしゃぶっていた。 最近嗅覚が鋭い のい兄に、父ちゃんのTシャツのニオイをかがせたら、「うーん、甘くていいニオイ」。 昨夏のツワリの時には、吐きそうになっていたニオイなんですけど(失礼)、二人が愛好するならいいことだ。



2004年5月17日(月) 生後178日目  食べすぎ? 
少し晴れた。のい兄を見送った帰り、近所の人の花畑にて、ことことは花に群がるちょうちょを見ていた。
夕方、のい兄の自転車練習に、ことこともお付き合い。ベビーカーでアパートの前へ。 蚊が出てきていて大変。通りがかる近所の人に、ことことは、自分の指をしゃぶりつつニコニコと愛想をしていた。
夜、お粥をえらく意欲的に、匙をつかむ勢いで平らげてしまった。が、その後下痢。 出した後も機嫌よく笑っていたので、単なる食べすぎだろう。大食漢の予感……。



2004年5月16日(日) 生後177日目  晴耕雨読? 
大雨の日曜日、ことことと私は外に出ず。のい兄と夫は図書館へ。 かねてから予約していた話題の本「負け犬の遠吠え」(酒井順子)、やっと順番が回ってきた。 筆者によれば、私は“勝ち犬”組に入るらしいが、別に勝ってるとも思えないよ。 それぞれの立場で、一日一日を頑張って生き抜くしかないんだよな。
夫から借りた「変わる家族 変わる食卓―真実に破壊されるマーケティング常識」(岩村暢子)は 衝撃の本だった。同年代の家庭持ちの人たちの食生活って、こんななの?!大丈夫? 辛らつな(意地悪な)解説が、妙に笑えた。我が家には、近所にコンビニがない! 新製品をどんどん入荷してくれるような大スーパーもない!……と、ないない状態なので、 まだ昭和時代かのような食生活をやっていられるのだった。
しかし外に出られないのは心身に悪い。除湿機フル回転。湿度が高くて腰がきしむ。 ことことも欲求不満気味。湿疹もポチポチ出たので、先日の軟膏の残りを塗る。 ここ数日、風呂で泣き叫んでいることこと、今夜はとうとう泣き寝入り。 湯気をたてて敷き布団の上でスースー寝ている様子は、つきたての餅のよう(ただし黒砂糖入り)。可愛い。
細切れ時間でも製図できるようにしないと、まずい。掃除しないと。



2004年5月15日(土) 生後176日目  木の椀 
午前中は幼稚園に行っていたのい兄を園に皆でお迎えに行き、そのまま車で湯布院へ。 観光じゃなくて、用事だ。結婚以来ほぼ毎日使ってきた木の夫婦椀、塗装が剥げかけてきたので、 修理を頼むのが主旨。学生時代、このアトリエのT先生が工芸学の講義に来てくださり、 色々な樹種の木の器を触らせてもらって、肌で素晴らしさを実感した。 その後、先生が湯布院にアトリエを構えられ、我々が大分に住むようになったのは偶然だが何かの縁。 のい兄用のお椀も、やっと買えた。のい兄はエゾマツのを選んだ。 ことことも、自分で食べられるようになったら、お祝いに買ってあげようね。 そのときには大分にいるだろうか?それがちと心配。
お昼を食べるのにウロウロしたが、いかにも観光地…か、子連れお断りの敷居の高い雰囲気に げんなり。探せば良いところもあるのかなあ。 帰りに、初めて湯平に行ってみた。今日はお祭りで混んでいるので車窓からだけだったが、 鄙びた温泉風情が好ましかった。
ことことは連れ回されて、ちょっとお疲れ。でもギャーギャー泣かない。 車内では後ろ向きのベビーシートに座っていて、のい兄の顔しか見えないが、のい兄さえ見えていれば安心らしい。 停車して私や夫が顔を見せに行くとニッコリ。高貴な可愛さである(親バカだね)。



