2歳児との暮らしつれづれ
2002年4月15日(2歳8ヵ月8日) バケツのなかの母
雨の月曜。車の任意保険の見積もり依頼をするため、電話をしまくった。
のい はその間、レゴブロック(のい曰く「サンタさん、もってきたの」)で、ロケットなどつくっていた。
大人では発想もしないような、隙間だらけの構築物をつくったりもするので、面白い。
レゴセットの赤いバケツを覗き込んで、「おかあさーん!」と叫んでいるので、慌てて駈け寄ったら
オカッパ頭の女の子の顔のブロックを探しているのだった。ええ、私にソックリ(笑)。
もう一人の赤毛の男の子のブロックが、のい なんだそうだ。で、夫はゾウらしい。お気の毒。
でも、集中力が切れると、電話に出たがって、大変だった。
美術館ボランティアに、今年度からまた復活することにした。
2002年4月14日(2歳8ヵ月7日)
夫にのいを任せる。ここ数週間、夫が出張だの何だので忙しくて、私は ずーっと休み(のい と離れる)がなかったから。
その間に、家事や勉強をガンガンやらせてもらった。
昨日もらった活きのいいアサリの砂抜きがやっと終わって料理した。身がプリプリ!激ウマ。
しかし、のい は形がグロテスクだからか歯触りが妙だからか、泣いて嫌がり、食べず。
2002年4月13日(2歳8ヵ月6日) 夏服はもうバッチリ
遊歩公園のフリマへ。またまた「いいんですか?」価格で趣味のいい子供服を売っている人がいて、
夏用のズボンをしこたま買い込んだ。たぶん、泥遊びと滑り台で激しく摺って、履き倒すことになろう。
のい と夫は、その間、図書館で絵本読み。お昼を食べてから、夫は仲間との勉強会へ。
私と のい は、百貨店の子供服バーゲンへ。満腹のい は、店内用ベビーカーの中でウトウト〜スヤスヤ。
そのすきに、夏物のパジャマと帽子を購入。これで、この夏の のい の衣料品はバッチリさ。
でも、重たい本と のい を抱えて、歩き回っていたので、疲れた。
夕方、アパートの前で子供たちとのい を遊ばせていたら、潮干狩りの近所の人が、獲物のアサリを下さった。
2002年4月12日(2歳8ヵ月5日) 他人の読み聞かせ
県立図書館へ。子供の本のコーナーにいたら、たまたま「読み聞かせ」の時間になってしまった。
お客の親子が1組しかいなくて、読み手が気の毒……と参加してみたら、これが大失敗。
この読み手の初老の女性は、朗読する本の下読みもせず、内容を把握しないまま読み聞かせていた。
1冊めはブタが主人公の絵本。この人はピンクのブタしか見たことがないらしく、斑模様のブタを見て、
「変だねー」などと言っていた。のい にとっては、ドイツにいたときから馴染みなんですけど。
そして2冊め。「産前契約の養子縁組」や「ジェンダー」について書かれた、微妙な絵本。米国ものの翻訳。
読み手は、下読みをしていなうえに、自分の印象で勝手に説明するものだから、訳が分からないうえ、
差別的な(って本人は気づいてないだろうけど、野球は男だけのスポーツじゃないぞ)発言まで出てきたので、
うんざりげんなり。のい の前じゃなかったら、喧嘩をうっているところだが、
そこはグッとがまんして、2冊めが終わると同時に、席を立った。
お客は、私たちを含めて2組しかいなかったので、我々の退席後、朗読会は中止になった。なんだかなあ。
プロなら、ちゃんと下調べくらいして来いって。自分の理解の範疇を超えた(苦笑)内容の絵本は、選ぶなって。
さて、本日借りた本自慢。古い「こどものとも」のなかから、先日亡くなった日本画家の
秋野不矩さんが絵を描いた『うりこひめとあまんじゃく』を発見。あまりの美しさに、目が回った。
2002年4月11日(2歳8ヵ月4日)
雨。初シュタイナー以来、テレビ無し生活を3日間続けていたが、雨降りによってくじけた。
のい にせがまれて、しまじろうのヴィデオ(例のトイレトレーニングのやつ)まで見てしまった。トホホ。
2002年4月10日(2歳8ヵ月3日) 初体育館
県の体育館へ。初めての体操教室。緊張していたが、音楽に合わせて親子でストレス解消!という感じの内容で
平均台やらマットやらの出番はないもよう。先生方がとにかく気さくで(全員子持ちの母)、
「みんなと同じようにできなくて、全然かまいません!」ときっぱり言ってくれるのが、とても嬉しかった。
のいは、初めは大きな空間に戸惑って、じっとしていたが、慣れてくると勝手に走り回って楽しんでいた。
プログラムには、気が向いたときにだけ参加して、あとは窓枠にぶら下がったり。
寝転び用の薄いシートを引き回しては喜んでいた。電車ごっこをしているつもりか?
