2歳児との暮らしつれづれ
2002年1月後半(2歳5ヵ月)



2002年1月31日(2歳5ヵ月24日) しまじろうと初めての外出
  夕方、しまじろう(ベネッセのキャラクター、虎の子供)の人形で遊んでいたら、こんな会話に。
  のい「ほんものソニック(JR九州の特急/水戸岡鋭治氏デザイン)、かっこいいよー」。
  しまじろう「しま も見たいなあ」。
  のい「ふみきり、カンカンカン、いるよ」(→大分駅横の踏切のところで待機中のを見ることができる)
  しま「でも今日は寒いから、しま はお外に出られないよ」。
  のい「しまちゃん、マフラー、すーる!」
  とうとう、しまじろう にマフラーを巻いてやって、ソニックを見に行くことになってしまった。
  のい がしまじろう を抱いて歩いていると、学校帰りの小中学生が口々に「しまじろうやー、かわいいー」。
  しかし、のい は、何やら一生懸命、しまじろう に話しかけ続けていて、声をかけられているのにも気付かず。
  ある医院の、2つ横に並んだ丸窓を見せて、「メガネ、メガネ」とか。
  踏切に着いたら、ソニックは既に駅のホームに入った後だったが、のい は満足気であった。



2002年1月30日(2歳5ヵ月23日) 久々の人見知り
  朝9時40分から砂場へ。あまりに早すぎて、公園にはゲートボール(じゃなかったグランドゴルフ)のご老人のみ。
  グランドゴルフのおばあちゃんが、帰り際、のい に かぼすパイ をくれた。
  のいはバケツを腕にかけて「オカイモノ、行くの」としゃべっていた。
  午後は、隣の史蹟で、踏石を線路に見立てて遊んだ。
  帰りに、近所のオジサン(実は宮大工と判明)に のい が話しかけ、私も挨拶がてら喋っていたら、
  大きなショールを頭から腰まですっぽり被ったオバアサンがやってきて、珍しく のい が人見知り。
  私の足にしがみついて、離れない。ショールのスタイルを見なれぬせいか。ドイツでは頭巾の女性をたくさん見たが。
  それとも、その数分前、最初にすれ違ったとき、私が彼女が近所の人だと分からず、挨拶をしなかったからか。
  でも別れるときにはちゃんと「バイバイ」が言えたので良かった。オジサンが、
  「近頃はバイバイもよう言い切らん子が多いわあ。こん子は偉い。躾か性格か分からんが」と誉めてくれたので、
  「この子の性格だと思います」とキッパリ答えたが……いつもは超愛想良しで、挨拶もバッチリなんだけど。



2002年1月29日(2歳5ヵ月22日) 奴隷
  熱もないのに、のい は一日中ボーッとしている。大便が2日間出ていないからだ。
  食事は食べないくせに、お菓子ばかり欲しがる。
  外に出れば、自分で歩かず「ダッコダッコ」と言い、泣く。イライラさせられた。
  散歩中、大家さんと話していたら、のい が「オトウサン、ハイシャ、行く」だと。
  「そのうち、家の中のこと、全部しゃべるようになるよ」と笑われた。
  夜、夫が、歯医者で治療を受けてから帰ってきたら、やっとトイレで排便した。
  日中、「ウンコ、デル」、(便器で)「…デナイ」に付き合い、奴隷のように振り回された、私の1日を返して。
  建築士の1次試験が、夫の学会出張日と重なると判明したので、今年は諦めることにした。
  「後ろから膝カックン」って感じだけど、でもかなり長い間建築には御無沙汰してたし、2年計画ってことで。