2004年5月14日(金) 生後175日目  保育参観 
のい兄の幼稚園にて保育参観。張り切って、半袖の真っ赤な服を着せてみたら、男の子みたい。 のい兄と、「ことのすけ くん」「おとうと」などと宝塚声で呼びかけた。失礼?
園に早めに到着。園庭で子供たちが自由遊びしている様子を見て回っていたら、 年長・年中の女の子2人組に、ことことがやたら気に入られてしまった。 抱っこ紐に入れたままなんだけど、プニプニの腕を触ってくれて「かわいい〜〜」。 ことことも姉ちゃんたちの指をギュッと握って離さず。
時間になって2階のホールへ。講演会のお題は「絵本」。期待していなかったが、外部から来てくださった先生が 大変話術に優れていて、ユーモアたっぷりで、引き込まれた。 ことことは途中で授乳、さらにウンチ。替える場所が周りになかったので、講演終了まで30分ほどそのまんま。 最後に「3びきのやぎのがらがらどん」を実際に読み聞かせしてくださるというので、ことことを抱いて 前方の席へダッシュ。ことことも一生懸命見て聞いていた。まだ難しいかな?と思ったが多少は分かったらしく、 トロルや大きなヤギが怒鳴るシーンでは、怖そうに顔をゆがめ泣きそうになっていた。可愛い〜。
講演会終了後、ウンチオムツを替えていたら、前の園から一緒のお母さんたちが、ことことを見に来てくれた。 「しっかりした顔が、ますますしっかりしてきたねえ」と言われる。 下の階まで、私の荷物を持ってくださった。ありがとう。
最後は、のい兄たちのお弁当参観。のい兄は美味しそうに愉しそうに食べていた。 ことことは、抱っこ紐の中で寝ていた。暑くて疲れたのか、帰宅してからもよく寝ていた。 私も疲れてちょっと昼寝。



2004年5月13日(木) 生後174日目  だんご虫兄妹 
ことことは、よく指を吸う。たぶん普通の赤子レベルだと思うけれど、 のい兄がまるで指吸いをしない赤子だったので、へえ〜!と新鮮。 指を吸いながら「うねうねうねうね…」と音を発する。愉しそうだ。 よだれかけも、自分で口に持ってってしゃぶったり、顔にかけて遊んだりしているので、かけている意味なし。
夜、ことことが自分の両足をそれぞれの手でつかんで、丸くなっていた。 「ことちゃんが、だんご虫になってるね」と、のい兄に言ったら、のい兄もだんご虫の真似。 夫が、「お、ベッドにチビだんご虫が転がっているぞ。あっちにも大きいのがいるぞ」と相手をしたら、 ことこともキャッキャッ!と声を出して喜んでいた。 のい兄は、本物だんご虫とよく遊んでいるので、真似っぷりがリアルだ。
家の中は、蜘蛛が出て、夜中には蚊が出て、虫が増えてきた……。 我が家のベランダを通り道にしている野良猫兄弟たちも、 ベランダへの出入り口前に妙なものを置いていってくれるし。 初めはペタンコに潰された蝉、次に同じくペタンコの蜘蛛、 4日前はヤモリの頭と胴体の切り身(内臓付き)だったよ……。 夫は「これ食べてお乳を出してね、ってことなんじゃないの」とプレゼント説を主張するが、 嫌がらせかも。ベランダに連中がたむろするのを、私が時々「コラ」と追い払うが、 乳のニオイがプンプンしている私では、あまり説得力がないのである。



2004年5月12日(水) 生後173日目  BCG接種 
BCGを接種した。早帰りののい兄が同行し、ことことを応援してくれる約束だったのに、 ことことが泣いても、暑くて眠くて知らん顔。 先生が「お兄ちゃんの顔が見えないと、泣いちゃうんだねえ」とおっしゃっていた。 液が乾くまで10分ほど待合室にいたが、ことことはニコリともせず、べそかき。車に乗ったら寝てしまった。 夜、風呂の中でまたまた大泣き。のい兄が見に行ったらすぐに泣き止んだが、いなくなるとまた泣いた。 のい兄に「ことちゃんは、のいがいると安心するの。頼りにされてんだよ」と諭した。
今日は暑かったので、授乳間隔が短かった。眠りに入るときには、指を吸うようになった。
夜、お父さんからお粥をもらった。ちゃんとゴックンができるようになって、お父さんが喜ぶこと。 やはりお父さんの掌の端をつかんでコントロールしていた。 夫に抱っこされて、真ん丸お目目で私を見つめるのが、なんとも可愛い。



