2歳児との暮らしつれづれ
2002年3月前半(2歳6〜7ヵ月)



2002年3月10日(2歳7ヵ月3日) 美術館/ナカミはチガウヨ!
  晴れた日曜。NHK教育の『新日曜美術館』でパウル・クレー展を紹介していた。また生で観たいな、いつかベルンで。
  3人で自転車に乗って、大分市美術館下へ。山の麓に自転車を置いて、美術館まで山登り。丘の上で昼食。
  象のモニュメントの周りを走り回っていた のい が、ウンチをしてしまい、館内のトイレに駆け込んだ。
  念のためオムツにしていたので助かったが、「ここのトイレはすごーく綺麗よ、次はトイレでね」と言ったことだった。
  のいは、屋上に置かれた巨大電球形のオブジェを見て、しきりに「ナカミはチガウヨ!」と叫んでいた。
  『ぐりとぐらの かいすいよく』で、のねずみ が、海から流れてきたワインボトルを揺する場面を思い出したらしい。
  絵は観ずに山を下り、公園の遊具で遊んだ。揺れる吊り橋を、親の手を振り払って、一人で渡ったのには驚いた。
  ワカランチンになったところを無理矢理自転車に乗せて、親子共々ヘロヘロに疲れて帰宅した。昼寝はさせず、
  17時前に夕食を食べ始め、19時半に風呂に入らせた。おかげで、久々に21時前に眠った。



2002年3月9日(2歳7ヵ月2日) なぜピストル
  とうとう車を注文した。納車は未定。のい は色見本の車で遊びたがったが、
  「お片付けしよう」と言ったら、素直にショーケースに戻しに行った。
  商談の間、のいは子供の遊ぶスペースで、馬のぬいぐるみ(のい大)とダンスを踊ったり、
  ジュースを飲んだり、やわらかい飴をいただいて食べたりして、機嫌よくしていた。
  たくさんヌイグルミがある中から、ピストルを見つけだして「コワイだねー」と言いながら興味津々。
  何に使うものか分かっているのだろうか。こういうのは見せないようにしているのに……。
  景品でもらった手提げバッグを、のいにやったら喜んで、自分の玩具を出したり入れたり。



2002年3月8日(2歳7ヵ月1日) もっと乱暴な子
  いろんな子供がいるもんだ。のい が乱暴で困る…と思っていたが、とんでもない。
  今日、公園に現れた3歳児たちは、小さい子に威張り散らすわ、よその家の庭に勝手に入り込むわ、
  他の子の玩具をヤブの中に投げ込むわ、荒らし放題。
  彼らは、先日の悪ガキ小学生軍団について回って、おいてけぼりにされていたオミソ君たちである。
  この子たちと比べたら、のい がまだマシに見えるほどだった。



2002年3月7日(2歳7ヵ月0日) 幼稚園にはまだ遠い
  育児サークルへ。幼稚園選び話をいろいろ聞いた。同じ地区に住んでいても、皆さん年少/年中の間は、
  かなり津々浦々の様々な幼稚園に通わせているらしい。年長になると小学校隣接の公立幼稚園があるんだけど。
  のい は、幼稚園バスに乗りたくて乗りたくてしかたないらしい。
  近所の小学生が教えてくれた、きかんしゃトーマスの通園バスは、どこの幼稚園かも判明した。
  のい は、やはり着くなり、「オナカ、スイテシマッタヨー」とお菓子を要求。仕方なく食べさせた。
  同じように、おやつの時間でもないのに食べている子からも、お菓子をもらってしまい、よくない。
  次回からは、何か食べさせてから連れて行ったほうがいいかもしれない。
  帰りに、集会場のトイレでは初めて、排尿に成功。今までは誘っても拒否していたのに。
  その後、集会場下の砂場へ。砂場道具をもってきたのは、のい だけだったので、皆に使ってもらった。
  三々五々帰るなか、大きい女の子たちが「のいくん、使わせてくれてどうもありがとう」と言いながら、
  道具を返しに来たので、びっくりした。さすが、もうすぐ幼稚園に行く女の子たちは、大人っぽいこと。
  遊んでいたら、のいがウンチ。挙動不審なので「のい、ウンチ出るんでしょ」と声をかけたら、
  「チガウ!」と手を振り払った。しかしやはりウンチしていた。オムツもつけていたので助かったが、
  もっと遊びたくて泣き叫ぶのを横抱きにして連れ帰った。まだまだ幼稚園には遠いな。