2002年1月28日(2歳5ヵ月21日) 公園
  天気がよく暖かいので、朝10時から公園で砂遊び。2時間ずっと貸切状態。帰ろうとした頃に、
  姉(3歳)弟(1歳)+母+祖母 のグループがやってきて、のい は帰ろうとせず。
  3歳のお姉ちゃんの乗ってきた、キャラクター付きの三輪車が珍しくて、のい が触ろうとしたら、
  突き飛ばされ、のいは大泣き。また、彼女の砂場用スプーンを持ちたがって のい が「カシテ!」と言ったが
  彼女は大声で「だめーっ!!」。のい は怒って、自分の持っていたスコップを振り回し、
  横にいた弟くんの目に砂をかけてしまった。すぐに水道の水のところに連れていき、目を洗ったが、
  彼女の独占欲にも、のいの乱暴にも、うんざりした。弟くんは、とんだトバッチリだった。
  母+祖母が、小さな子に、大玉の固い飴や、缶飲料をそのまま与えているのも、気になった。
  結局、3時間も同じ公園に居続け、こちらはもうヘトヘトになった。



2002年1月27日(2歳5ヵ月20日) おめざは大事/トイレウンチ初成功
  のい は、昨夜夕食の途中で眠り込んでしまい、そのまま朝まで12時間。
  朝、私が目覚めると、目の前に、ニッコリ笑顔の のい の顔が。かわいいー。
  トイレに連れていって、オシッコさせた。たっぷりと上手に出たが、勢いがいつもより弱い。
  床に下ろしたら、のい はそのままヘナヘナとなって、動けなくなってしまった。
  お腹がすきすぎてしまったたのだ! 「お腹がすいたのね」と聞くと、弱々しい声で「アマイ、ホシイ…」。
  慌ててココア入り牛乳をつくって出すと、一気に空にして、小さいコップに2杯も飲んだら元気になった。
  幼児が「おめざ」を必要とするのは本当なのだなあ〜、と実感したことだった。
  晴れたが、風が強く寒いので、外遊びはご近所散策のみ。家の中で、夫に電車の絵を描いてもらって喜んだ。
  夕方、何かにつけ機嫌が悪かったが、夫が指導してトイレでのウンチに成功したら、すっきりしたのか、
  ゴマメ(正月につくり忘れてた分……)だの、ご飯でつくったオヤキ煎餅だの、ボリボリ食べていた。
  ところで私は、今年久々に一級建築士受験を決心。のいの昼寝中に、昨日買った法令集にインデックスを貼付。
  出版社が受験用インデックスのつけ方まで教えてくれるようになったとは、約10年で世の中変わったものだ。
  しかし、その必須道具の三角定規が見つからぬ。5年前の引越時に、どこかに消えたな。要捜索。



2002年1月26日(2歳5ヵ月19日) ビニ本(死語)じゃあるまいし
  せっかくの土曜なのに朝から雨。私一人で書店に行かせてもらい、速攻で用事を済ませるはずだったが、
  のい が「オーシャンアロー(これもJR特急の名前)、乗る〜」と泣くので、結局3人で街へ。
  のい は長靴に雨よけズボン、ワタ入りコートのフードを被って完全防備。さらに空のリュックも背負って。
  私が本を選んでいる間に、のいと夫は絵本コーナーへ。のいは『きかんしゃトーマスのずかん』を見つけ
  「トーマス、トーーマースー!」と連呼し続け、とうとう買うことに。
  それにしても、キャラクターもの絵本をラップで巻いて、さらに子供の目につきやすい位置に並べる、
  J書店のやりかたは、卑怯だ。買う前に内容の吟味もできないじゃないか。
  こんな売り方の店で絵本は買いたくないのだが、泣く子には勝てぬ。悔しい。
  ま、家に帰って読んでみれば、内容のなかなか充実した本だったので、今回はよかったのだが。