2004年5月11日(火) 生後172日目  ファミサポ登録 
ベビーベッドに下ろすと泣くので、ひょっとしたら飽きたのかも…と思い、 日向の畳の上にバスタオルを敷いて転がしてみたら、ニコニコ。機嫌が良い間に、洗濯物干しから夕食の支度までできた。
生協の共同購入では、初めてA型ベビーカーに乗って出た ことこと。 班の皆さんに、ニコニコ顔も、ピチピチの身体も存分にお見せして喜ばれた。 ことことは、生協の間中、乗せたときのバンザイの格好のまま笑っていた。緊張してたのかな?
その後、郵便局に行く途中で、近所の人と兄妹談義。そこの御宅の子供たちも仲良し兄妹なのだが、 小さい頃は、お兄ちゃんが妹をかばいすぎて、一時期、妹がワガママになってしまって大変だった〜とのこと。 ふむふむ。「最近のお父さんは、ほんとによく育児に参加してくれて良いわね〜」。 夫がのい兄に図書館で絵本の読み聞かせしているの、いろんな人に目撃されているらしい。
午後、のい兄を園までお迎えに行ってから、ファミリーサポートセンターへ。 センターが発足してすぐ登録したけれど、まだ一度も利用していない。 というのも、その後知った、Iさんの託児所が、近いうえに素晴らしいので。 ただ、Iさんがお休みのときの保険として、ことこと についてもセンター登録。 のい兄は、先日の不審火で焼けた、同じ建物内の子どもルームを見て、びっくりしていた。 火事はほんとに恐ろしい。
隣の小学校にて営業再開したルームに、前の幼稚園の担任の先生が研修のため来ておられると知り、会いに行った。 ことことは、先生ににっこり微笑んだ後、我々がお話している間、眠っていた。 乳の時間も忘れて。泣きもしないで。気を遣ってくれたのね。ごめんね。
少々遅刻で、またまた隣のアートプラザに到着。美術絵画教室へ。 のい兄の同級生ばかり・やんちゃ坊主3人で盛り上がる。 ことこと はやっとお乳をもらえた。私が役所の見事な樹木を見ながら乳をやって、振り向くと、 3人は、風船を手に、全身絵具だらけになっていた。 教室終了後も、兄たちが遊びまくるのに付き合い、まったく“お疲れことちゃん”だったが、 ぐずりもせず、家ではまたニコニコ。口に手を入れて、「うーくーあー」としゃべって楽しそうにしていた。



2004年5月10日(月) 生後171日目  ツベルクリン反応 
のい兄を園までお迎えに行ってから、そのまま車でかかりつけの小児科医へ。本日は、ことことのツベルクリン反応。 家で熱を測っておいたから、待合室でも楽チン。のい兄には「ことちゃんの応援をヨロシク」と頼んでおいた。 のい兄は横で「お兄ちゃんがいるから大丈夫だよ」と声をかけたり、背中に聴診器を当てられている ことことにチュッ♪としたり。 ことことはI先生の前で初めて機嫌が良く笑顔笑顔で、先生に「やー今日は機嫌がいいねえ」と言われていた。 喉を診るとき、ことことは一瞬しか口を開けなかったのだが、先生は即判断し「口を開けるのも上手だね」と褒めて下さった。 やはり、子供を怖がらせずに診るというのは、子供を相手にする医者の大事な技術だと思った。 ことことは、針を刺すために台に下ろされたときと、針を刺した一瞬には泣いたが、あとはケロリとしていた。