2002年3月6日(2歳6ヵ月27日) 「大きなタマゴがおちていました!」
  いつものスーパーに行くとき、「今日は、ワカメとソースを買うから、覚えておいてね」と念押ししておいたら、
  のい は、ちゃんと覚えていて、帰りに会った近所の人に「ワカメ、買ったの!」と話していた。
  帰宅して、手を洗うのに「腕まくりして」と言ったらば、のいが「チョッキをぬいで、ウデマクリ!」。
  チョッキは着ていなかったので、一瞬??と思ったが、『ぐりとぐらの おおそうじ』中のフレーズと気づいて大笑い。
  夕方、本部屋にのいを連れて入った。のいの背丈と同じくらいある白ボール紙を、
  緩く丸めて立ててあるのを見て、相当吃驚したらしい。後ずさりして、
  「大きなタマゴがおちていました!」と叫んだ。これは『ぐりとぐら』のフレーズ。白ボール紙が巨大卵に見えたか。



2002年3月5日(2歳6ヵ月26日) のい初傘/カシテクダシャイ
  朝、雨が降ったので、先日買ったミッフィーの傘をさして、家の周りを歩いた。うれしそう。
  午後は、久々に市民図書館へ。天候不安定なので、雨が降ったらすぐバスに乗れるよう、歩いていったが降らず。
  図書館に着くと、のいは大喜び。「デンシャどこ?」と言いつつ、書棚に走って行ったが、様子がおかしい。
  オシッコをしかけていた。抱えてトイレに走ったが間に合わず。着いたらパンツもズボンもびしょぬれ。
  私は怒髪天突。教えられるくせに。さて、本日借りた絵本は、全部、きかんしゃトーマスもの。
  のい自身が、貸出カウンターに「カシテクダシャイ」と本と利用カードを差し出し、
  「えらいねー」と誉められてニコニコしていた。



2002年3月4日(2歳6ヵ月25日) オマエタチー!
  いつもの砂場に行ったら、砂の中に発泡スチロール箱を割ったものや新聞紙がたくさん入っていて、
  とても砂遊びできる状態ではなかった。私が掃除していたら、公園の管理をしている老人会の人が通りかかって、
  すまながってくれ、手伝ってくれた。何週か前の月曜の朝も、植えてある葉牡丹をむしって、公園中にばらまいてあった。
  田舎でも(田舎だから?)ストレスの溜まった、酷い奴がいるのだ。
  掃除が終わったころ、続々と親子連れがやってきた。のい は、少し年上の男の子と、
  その子がつくってきてくれた紙の剣(当たっても痛くない)をもって、追いかけっこをして、はしゃいだ。
  のい が「オマエタチー!」と叫びながら走っていたので、「あれ?いつ覚えたのかしら」とつぶやいたら、
  その子のお母さんが、「すみません、うちの子が言ってるのを真似しちゃったみたい」と恐縮していた。
  いつも遊び相手が、女の子や、男の子でも大人しーい子ばかりなので、
  活発だけどちゃんと手加減もしてくれるお兄ちゃんと一緒で、のいは楽しくてたまらず、笑いっぱなし。
  あまりに笑っているので、相手の子が「この人(のい のこと)、どうしたん? ずっと笑いようけど」だって。
  夜、夕食後に、のい が吐いてしまった。滅多に吐かないのでちょっと驚いたが、吐いた後はケロッ。
  原因は、唐辛子抜きマーボー豆腐+ご飯の食べ過ぎ。



2002年3月3日(2歳6ヵ月24日) 初ツーリング
  3人で車屋さんに某新車の現物を見に行った。近所だったので自転車で。帰りに大分川の土手でお弁当を食べ、
  ツクシ採りをした。のいも「クスリトーリ!」と勘違いなことを言いながら、土手を走り回っていた。
  菜の花の咲く土手をずっと走って、4年弱ぶりの自転車ツーリング。のい は荷台で初ツーリング。
  満腹と疲れで、のい が寝そうになるのを必死で励まして、目的地へ。用事の間、のい はダッコ紐で熟睡していた。
  用事が済んだ後は、のい が起きるまで、近くの公園で、ツクシの袴取りをした。