2002年1月25日(2歳5ヵ月18日) 公園でまたウ◯◯/初めての日本製グミ/プッチ・プチッ♪
  三輪車で近所を散歩。よく のい の遊び相手をしてくれる小学生のお母さんに、
  足で蹴る車のオサガリをいただいたお礼を言い、立ち話。
  のい はその兄妹から「いつもニコニコしていて、転んでも泣かない」と言われているらしい。
  近所を一回りしたら、のい が「バケツ、スナバ、行く」と言い始めたので、
  家に戻って、三輪車に親用コントロール棒を取り付け、砂場道具を三輪車の後ろに積んで、公園へ。
  今の家の利点は、大家さんがいい人で家賃が安く中心街に近いことだが、公園が遠いのは難点だ。
  やっとこさっとこ、公園に着いたら、昨日一緒に遊んだ姉妹とそのお母さんも来ていて、のいは大喜び。
  いつも、平日の午前中は誰も子供がいなくて、ブランコも砂場も貸切状態でつまらなかったから。
  (ご老人たちが大勢、ゲートボール改めグラウンドゴルフをやっているけれども)
  しかし、遊びに夢中になって、「ア、出ちゃった」。オシッコを知らせるのを忘れたのだ。
  パンツとズボンを履き替えさせた。それからほどなくして、今度は「ウ、ウーン」。
  慌てて、ゲートボール場横の簡易トイレに連れて行ったが、既に出てしまっていた。
  固まりをティッシュで掴んでトイレに捨て、尻をぬぐって、また遊びに復帰させたが、
  どうも、この公園ではほぼ6割の確率で、のい の ウ◯◯が出てしまう。長めの道のりを徒歩か三輪車で来て、
  遊んではしゃいだら、そりゃ腸も働くさ……とは思うが、かんべんしてくれー。
  姉妹は、お茶オヤツ持参の長居体勢で公園に来ており、のい もオヤツのお相伴にあずかったのにもかかわらず、
  お姉ちゃんのくれたグミがもっと欲しいと泣きわめいたため、仕方ないので「買ってやるから」となだめて帰った。
  思えば、のい はグミ好きだったのに、帰国してからは、一度も買ってやってなかったんだった。
  それで、普段滅多に行かない店に行って(買い物にいく度にせがまれたら困る)、買ってやった。トホホ。
  「このグミ、とっても高かったから、お母さんのお財布はもうスッカラカンだよ」とか言いながら。
  日本のグミは、ドイツのより軟らかくて、味がさらにケミカルで、香料がきつい感じがした。
  ヘトヘトになって家に戻ってきたら、郵便受けに2月号の『こどもチャレンジ・ぷち』が。
  (こういう早期教育っぽいのって好きじゃないのだが、手ごろな値段だったのでつい……12月号から)。
  その封筒を見たら反射的に、付録ビデオの最初に流れる ♪プッチ・プチ・プッチ・プチッ…♪ 
  という曲が口から出てきて、「これ、2歳児の親の頭の中で、線がキレる音じゃないの」と思ったら笑えた。