2004年5月9日(日) 生後170日目   お粥食べたい!
ことことが機嫌よくしているので、朝から製茶の仕上げ。中華鍋2つをフル活用して炒っては冷ましを5回。出来立てのお茶とオニギリで朝ごはん。
夕方、炊き立てご飯で美味しいお粥ができた。いつも食べない ことことが、途中から急にヤル気を!! 気づくと、スプーン持つ私の右手首を、ことことの左手が握っている。一口食べて(まだゴックンまで時間がかかる)、 次の一口への準備ができたところで、ことことが私の掌の端を引っ張るではないか。 あらま、コントロールされてるわ私。まだ粒が残っているとリバースするが、今日はかなり口に入った感じ。
夜、夜泣きというほどではないが、寝付くまで泣きわめいた。



2004年5月8日(土) 生後169日目   はじめまして+茶摘
連日の早起き。庄内町にて「庄内里山学校」の今年度第一回め“お茶摘み体験”に参加。
その前に町役場にて、大阪から九州旅行に来ていた私の叔父叔母(ことことには大叔父大叔母?)に会う。 ことことは初めてだ。叔父叔母はレンタカーで九州を周り、湯布院から国東へ行く途中。 叔母に抱っこされて、ことことはニコニコしていた。愛想が良くて良かった!
短い時間で残念だったが、我々は役場の人の先導で、茶摘の会場(廃校を利用した生涯学習館)へ出発した。 なかなか険しい道で、先導がなかったら、絶対に迷ってたわ。宿泊施設も付いている。
さて、茶摘み。ことことに授乳していてスタートで出遅れ。ことことをオンブして、後から茶畑へ。 上天気。周りの人が、ことことをのぞきこんで「気持ち良さそうに眠っているわ」とおっしゃる。 5〜6年前、緑茶がマイブームだった私(今、世間では日本茶カフェがオシャレらしいですが、今の私には遠い世界だわ)。 当時から念願だった茶摘をやっと体験できて、嬉しいったらありゃしない。若芽の柔らかい感触がたまりまへん。 のい兄は、バッタを捕まえたり、下のほうをゴソゴソ動き回って“茶の実”を拾い集めたり。 愉しかったが、天気がよすぎて暑くなってきた。 「大丈夫?」「赤ちゃんには良くないんじゃない?」と皆さんのアドバイスを受け、休耕田の木陰に避難。 のい兄がカエルや虫と戯れるのを見たり手伝ったり。帰りはヨモギを摘んだり、のい兄は梅の実を拾ったり。
昼食は、ことことを抱っこ紐に入れて。席がなく、夫とのい兄と離れて座った。 大皿盛の山の幸を使ったご馳走をとるのに、同じテーブルの方がいろいろと助けてくださった。 隣のテーブルに座った参加者のおばあさんが、ことことを見て「お寿司を食べさせよ」と言う。 「まだ無理です」と返しても「おツユぐらい飲ませてやりゃいいに」と、しつこく言われるのでウンザリ。 落ち着かなくて、食べた気がせず。
午後は摘んだお茶の「釜炒り」と「茶揉み」作業を体験させてもらった。作業前にまた授乳して、校庭へいざいざ。 ことことを背負って、釜炒りをした。…いぶされる赤子。 むしろの上で茶揉みをしていたら、ボランティアスタッフでもある町の保健婦さんが、ことことを抱っこしてくれた。 さすがプロ、ことこともまったりと抱かれた。あまり気持ち良さそうに抱かれているので、こちらもついつい甘えて ゆっくりと作業を楽しんでいたら、ことことの泣き声が。見ると、別のおばあさんに抱き上げられていたのだった。 慌てて走っていくと、「お腹がすいちょるみたいで」とおばあさん。「まだそんな時間じゃなかろうに…」と思ったが、 とりあえず建物に戻って乳をくわえさせた。ふう。
お茶を乾かしている間に、ヨモギ餅つくり。私たちの卓で餅をこねたおばあさんが大変上手で、フワフワのお餅が出来上がった。 のい兄も丸めさせてもらって、うれしそうだった。町のベテランさんがつくった新茶をご馳走になった。塩味だけのおむすびと 昼食の残りの山菜の煮物がまた美味しい〜。お昼の分もいただいてしまった。
最後の記念撮影では、シャッターを切る瞬間に、のい兄が「お〜い、お茶!」と叫んで、皆さん大爆笑。 のい兄はただ、もう一杯新茶が飲みたかっただけなのだが、タイミングが良すぎ。
帰りは疲れ果てて、子供たちは発車するとすぐに眠ってしまった。 私も、赤子を抱いてチョロチョロする4歳児を制しながら買い物する気力はなく、 夕食は家で残り物(残しておいたもの?)にて済ませた。「残し物」って結構いい感じ。