2002年3月2日(2歳6ヵ月23日) 子供をのせる自転車の椅子
  夫に、のい を見てもらっている間に、自転車屋で子供をのせる椅子(荷台用)を購入し、取り付けてもらった。
  金属製のは、ぶつけたときの耐久性に問題があると聞いていたので、少し高かったが樹脂製のにした。
  そして、昨日教えてもらった老舗画材屋で、全紙大の白ボール紙をやっと入手。古い貴重雑誌の保存箱をつくるため。
  丘の上の家に戻って、椅子の取扱説明書(自転車屋の兄ちゃんが捨てようとしたのを、やいやい言って持ち帰った)
  をよく見たら、「ドレスガードを必ず付けて下さい」と書いてある。が、私の古自転車にはない。
  親のこぐ自転車に同乗していた子供が、車輪に足を巻き込まれて怪我をした例を知っているだけに、立腹。
  そもそも安全第一を考えて、プロに取り付けを頼んだのに、ドレスガードがないことぐらい、
  取り付けるときに見て分かるだろうが! 一言言ってくれれば即買ったのに。時間を無駄にさせてくれて。
  電話でドレスガードの有無を確認、店に戻り文句タラタラ言ってドレスガードを購入。
  「大分じゃあ、付けてないで子供を乗せてる人、多いですよ」ってアンタ……。
  「私も昔、息子の足を巻き込んだことあるわあ」って店主夫人まで……いい加減すぎ。
  チャイルドシート法制化後も後部座席に子供を立たせたまま運転してる人をよく見かける。そういう土地柄?
  そういえば、日本の自転車の荷台の子供用椅子って、背もたれが低いよなー。
  ドイツから帰ってきたとき、あまりに頼りない感じがして、付ける気にならなかったもん。
  ドイツのは車用のチャイルドシートが、自転車についているような感じ。足首もベルトで固定する。
  これに匹敵するのを探したけど、なかなかなく、日本では通販で1つしか見つけられなかったのだった。
  日本式のをつける気になったのも、目が慣れてきたからなんだけど、向こうでは自転車に乗る子供は
  ヘルメットを被るのが常識。安全意識も、慣れの問題なのかもしれない。恐ろしいことだが。
  さて『ぐりとぐらの おおそうじ』の最後にでてきたニンジンクッキーを、のいが食べたい食べたいとウルサイので
  いつものクッキー種に、蒸して潰したニンジンを混ぜて焼いてみた。結構いける味。



2002年3月1日(2歳6ヵ月22日) 久々の“お街”
  3月になったがインフルエンザの流行はまだおさまらず。しかし2日続きの雨で湿度が上がったので、バスで街へ。
  さくっと用事を済ませようとするも、百貨店の玩具売場で立ち往生、キャラクター商品売場で立ち往生。
  まったくもう、きかんしゃトーマスめ。あげくのはてに、のいが「おなかすいた。パン食べたい」と言うので、
  パン屋に行ったら、今度はその近くの公園に行きたいと言う。公園のベンチでたべさせようとしたら、
  なんと「要らない!」と振り切って、退役した蒸気機関車や滑り台のところに走っていき、我が物顔で遊んでいた。
  たくさんの子供が来ており、そのなかで気が会う子たちをさっさと見つけ、滑っては笑い、登っては笑い。
  機関車の運転席では、ちょっと大きい子と一緒にハンドルを回す真似をしながら、
  相手の子「きみ、だあれ?」、のい「ぼく、のいー!」と、ちゃんと会話をしていた。
  私は、だまされたうえに(パンは公園行きの口実?)全然用事が済まないので、腹が立って腹が立って。
  やっとの思いで、パンを食べさせ、目当ての店へ。しかし探しものはそこには無し。がっかり。
  書店に着いたらやっと、のい がダッコ紐で寝た。ぐりとぐらシリーズの最新刊『ぐりとぐらの おおそうじ』など購入。
  のい が眠り込んでいる間に、偶然、知人の親子に会った。彼女に私の探し物について尋ねたらば、
  老舗画材屋(イソザキも通ったという)ならあるのでは?とのこと。が、その時点で精魂尽き果てており、バスで帰宅。



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