フランクフルトぼちぼち行こか日記
2001年7月後半の子連れFrankfurt am Main日記




2001年7月31日-Di.(のい1歳11ヵ月24日) SSV
  夫の古靴を何とかせねばと、SSV(夏物一掃大売出)中の街へ連れ出した。文句タラタラの買い物で、疲れた。
  はしゃいで走り回る のい を連れて店に行くだけで疲れるのに、付き添いの私がなぜ文句まで……。
  何とか納得のいくものを買った夫は、靴を下げて図書館へ。私と のい は、さらに続き。
  私のもう10年近く着ている、ボロコートの代わりを買った。こちらは夏でも薄いコートは要るので
  夏物バーゲンにコートが出ている。ただしサイズはない。私にはブカブカなのばっかり。
  Zeilのポンフリ(フライドポテト)屋のオジサンとは、とうとう顔見知りになってしまった。
  こちらが言う前に「Ohne!」(ここでは、マヨネーズやケチャップは不要、の意)と言われてしまった。ガーン。
  ポンフリって、のい に食べさせるのにちょうど楽なんだもの。でも毎週ではね。ちょっと反省。
  のい を満腹にして眠らせてから、古本屋、靴屋など。もう1足、のいの革靴を買った。
  今日入った古本屋は、語学や異文化に関する本が多くて、「japan」コーナーもあった。
  店番の人が電話の相手に「ニイハオ」とか「メルハバ」とか言ってるし。
  夜、少し風邪っぽかったので、ビタミンCの錠剤を水に溶かしたのを、大量に摂取した。



2001年7月30日-Mo.(のい1歳11ヵ月23日) ベビーシッター任せの子?
  公園でのい を遊ばせていたら、後から、5才の男の子と中年女性(ベビーシッター)の2人組が来た。
  ベビーシッターはベンチで本を読んでいて、子供には関知せず。しかし、この子が乱暴で、
  のいが自分のボールや自転車に近づいただけでキーキー言い、さらには、
  砂場のテーブル横で大人しく遊んでいる のい に、テーブル上の砂を浴びせかけた。
  のい は平気な風だったが、私は頭に来たので(目に入ったら危ないじゃねえか)「Nein!」と怒鳴った。
  それで、やっとベビーシッターが気付いて、子供を連れ出した。「小さい子に何をするの」などと叱っていたが、
  子供は全然反省の色もなし。こちらに「出ていけ」とほざく始末。おうおう言われなくても帰るよ。気分悪い。
  のい も、「チュース、チュース!」と言って、あっさりと公園を後にした。
  (最近、面白くないテレビにも「チュース!」と言い、チャンネル変更を要求する)
  ベビーシッターの中年女性は、話をしている分には悪くない人だったが、ベビーシッター業の方は
  aufpassen(子供を監視する)していれば良いという感じ。ベビーシッターなんて、こんなもんなのかな。
  ZDの準備コースで知り合った、住み込みの子守娘をしている人が、自分の担当する9才児に手こずっていて、
  「あんたの子は幸せだ。ドイツの子はベビーシッター任せで」と言ったのを思い出した。
  ドイツの子供社会も結構大変らしくて、うちの商店街にも、イジメ撲滅キャンペーン?の市役所の人が、
  ユニフォームの赤いポロシャツを着てよく来ている。特にこの商店街は国際度が高いので、色々あるのかも。
  彼らはいつも2人組で、のい を見ると遊んでくれる。特にアフリカ系の方が冗談がきつい。
  先日は、のいに「怖くないよ、Kein Angst.」と言っていたら、「怖いんだぞー、ガオー(笑)!」。
  怖いと言えば、Keller(物置)。窓が無い、監獄のような空間。廊下の蛍光灯は数十秒で切れるため、
  時々スイッチを押し直さないと、真っ暗になってしまう。今日は、のいを連れて三輪車を取りに行った帰りに、
  蛍光灯が切れ、のいを泣かせてしまった。以来、Kellerに入ろうとすると、足にしがみついて「コワ!」。
  三輪車は、足で地面を蹴るばかり。座らずに、引き回したり。まあバイクも最初は取り回しからだから、いいか。



2001年7月29日-So.(のい1歳11ヵ月22日) 「コワ」
  朝、涼しいうちに外で三輪車の練習をした。棒は外し、棒の先に付属品をつけてシャベルにした。
  のい は、ちょっと足に力を入れて、車輪を半回転させては、すぐに飽きてしまう。うーむ。
  家の中に三輪車を置いておくと、家具にぶつけて危いので、地上階のKeller(物置)に入れた。
  連日30度を超える暑さで、のい は汗びっしょり。朝は私と起き抜けのシャワー、午後も私とシャワー、
  そして寝る前も夫とシャワー。……と1日3回もシャワーを浴びたのに、アセモがまた増えてる。ひー。
  私と一緒のときは、頭からシャワーをかぶる練習をしている。目をつぶっても口がまだ半開きだから、
  口の中にお湯が入って泣く。しかし、だんだん泣く頻度が減ってきて、面白くなってきたようだ。
  今日は夜も私と一緒に入りたいと泣いていた。へへへ。
  テレタビーズでは、ララ(黄色)とポー(赤)が特に好きで、テーマソングも♪ララ、ポー♪のところだけ歌う。
  しかし、一緒に住んでいる?掃除機のキャラは大嫌いで、画面に出てきただけで「コワ(怖い)」と大泣き。



