フランクフルトぼちぼち行こか日記
2000年12月前半の子連れFrankfurt am Main日記




2000年12月15日-Fr.(のい1歳4ヵ月8日) 私は蟻である
  来週末はクリスマスの3連休がある。食料準備に頭が痛い。BSEのせいで牛肉が食べられないため、余計ややこしい。
  自転車も車もなく、一度にたくさん持てないので、蟻のように少しずつせっせと食料を運ぶとする。今日は第一段。



2000年12月14日-Do.(のい1歳4ヵ月7日) 呑気なオヤジ
  木曜市場へ。カリフラワー(Blumenkohl=花キャベツ)を買った。
  ドイツの野菜は、日本のものより、1個の大きさが格段に大きいように思われる。
  木曜市場の有機パン屋のオヤジは、いつも仕事をほったらかして、油を売っているのだが、
  今日は、客を5分以上も待たせたまま、屋台でコーヒーを飲んでから、奥まったタバコ屋で油を売っていた。
  待っている客も客だが(彼女はオヤジがタバコ屋にいるのを知らずに待っていた)、オヤジもオヤジだ。
  どうなることかと思っていたら、どんどんパン屋の前に客が並び始めた。オヤジの居場所を知っているのは私だけ。
  お節介心がムクムクしてきたので、タバコ屋の入口に行き、オヤジに「あなたのお客さんが待っているデスヨ」と
  声をかけた。しかしオヤジは「おうおう、今タバコを買ってるんだ」と、急ぐ様子もなし。呑気なものだ。



2000年12月13日-Mi.(のい1歳4ヵ月6日) 心配なのに
  ミリヤムさんに電話。一発でつながったが、ドイツ語で「今、健康ではない。風邪ではなくて別の問題」と言われる。
  心配だが、その先のドイツ語が分からない。分かるのは「電話ありがとう。またかけてね」というのと、
  あと、「K神父はとてもnettだ」という話くらい。そして日本語で「ヨロシイお年をお迎え下さい」と言われた。
  自分のドイツ語力のなさが情けない。「お大事に」としか言えなかったのがとても悔しい。
  心配なのに表現できないし、どういう状態なのかもきけなかった。
  くよくよしていても仕方ないので、気を取り直して散歩に出た。メッセの向こうの離れ小島的住宅地を歩いてみたり。
  風が強くて、商店街を歩いていたら、露天のテントが吹き飛ばされそうになるのを、ちょうど目撃。
  そばを歩いていなくて良かった。のいにぶつかってきたら大変! 慌ててドラッグストアの中に避難した。



2000年12月12日-Di.(のい1歳4ヵ月5日) 日本語普及センターでの最終日
  日本語普及センターでのドイツ語コースの最終日。ベビーシッターのFさんが遅刻したうえ、
  のいが事務所の女性を泣いて拒否したため(子供に不慣れな様子だったので私も不安だったし)、
  初めの10分ほど、のい を抱いたまま授業を受けた。授業後、のい とFさんのツーショットを撮る。
  奇遇にも、Fさんは大分県の出身。のい が懐いた初めての他人。ドイツには30年近く住んでいるそうだ。
  シッタールームに、ちょうどFrau S.も顔を出していたので、私とFrau S.の写真も撮ってもらった。
  帰りに中央図書館へ。ベビーカーを押して、本運搬用エレベーターに乗ろうとしたら、人の良さそうな若い男が
  「これには人間は乗れない」と言う。「エレベーターはこれしかないのだ」(前に来たとき調査済)と言っても、
  この子連れ東洋人を信用できぬのか、ご親切にも「インフォメーションで聞いてきてあげる」。結果は明らかであった。
  親切はいいけど、ありがた迷惑であった。なんだかなー。もっとドイツ語をしっかりとしゃべれればなあ。