2004年5月7日(金) 生後168日目   超少子高齢化の街
早起きして、のい兄を耳鼻科へ連れて行った。市内でも評判の医院で、受付は先着順。焦って車で家を出た。 ことことも、もちろん一緒。着いたら2番目だった。待合室で授乳する。二人目は外乳の機会が多いのう。
前の耳鼻科で鼻を診られるのを怖がるようになった のい兄、 診察椅子に座るとき「痛くしないで〜!」と絶叫していたが、 こちらの先生は全く痛がらせることなく診てくれた。さすがだ。 ことことは、兄の絶叫にも動じることなく、おとなしくしていた。 早く診てもらえたので、幼稚園にも大して遅刻せずに連れて行くことができた。
幼稚園に送った後、ことことと園の周囲を散歩。高級住宅街のはずだが、空家や、立派なのに朽ちた家、 70代以上(と思われる)の高齢者がやたらと多い。 ことことは、おばあちゃんたちに話しかけられて笑い、足や手を触ってもらって、元気をおすそ分けしていた。 スーパーに寄って、魚屋さんのおばあちゃんが、ことことに「また来てなあ〜」と手を振ってくれた。 超少子高齢化の街に、ことことは貴重な存在だ。



2004年5月6日(木) 生後167日目   
よだれが増えて、1日に何枚もよだれかけがベチョベチョになる。 甘え泣きも頻繁で、いちいち抱き上げているとキリがないので、家の中ではオンブで雑事を片付ける。 週末の準備や雑用のため、車であちこち移動もしたが、全部終わる前にことことが泣き出したので、やむなく帰宅。



2004年5月5日(水祝) 生後166日目   うーえすあー
ことことは、夜中、一度も起きなくなった。なのに朝も、夜遅くまで仕事していた父親と一緒に良く眠っている。 起きても泣かずに、一人で「うー、あー」と、可愛い声でしゃべっている。
昼間はのい兄と夫が、こどもの日のスポーツイベントに出かけた。晴れて、ことことも機嫌よし。 洗濯しまくって、窓を開け放って、ことことと畳に転がって遊んだりした。 午後、帰宅した二人が、外で「戦いごっこ」して遊ぶのを、ことことも外で見学。涼しい風が気持ちいい。 そのせいか夕食前も機嫌が良かった。 節句なので柏餅をいただいた。ことことの離乳食は、一口食べるか食べないかで、ちっとも進まない。
ドイツのフリマで買ったヘビのヌイグルミが、最近のことことのお気に入りだが、カビ臭いので洗った。 これを売ってくれた人が、「これUSA(うーえすあー)製で、良いものですよ」と言ってくれたのを思い出して複雑な気持ち。 今日のニュースでも、うーえすあーの軍によるイラク人への虐待が報道されていた。正視できない写真だった。



2004年5月4日(火祝) 生後165日目   
ことことは、起きているときに誰も構ってくれないと泣くようになった。 ここのところ夕方はおんぶで乗り切る毎日。 昼間、1時間半ほど、夫に子供たちを頼んで一人で出かけさせてもらったが、疲労感は変わらず。 疲れ果てて風呂にも入らずに、ことことと一緒に寝る。



2004年5月3日(月祝) 生後164日目   
のい兄と夫が遊びに出ている間に、すっかりゴチャゴチャと化した家の中を片付けようとするが、 全然はかどらない。4月中にインタネで受験申込を済ませたが(便利な世の中になったものだ)、 全然準備がはかどらない。やらなきゃと思いつつ何もできないまま3ヶ月が過ぎた。あと5ヶ月で何とかなるのか?
夕方、ことことを夫に預けて、のい兄と私の二人で、大分駅まで散歩。片道25分。のい兄の「僕の見た夢の話」(超長い!)を楽しみながら歩き、鯛焼を買って帰ってきた。 アパートの前まで来たら、ことこと と夫が外で待っていた。少しの時間でも離れていると、ますます可愛く感じるなあ。