2001年7月28日-Sa.(のい1歳11ヵ月21日) 三輪車
  来週から2週間はSSV(夏物最終大売り出し)なので、ゆっくり買い物できる土曜は、今日しかない。
  もうすぐ、のい も2歳。誕生日プレゼントに三輪車を! と、街へ。
  ドイツの三輪車は、色遣いがシンプルで可愛いので、引越荷物にはなるが、買って帰りたかったのだ。
  Zeilの玩具専門店で、親が後ろから操作できる棒付きのを買った。質問をしようと中年の女性店員を呼んだら
  すごく取っ付きの悪い人で、最初、内心「しまった」と思ったのだが、実はとても親切な人で、
  並べてある三輪車の違いを丁寧に説明してくれた。彼女が「これが一番丈夫で良い」というのが、
  値段も他のと同じか安い位だったので(高いのを売り付けないのが、ドイツ的だ)購入。約130DM。
  のい を三輪車に座らせて、後ろから棒を押して帰ったが、結構重い。親の方も操作に慣れねば。
  午前中で買い物を済ませて、大学前でアイスクリームを舐めてから帰った。暑い。
  夕食後、涼しくなってから、三輪車に乗る練習をさせようと家の前の広場に出した。20時前でもまだ明るい。
  のい は、後ろから押してもらえるものと思って、自分で漕ぐ気はないようだった。初日はこんなもの。



2001年7月27日-Fr.(のい1歳11ヵ月20日) カール・マルクス書房
  のい が「ぶぱー!」「うがー!」としきりに言うので、何のことかと思っていたら、
  U-bahn(ウーバーン/地下鉄)のことだった。ほんとに、鉄道関係が好きである。
  日本に是非持って帰りたい鉄道絵本があるのだが、もう絶版になっていて、新規注文ができない。
  それで、近所の図書館で愛読していたその本を借りて、各所で聞いて回っている。が、なかなか見つからない。
  今日は、商店街脇の公園で、のい と ハンガリー人の子(2ヵ月違い)が遊んでいるのを見て、
  ふと思い付き、いつも素通りしている、玩具と絵本の専門店 に入ってみることにした。
  やはり無かったが、店内はとてもいい感じ。名古屋一社の「ポランの広場」とか、井の頭通りの絵本専門店みたい。
  こんなに近くにいい店があったのに、今まで気付かなかったとは……。店の女性がまたとても親切で。
  もう、後は古本屋を回るしかない!と、大学そばの有名古書店『カール・マルクス書房』へ。
  名前からして、子供の絵本など無さそうで気が引けたのだが、入ってみたら店のオヤジがまた親切!
  本を見せたら、「これは、うちの息子が見たら欲しがるよ」とニッコリ。3歳4ヵ月の鉄道ファンの子がいるとか。
  日本の新幹線の話でしばし盛り上がった。そして古本オークションのURLを教えてもらった。



2001年7月26日-Do.(のい1歳11ヵ月19日) 「ヌォイ」
  指差しながら「パパ」「ママ」「のい」と言うようになった。
  「のいは?」と聞くと、自分の顔を指差して、「ヌォイ」と言うのが、なんとも可愛い。
  「パパ」「ママ」は我々が教えていないのに、他の子供たちが頻繁に言う言葉なので覚えたようだ。
  だから時々、他の子に向かって「ママー」と叫んだりする。誰がママやねん。
  私に向かって「パパ」と言ったり。誰がパパやねん。
  公園に寄ったら、肋木を一人で登れるようになっていて、驚いた。まだ一人では下りられないのだが。