2002年1月24日(2歳5ヵ月17日) 寝たふり坊主/譲って「ドーゾ!」
  月に3回の育児サークルに参加。のい は、10月末に復帰してから先々週までの2ヵ月間は
  大はしゃぎで通っていたのに、先週からどうもおかしい。集会場の玄関で友達の歓迎を受けたときから、
  オヤツの時間になるまで泣きっぱなし。オヤツを食べてやっと機嫌が直ったが、いまひとつだった。
  予定表によると、本日のプログラムは“電車ごっこ”。のい の好きそうなものだし、是非遊ばせたい。
  しかし「今日は皆と集会場でワーワー言って遊ぶ日だよ」と言っても、のい は「アソバナーイ!」。
  それでも、なんだかんだと誘っていたら、時間ギリギリになってようやく行く気になった。
  “お名前呼び”の歌のとき、のい は自分の番になっても返事をせず。前は、他の子の分まで返事していたのに。
  手遊び歌やダンスは「オドラナイヨー!」と言って拒否した。強制されて皆と同じことをするのが嫌なのかも。
  “電車ごっこ”が始まって、途中からルールをなくして、
  段ボール箱でつくったトンネルを好き勝手にくぐっていいことにしたら、やっと調子が出てきた。
  他の子とトンネルの向こうとこちらで顔を合わせて笑ったりして、楽しそうに走り回っていた。やれやれ。
  解散してから、集会場下の砂場へ。お砂場セットを借りて穴をほったり、滑り台を滑り下りたり。
  のい は「寝たふり」を、衆目に披露してしまった。ここ数日これがブームで、
  気に入らないこと(叱られたり、年上の子に「ダメ」と言われたり)があると、どこでもすぐ横になるのだ。
  その様子を見ていた他のお母さんたちには「のいくん、おもしろーい」と笑われていた。
  そうこうしているうちに誰かが草の茂みで拾ってきたゴルフの玩具を巡って、取り合いが勃発。
  のい が力づくで奪ってしまったのを、また別の子が引っ張る。
  相手のお母さんが「これはYのじゃないでしょ!」、私も「のい のでもないよ!」。しかし、どちらも全然引かない。
  私が「のい、“貸して、どうぞ”でしょ」と声をかけたら、必死の形相だったのい が、
  突然我に帰ったような顔になり、「ドーゾ!」と相手の子に玩具を差し出した。
  「わあー、“どうぞ”ができたねー!やったあー」と、思いっきり抱きしめてヨシヨシしたことだった。
  周りのお母さんからも「のいくん、どうぞができるんやねー、すごいねー」とほめてもらった。
  たぶん、自分の持った玩具を「ドウゾ」と譲れたのは、これが初めてのはず。
  帰りにスーパーに寄ったら、やはりサークルのメンバー親子数組が買い物をしていて、
  のい は、ヨソのお母さんが品物を選ぶのが物珍しくて、くっついて回り、引き剥がすのが大変だった。
  帰り道で、また友達に会って、はしゃいだ。
  これだけ暴れたのだから、お腹一杯に食べたらコロッと寝てしまうだろうと思ったのに、
  昼食を終えたらまた元気になって「オソト、行く」だと。はあああ〜。結局、今日は昼寝せず。



2002年1月23日(2歳5ヵ月16日) オカアサンげんき、のいゲンキ!
  朝、顔を拭いてやろうとして、夫がのい の頭を押さえたら、抵抗してジタバタしながら
  「アタマ、カンケイナーイ!」と叫んでいたのには、笑った。「関係ない」なんて言葉、いつ覚えたのだろう。
  公園に行けば、相変わらず積極的で、初めて会った1歳児に「アクシュ!」と手をさし出して、ビビられていた。
  昼寝の寝起きに機嫌が悪くなり、その後は何ごとにも反抗され、こちらも、うんざりぐったり。
  それでも、幾つかの選択肢のなかから、買い物に行くことになり、やれやれ。
  歩き出してしばらくすると、お互いの機嫌も直り、八百屋のお姉さんには、
  「エーンエーンって、ないたの」と話していた。お姉さんに「どうして泣いたんね?」と聞かれ
  「オカアサン、オコッタ」(笑)。そして、お店の手づくりポスターに描かれた顔が面白いと、
  「オモシロイ、ワッハッハッ」とオッサンのように豪快に笑って、お姉さんを爆笑させていた。
  帰り道、「のい が元気になって良かった良かった」と言ったら、「オカアサンげんき、のいゲンキ!」だと。
  この後は夕食後まで絶好調。「オカアサン、スキスキ」などと楽しく盛り上がり、
  食事もかなり自分で食べ、調子良く行っていたのに、ちょっとしたことで再びワカランチン状態へ。
  オシッコは8割方は教えてくれ、トイレでできるようになっていたのに、このときは
  「オシッコしない」と泣いて言い張って、その直後に畳にジョー。今度はこちらが大泣き。
  仲々立ち直れず。あまりに怖い顔をしていたため、のいは夫にしがみついて風呂から出て来ず。
  やっとの思いで笑ったら、のい も笑顔で首にしがみついて「オカアサン、スキ」だってさ。ハイハイ分かりましたよ。



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