2004年5月2日(日) 生後163日目   美術館+不機嫌
車で出発。ことことにはA型ベビーカーをトランクに積んで…と思ったら、トランクが閉まらない! B型に乗れるようになるまで、遠出は抱っこ紐だな。
まずフリマをちゃちゃっと見るも、今日は出物はなし。強風で砂埃が立ち、売り子も大変。 のい兄が、植木市特設の砂場で遊んでいる間に、ことことは車の中で授乳。
お昼は久々に大分市美術館へ。我が家の近所にあった洋食屋さんが移転して、美術館のレストランに入った。 同じチキン南蛮でも、インテリアが違うとさらに美味しい。のい兄はパンでソースを綺麗に掃除して平らげた。 ことことは抱っこ紐のまま。夫が先に食べ終えて、途中で抱っこを替わってくれた。
食後、所蔵品による企画展と常設展を見て回った。 のい兄が「これは鳥だね」「爆発してるんだね」と、夫に話しながら抽象的な版画を見ているので、 「的確に見てますね〜」と監視の人に感心されていた。 ここに至るまでに、走ったり騒いだりで、幾度、監視の方々に注意を受けたことか。 ことことも、のい兄同様、たくさん美術体験をさせてあげたいな。 ことことは、展示室の暗さが気持ち良いのか、絵を見始めたらすぐに眠ってしまった。
最後に、美術館下の公園へ。のい兄が遊んでいる間、ことことはまたしても車の中で授乳。 オムツ替えのとき、後部座席はチャイルドシートとジュニアシートで埋まっているので、 ことことを助手席に寝かせ、私は外に立って替えた。座席から落ちそうで危ない。何か対策を考えないと。
家に帰ると、ベビーベッドに下ろされたくなくて、ことことは大泣き。 昨日から、家の中に居るとことことの機嫌が悪くなるので、親と兄は弱っている。 のい兄がベッドの左右で「こっちだよ〜」「こっちだよ〜」と遊んでくれるがダメ。 夫が抱っこ紐を初めて装着してあやしてくれるが、全然ダメ。 結局、私がオンブして家事を片付けていたら、いつの間にか眠った。ふー。連日連れ回しすぎかしらん。



2004年5月1日(土) 生後162日目   
午前中は、のい兄は自由登園日で幼稚園へ。夫も通常営業。 その間に、ことことと写真館へ。先日のアルバムが出来上がったので、受け取りに。 午後、修理に出していたB型ベビーカーが到着。



2004年4月30日(金) 生後161日目   のい兄も中耳炎…
午前中、ベビーカーの汗取りパッドを買いに出た。借りているA型ベビーカーに着け、ことことを下ろしてみると、 あらニコニコ。押して歩いてみた。泣かない、よし。でもA型って子供との距離が遠くて私が不安なんですけど〜。
さて朝、のい兄が「片方の耳だけ音が小さく聞こえる」。熱もなさそうなので幼稚園に出したが、心配なので、 帰りの園バスは、2つ前の停留所で降ろしてもらい、そのままバスで街の耳鼻科へ。ことことも抱っこ紐で同行。 診てもらったら「あ、中耳炎だね」。反対側の耳もチェックされ、医師「うわー、これは凄い」。 石のような大きな耳垢が出てビックリ! さらに鼻も診られた。鼻の診察は大人でも涙が出る。泣き叫ぶのい兄。 抗生物質を処方されて帰った。いつもチョロチョロする、のい兄もさすがに鼻診察で元気を抜かれたらしく、 おとなしーくなっていて可哀想。帰りのバス停では、見知らぬおばあさんが、ことことを見て「今は赤ちゃんが少ないけんなあ」と 喜んでくれ、ことことも笑顔を見せてさらに喜ばせた。