2000年12月11日-Mo.(のい1歳4ヵ月4日) 積木を積んだ!
  ぽかぽか陽気。朝ぐずった のい だが、目がしっかり覚めたと思ったら、積木を引っ張り出し、
  いきなり4個も積んでみせ、びっくりさせてくれた。これまでは壊す専門だったのに。
  昼前の昼寝をなかなかせず、やっと眠ったと思ったら、今度は午後2時半まで起きず、
  散歩を兼ねた買い物が、夕方にずれ込んでしまった。おかげで一日を損した気分。



2000年12月10日-So.(のい1歳4ヵ月3日) 養生
  雨。特に外に出る用事もなかったので、3人で家の中で過ごした。



2000年12月9日-Sa.(のい1歳4ヵ月2日) マインツ
  マインツのクリスマス市へ。マインツは隣の州だが、フランクフルト中央駅から電車で40分ほど。
  古い木組みの街並みが残っており、その中におなじみのチェーンスーパーも教会もはまり込んでいる。
  街並みを見つつ、グリューワイン(スパイスやリンゴを入れて温めた、甘い赤ワイン)を飲んだ。
  のい には温めたオレンジジュース。マインツで買ったパンはどれも当たりで、
  フランクフルトにはないチェーンのパン屋のも美味だったし、
  老舗風の店のWeihnachtsbrot(クリスマスパン)も、たくさんの穀物にスパイスが効いていて、風味が良かった。
  マインツの大聖堂は立派で、フランクフルトのとは違い、創建当時からの部分も現存していて見応えがあった。
  歴代の司教がステンドグラスに記され(西暦700年代から!)、回廊に埋葬と思われる跡も見え、興味深かった。
  しかし、教会は足元から冷えるため、ベビーカーの のいには辛かったようで、
  鼻水が酷くなり機嫌も悪くなってきたため、グーテンベルグ博物館は諦めて、夕方早めに急いで帰った。 



2000年12月8日-Fr.(のい1歳4ヵ月1日) 
  Leipzigerstrasse(いつもの商店街)にて、冬用のシーツ、フランクフルトの属するヘッセン州周辺の地図を購入。



2000年12月7日-Do.(のい1歳4ヵ月0日) Alles Gute!
  朝、支度が早く済んで、家を出るまでに時間ができたので、ミリヤムさんに電話。
  これまでも何度かかけていたが、いつもお留守だった。今朝、やっと初めてつながった。
  しかし、彼女はとても忙しい人らしく、今週は無理とのこと。来週また電話することにした。
  U-Bahn(地下鉄)の駅へ向かう途中、昨日、買い物帰りに声をかけてくれた、白髪のおばあさんに会った。
  今日は犬の散歩らしい。お買い物?と聞かれたので、「今日は、ドイツ語を習うのだ」と答えたら、
  「それは素晴らしい。うちの近所にはドイツ語が満足ではない人が多い」と言う。
  たしかに彼女の住むN通りは、頭巾系の人や、スペイン語かポルトガル語のような言葉をしゃべっている人が多い。
  そして「ドイツに来て3ヵ月にしては、あなたのドイツ語はなかなか良い」とお世辞を言われ(笑)、
  別れ際に「まだ3ヵ月ではなくて、もう3ヵ月よ。しっかり勉強してね。Alles Gute!」と言って下さった。
  昨日「良い1日を」とご挨拶できたからか? お世辞はともかく、喜んでもらえたのなら、いいことだ。