2001年7月25日-Mi.(のい1歳11ヵ月18日) 犬vs子供
  来週のバーゲンの下見と、美術館博物館巡り(水曜無料のところが多い)を兼ねて、街へ。
  バスに乗ったら、のい は、笑いかけてくれた後ろのオジサンに向かって、あらぬ方向を指差し、
  「テディ、テディ〜。…あれ? なーいねー」などと、かましていた。笑わしの血が騒ぐのか?
  街では、H&M(ドイツのユニクロ?)で、来年用の のい のTシャツなど買い込んだ。
  H百貨店の靴売り場で、昨日に引き続き、もう一足買っておこうと品定めしていたら、
  中国人の女の子と遊んでいた のい が急に立ち止まって「……フムムム」。おい、前もH百貨店で催さなかったか?
  横抱きにして3階トイレに駆け込んでオムツ替え。ここの掃除婦のオバチャンは、チップを見張ってるのだが、
  のい がいつも愛想良く手を振るので、どうやら顔を覚えられてしまったような気が。
  エレベーターに乗ったら、子犬を連れた人がいた。「まだ生後10.5週なのだが、身体が大きくなって
  この犬を入れて持ち運べるカバンがなくなったので、バスや鉄道などで、大人の半額払わされる……」
  と、ぼやいていた。カバンに入れられる大きさならば、犬は無料なのだと初めて知った。
  子供は、場所をとるベビーカーでも無料であることを考えると、ドイツでは子供が優遇されているのか、
  逆に犬が人間と認められている(つまり子供より上)のか、一体どっちなんだろう。後者かも。
  MMK(現代美術館)では、いきなりのい が大声を上げて作品に駆け寄ったため、
  1階の監視のジイサンに叱られた。あまりのキツイ調子に悲しくなり、鑑賞する気が失せたので、一旦外へ。
  レーマー前の市の広報部で資料集めをしているうちに、のい が眠ったので、気を取り直してMMKに戻った。
  MMKでは、受付で名前を書いて胸にワッペンを貼ってもらえば、写真撮影が可能だ。
  私も胸にワッペンを貼って、最上階にある、ポストカードに入っていない、私の好きな作品を撮った。すると、
  監視の女性がニコヤカに近づいてきて、「あなたとあなたの子供を、この作品の前で撮ってあげる」。
  1階のジイサンとあまりに違うので、驚いてしまった。しばしおしゃべり。
  最後に1階に戻って、ジイサンと再会。苦虫噛み潰したような顔を何とかしてやろうと思い、
  「子供が寝たから、また来ました」と小声で言ってみたが、ニコリともせず「静かに!」。
  ……この人、何が面白くて、現代美術館で仕事してるんだろうかねえ。気の毒なこった。
  歴史博物館では、クロークのオバサンが面白かった。帰るとき、のい がしきりに「ボーボー」と言い、
  私が「それは帽子のことだ」と言ったら、大受け。他の係の人まで呼んできて、
  「可愛いねえ。あの小さい子、Hutのことをボーボーというのよ」。私、彼女に間違った日本語を教えた?



2001年7月24日-Di.(のい1歳11ヵ月17日) 靴
  のい の足が大きくなって、履ける靴が1足しかなくなった。慌ててNordwestZentrumまで買いに出たら、
  某センターで同じクラスだったNさん母子に偶然会った。Tちゃんはすっかりお姉さんっぽくなって、
  もうすぐKindergarten(幼稚園)に通うんだとか。いいなあ。
  Zentrum内の靴屋3軒をハシゴしたが、のい は、自分の靴を買ってもらうというのに、好奇心一杯に走り回り、
  試し履きさせるだけで大汗かかされた。頭巾系のオバサンには「活発ねえ(Sehr aktiv!)」と笑われる始末。
  それでも「帰るよ」と言うと、サッと駆け寄ってきて、売り場の人に、「チュース!」と手を振っていた。
  他のお客さんにまで、その人が気付くまいがお構いなしに、「チュース!」「チュース!」。いやはや。
  靴のサイズは、こちら式だと22か23。去年の秋は20だった。大きくなったのう…と感慨深い。
  暑さのせいか昼食を食べず、アイスをやったらペロリ。催促されたがあまり冷たいものばかりもイカンと、
  Milchreis(お米を牛乳で炊いたプディング、果物のジャム付き)で、何とかもたせた。
  ついでに、砂遊びの道具も。興奮して昼寝をせず、家に着いた頃にやっと乳母車の中で眠った。



2001年7月23日-Mo.(のい1歳11ヵ月16日) 合格/洗濯日和
  ミュンヘンから帰ってきたら、例のZD(外国人としてのドイツ語検定)の合格通知が来ていた。
  てっきり不合格だと思っていたので嬉しい。読解が満点だったのには驚いた。口頭はやはりギリギリの点数。
  総合成績は、Befriedigend(可)で、合格者4段階のうち、下から2つめ。でもワタシ的には大満足。
  とりあえず、ドイツ生活の目標の一つを達成できて良かった。夫とのい に感謝感謝である。ありがとう。
  ミュンヘンでは雨続きで、ジャンパーなしでは寒かったのに、フランクフルトはずっと晴れていて暑かったらしい。
  で、今日も30度。カラカラ陽気。洗濯物がすぐに乾くので助かる。旅の間にたまったものを片付けた。
  のい は食事の時間が嬉しいらしく、テーブルに夕食を並べると両手を上げて、大声で「わあーー!」。
  そこまで喜んでくれると、こちらも作りがいがあるというもの。いい奴だ。



2001年7月17〜22日 については、子連れドイツ旅 ミュンヘンの巻 を工事中です。近日公開!



2001年7月16日-Mo.(のい1歳11ヵ月9日) アウア!
  小雨。のい は、『テレタビーズ』が大好きらしい。時々、鼻歌でテーマソングも歌うし。
  家の前の広場のラベンダーが咲き終わりかかり、広場中、ラベンダーの匂いが充満している中、
  のい は敷石を指して「キシャ!」と言っては、クルクル走り回っていた。
  夫の足の包帯を指して「アウア!」(ドイツ語の「イタタタ!」)。
  怪我がかなり治ってきたのを のい も察知したらしく、昨日までは怪我の部位を絶対に触らなかったのに、
  今日はわざと触ってはニヤリと笑っていた。夕方、また往診医が来て、固定する包帯を巻き直していった。



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