2004年4月29日(祝) 生後160日目   西寒多神社の藤
午前中は、私とことことはフリマへ、夫とのい兄は「11ぴきのねこ」の映画を観に行った。 天気がいいので、気合を入れて ことことに日焼け止めを塗りまくる。 フリマでは、福音館の「こどものとも」バックナンバーや、ことことの夏物をたくさん購入。 真っ赤で染みもない砂場着が50円で買えて(思わず売り子の人に「いいんですか?」と聞いてしまった)ホクホク。
お昼過ぎに合流し、美味しいパンを買って、西寒多神社へ。樹齢400年の藤が見事。 花の下でお昼を食べた。ことこともシートに寝転んで、藤の花を嬉しそうに見ていた。



2004年4月28日(水) 生後159日目   さくらんぼ
マーマレードができたので、私が小学2年生のときの担任の先生宅へ持っていった。ことことは初めてだ。 最初は先生の顔をじーっと見て、泣きそうになっていたが、帰る頃には慣れて、笑顔を見せた。 のい兄は庭のさくらんぼを摘ませてもらった。
夜、皆の夕食と一緒に、ことことも離乳食をもらった。ことことはお父さんに抱っこされて匙を運ばれるのが嬉しくて、 ニコニコご機嫌大はしゃぎ。「ぶー!」と匙にのった粥を吹き飛ばし、お父さんの目にも飛んだので、えらい騒ぎに。 肝心の ことことの口にはあまり入らず。



2004年4月27日(火) 生後158日目   初めてのお迎え
初めて、新しい幼稚園までへお迎えに行った。 園バス待ちでベンチに座らされていた子たちのうち、数人の女の子が、ことことを見て「赤ちゃん、かーわいい〜」。 ことことの手を持って、お姉ちゃんに向けてバイバイ♪と振ったら、「きゃーかわいい♪」だって。
のい兄を車に乗せて、3人でアートプラザへ。 ちいさい人向けの美術絵画教室…のおためし体験会に、のい兄が参加。 2〜3歳台のころ、大分市美術館のチャイルドハウスで参加した母子向け美術絵画教室と同じ先生。 ことこと は、のい兄のつくっている貼り絵を見たり、眠ったりしていた。



2004年4月26日(月) 生後157日目   牡丹桜にニコニコ
のい兄の遠足に同行。現地集合なので車で行った。 「今日こそは日焼けをしないように」と、ことことに子供用の日焼け止めを塗る。 外で遊びまくっている色白の兄より、まだアカンボの ことことの方が顔が黒いよ。どーゆーこと? 
お弁当のときは、抱っこ紐から下ろして、木陰のシートに広げたバスタオルの上へ。 いつもは下ろすと大泣きするのに、泣かないでニコニコしている。 あれ?と思ったら、ことことは、頭の上に広がる牡丹桜を見て、ご機嫌だったのだ。 ほんとに、ことことは花が好きなようだ。
おむすびを齧りながら、隠さずポーンと授乳をしていたら(周りは母子ばかりだから安心しきっていた)、 先生が写真を撮りに回ってきた。マ、マジですか〜。でも、そのままカメラに収まってしまった。 授乳中だから当然、乳首はことことの口の中に入ってて見えないし、ことことの頭で胸も相当隠れてたし。 ま、外乳中の写真って、案外貴重なカットかも。
さて帰宅後、ことことをチェックしてビックリ。 顔は日焼け止めのおかげで大丈夫だったが、手の甲と手のひらの境が真っ黒! ごめんよ、ことこと。



2004年4月25日(日) 生後156日目   
のい兄と夫は、遊園地へ。ことこと は家でゆっくり。おんぶで家事を片付けていたら眠った。 午後は飽きてグズグズ。近所へ買い物へ。くるっと回って戻ってきたら、のい兄たちも戻ってきて、自転車の練習をしているところだった。 行楽地から帰ってきた近所の人に話しかけられて、ニコニコ愛想で応える ことこと であった。 夜は、狂ったように高音でしゃべくり、笑っていた。
しかし、風呂では珍しく大泣き。夫のクシャミ(大音量!)に驚いて泣いたらしい。超マイペースの兄と違い、 大きな音には敏感に反応する ことことであった。兄を大声で叱っていると、ことことも泣いてしまうことがあり、 注意しないといけないと反省。