2000年12月6日-Mi.(のい1歳3ヵ月29日) パスポート戻る+停電
  Zeilの役所へ、パスポートを返してもらいに行く。夫が聞いてきた話によると、
  係官に意地悪をされて半年以上パスポートを取り上げられていた例があるとかで、かなりビビっていたが、
  今回、3度目の正直で戻って来た。うれしい。我々の場合は、単に事務作業が遅れていただけのようだ。
  帰りに、フランクフルト市建設局のロビーで、街の模型を眺めたり、地図のリストを見たり。
  カレンダーを買い忘れていたので、本屋へ。のい の好きなテレビ番組、Sandmaennchen(砂男)のを買った。
  夕方、食事の支度をしていたら、突然、停電。熱源はすべて電気のため、調理は中断し、缶詰などで食事をとった。
  街の灯りを求めて、窓の側の床に座り、ピクニック気分。懐中電灯で遊んだり。1時間ほどで通電した。
  他の家庭では、焦らず慌てず、おしゃれにロウソクを灯していた。連中は、普段からロウソクを使ってるもんな。



2000年12月5日-Di.(のい1歳3ヵ月28日) 固い豆腐
  ドイツ語会話の後、図書館で子供用の料理の本を借りた。
  夕食に、自然食料品店で買ってみた豆腐を食べた。固くて、昔の豆腐みたい。
  これでゴーヤチャンプルーをつくったら、さぞかし美味だろうと思うが、ゴーヤはないので、温奴とした。



2000年12月4日-Mo.(のい1歳3ヵ月27日) おやすみ
  昼間は天気がいいので、散歩を兼ねた買い物に連れ出したりした。住宅街の中で、リスを発見した。
  が、午後には、連日の睡眠不足のため、私の気力と忍耐力(育児には不可欠)が尽きてしまった。
  夕方帰ってきた夫に、のい を任せて、寝室で一人、事務作業をさせてもらい、回復。
  血液検査の結果と国際予防接種手帳を、夫がDr.ラーマンのところから持って帰ってきてくれた。
  結果はノーマル。全然問題なしということ。嬉しい。コピーを日本の大分の主治医に送ることにする。
  のいは、KIKAという子供向けチャンネルの、終わりの音楽“Gute Nacht”とそのアニメが好きで、
  これが流れると、「うあ!」と言いながら直立不動で見ている。
  親たちとしても、この曲とアニメは、美しくて可愛くて大好きなのである。
  しかし、その直前に放映している『みつばちマーヤ』は、私が子供の頃に見ていた日本のアニメだが、
  擬人化がひどくて興醒めだ。のい も特に関心はない様子。ふう。



2000年12月3日-So.(のい1歳3ヵ月26日) 口内炎
  アドヴェント(12月/降誕節)真っ盛りの日曜日。のいの熱は下がったが、本調子ではないので、家で過ごした。
  食事の時、尋常ではない声で泣き叫んだので、驚いてソファに寝かせ、身体をチェック。
  舌の先と口の内側の両端に、口内炎ができていた。熱で身体が弱ったからだろう。
  慌てて、非常食として持ってきていた、日本のベビーフード「五目炊き込みがゆ」を与えたら、ペロリ。
  天気がいいので、久々に家の前の広場を歩かせたり。手をつないで歩けるようになった。



2000年12月2日-Sa.(のい1歳3ヵ月25日) 発熱
  朝は若干熱が下がっていたが、昼間は38度台、夜はとうとう38.9度まで上がった。



2000年12月1日-Fr.(のい1歳3ヵ月24日) Nordwest Zentrum
  路面電車の停留所で、パキスタン人男性からタイ人だと間違われたうえに、痩せ薬売りを薦められる。
  勿論お断り。前髪を短くすると、どうも日本人に見えないらしい。いいんだか悪いんだか。
  昨日の韓国人の彼女も、ひょっとしたら同胞だと思って声を掛けてきたのかも。
  Nordwest Zentrumで買い物。幼稚園のバザーにて、洗濯が可能な、ヒツジのぬいぐるみをgetした。
  お昼に、Meetbrotchenを買ったら、なんと生肉とタマネギのサンドイッチだった。大失敗。
  もちろん食べずに持ち帰り、夜、火を通してから食べた。
  夕方、のいが妙に乳から離れないうえ、頬が赤い。額に触ると熱い。体温38.3度。機嫌はいいので様子を見る。



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