2004年4月24日(土) 生後155日目   春日神社のツツジに見とれる
のい兄が自転車を買ってもらうことになり、自転車店回り。 ことことも、車のベビーシート+抱っこ紐で連れ回された。 のい兄が「ぼくは燃える男だから、赤い自転車がいい」と言うので、親としては助かった〜という感じ。 ことこと も使えるもんね。結局、赤とオレンジの自転車が買えた。
お昼に、前から気になっていた春日神社前に新しくオープンしたお弁当屋さんへ。評判以上に良い感じで、美味。 春日神社境内の公園で食べた。鳩が狙ってくるので、少し落ち着かなかったが。 ことこと も外で授乳。絹のスカーフで乳を隠しても、風が涼しいので蒸れず。暑かったここ数日では珍しく、肌寒く感じたほど。 築山のところで、のい兄と夫は、かくれんぼして遊んだ。ことこと は白やピンクのツツジを見て、まったり。 図書館を二つハシゴして、すっかり疲れて、夜はぐっすり眠った。一度も起きず。
帰宅したら、夫の実家から筍がたくさん届いたので、大鍋総動員で茹でまくり。 朝、草取り中の大家さんのおばあちゃまが蕗を下さっていたし、それをまた茹でて皮むきして…… 夕方の台所は大忙しで、離乳食は一回休みとなった。



2004年4月23日(金) 生後154日目   遠足中止
園の遠足のはずだったが、朝7時の時点で雨だったため中止になった。その後、急激に晴れ上がったので、もったいなかった。 でも風が強かったし、地面が濡れていただろうから、ことことにとっては良かったかも。 夕方は、またしても抱っこ紐で、のい兄の外遊びに付き合った。
ベビーカーの点検を依頼したメーカーから電話有り。かなり安く済みそうでホッとする。このベビーカーへの思い入れを綴った手紙のおかげ?!



2004年4月22日(木) 生後153日目   初めての離乳食
園の弁当が始まり、やっとまとまった時間がとれるようになった。 ことこと を見ながらでも製図の練習ができるよう、体制を整えた。といっても ダイニングを片付けて、平行定規を仕舞う場所をつくっただけなんだけど。
夕方、ことこと初めての離乳食。メニューは全粥。これは基本でしょう、やっぱり。 プラスチックのお食事エプロンを装着させて(のい兄は柔らかい布のエプロンに慣れすぎ、途中で買ったプラスチックのこれは拒否。新品のまま終わった) 抱っこして。はじめは「なにこれ〜」と言いたげにダラダラ〜と口から出したが、あきらめずに匙を運んでいたら、 何とか3匙食べた。



2004年4月21日(水) 生後152日目   花が好き
のい兄は元気になって幼稚園へ。ホッとする。 先生とやっとお話ができたらしく(子供が定員一杯いるので、先生と話したくてもなかなか順番が回ってこないらしい) 嬉しそうに帰ってきた。
のい兄がアカンボ時代に使ったB型ベビーカーを、メーカーに点検+調整してもらうため、宅急便で送った。 ドイツで毎日のようにのい兄を乗せて歩いた、ドイツ生活の思い出がたくさん詰まっているベビーカーなので、 これを捨てて新しいのを買う気になれなくて。カタログや通販サイトを見ると、今はAB兼用というのが主流なのねえ。
夕方、ことこと が眠っている間、のい兄と縄跳びの練習。 ことこと の泣き声が聞こえるように窓を開けて、窓のそばで。 ことこと が起きて泣いた後は、ことことも抱っこ紐に入れられて一緒に外へ。 タンポポの綿毛を飛ばしたり、のい兄が見えない敵と戦っている(踊っている?)のを見たり。 女の子は、動くものより、色とりどりの花の方が好きなのか。ホーッとでも言いたげな顔をして野の花を見ていた。



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