2002年4月9日(2歳8ヵ月2日)
久々に砂場へ行った後、のいが「パン屋さん、行きたーい」というので、
再開発のためご近所内には1軒だけになってしまったパン屋へ。
ちょうど昼食に出てきた夫とバッタリ会い、のい大喜び。
夕方、小学生たちと通りで遊んでいた のいが、走るお姉ちゃんたちを追いかけて、派手に転んだ。
“転んでも滅多に泣かない”と評判の のいが、珍しく大泣きしたので、お姉ちゃんたちが吃驚して、
「のいくん、ごめんねごめんね」と言って、のいのところに戻ってきてくれた。
2002年4月8日(2歳8ヵ月1日) 上履き
体操教室用の靴(いわゆる学校上履き)をやっと買った。
こういう靴は足に良くないと分かっていても、先輩ママが「底が厚すぎると平均台のときに困る」と言ってたし。
ドイツの室内履きのごとき、柔らかい布製(ズックにあらず)でも踝までちゃんとあるような優しい靴があればなあ。
夕方、のいが、ウンチ5日分を5回に分けて排出。よくこんなに溜められるものだと半ばあきれる。
2002年4月7日(2歳8ヵ月0日) 初シュタイナー
大分市内に一つだけある、シュタイナー園主催のライアー(竪琴)演奏会を聴きにいった。
新聞に紹介記事が載っていて、「家族連れOK」ということだったので、気軽に のい を連れて行った。
演奏者の女性は、熊本のシュタイナー幼稚園の園長?さんでもあり、
童話や人形劇、詩の手遊びなど交えて、飽きないように構成して下さったのだが、
のい には1時間も集中させるのは無理だった。最後の曲の途中で、のい が大声を発してしまった。
曲を終えた後で、演奏者が「小さな子供たちには、長かったようなので、この曲の途中の部分は省きました」
とおっしゃって、私はショックをうけると同時に、悲しくなってしまった。
来ていた子供たちのうち、のい以外の子は、どうやら、その園の子供たち(しかも1つ以上年上)だったようだ。
日本の子供によくある、アンパンマンだのTVアニメキャラクターものの醜悪な衣類など全く身に付けておらず、
開演前に遊んでいるのも、プラスチック製玩具でなく、蜜鑞粘土や折り紙で。
こういう素朴なものに私はひかれ、逆に、子供に媚びたテレビキャラクターものが心底嫌いなんだけれども、
のいが、演奏中の人を目の前にしていながら、他事に気をとられるのは、やはりテレビの影響なのだろうか?
多くのシュタイナー幼稚園では、テレビを見せている家庭の子には入園を断わる…ときいたことがあるが。
園の先生に「まだ小さいんだから仕方ないですよ」と慰められた後も、悲しくて、
また自分の育児のやり方が間違っていたような、不安と劣等感で、落ち込んだ。
さらに、のいが、トイレに誘ったときには行かず、自転車に乗せて帰ろうとしたときになって「おしっこ!」。
急いでトイレに連れて走ったときには、既に漏らしていた。悔しくて、のい に罵声を浴びさせてしまった。
“悪い子”“悪い母親”、なりたくないのに、どんどん悪い方向に回ってしまう。あーあ。
気分直しに帰り道は、これまで通ったことの無い道を自転車で走ってみた。少し気が晴れたかな。
ま、とりあえず、今まで本の中でしか知らなかったシュタイナー園を、少し知ることができて良かった、ってか。
2002年4月6日(2歳7ヵ月30日) ロケットブーム到来
夫は仙台に出張。私とのい は、市民図書館へ。のい は最近、ロケットにはまっていて
(たぶん、NHKおかあさんといっしょ の『クレヨンロケット』(水戸華之助氏の曲だ)の影響)、
その関係の本ばかり借りる。ロケット本は、写真の出典が限られているためか、電車本に比べたら、本の点数は少ない。
のいは、スペースシャトルの写真を見ながら「乗ーりたいなああ」とつぶやいていた。
2002年4月5日(2歳7ヵ月29日)
ベネッセからやっと教材メニューが届いた。年少児コースの見本をやらせてみる。できないこともない。
今のコース(ぽけっと)では、付録のおもちゃも、既に持っているようなものばかりだし、
ひとつ上のこの年少児コース(ほっぷ)に変更することにした。
2002年4月4日(2歳7ヵ月28日) 花見?
育児サークルで、花見@上野墓地公園。といっても、桜の花はすでに散っており、皆で公園で遊んだだけ。
のい は弁当を数口食べただけで、みんなが食べている間も、遊具で遊びまわっていた。
戻ってきたと思ったら、他の子が食べているハッサクを見て「酸っぱいミカン欲しいー」とだだこね。頂いてしまった。
吊り船のような遊具に皆で乗って、愉しく遊んだが、一旦下りてニワトリ小屋を見ていた のい が、
再び遊具に向かって走っていき、揺れて戻ってきた船体部分と衝突! 私が後ろから走っていたが間に合わなかった。
他のお母さんたちの「キャアー!」という悲鳴が、公園中に轟いた。が、のい 本人は、少し泣いただけでケロリ。
瞬間に、船体部分と同じ方向に後ずさりしたのか? 服を脱がして点検したが、特に異常はなかったので、ホッとした。
まったく何をしでかすことやら。気を付けなくては。
2002年4月3日(2歳7ヵ月27日) 電車雑誌
県立図書館へ。のい は絵本の棚からサッサと好きな本を取り出して、机に持っていき「読んでー!」。
さらに、大人の雑誌架のところで、行政関係誌の表紙に電車の写真を見つけ、「あれ、読んでー!」。そこで
代わりに『鉄道ジャーナル』を読んでやったらば、一生懸命見ていた。大したもんだ。先が思い遣られるというか。
私も懐かしのNAなど読みたくなり、雑誌架からもってきてはいたのだが、読ませてもらえず。
2002年4月2日(2歳7ヵ月26日) 27年ぶりの再会
街の図書館で絵本三昧してから、市立某幼稚園へ。私の幼稚園時代の担任の先生がその園に転任されたので。
突然訪ねて、27年ぶりの再会。「もう時効だからいうけど……Yちゃんはよく泣いてたねえ」。はははは。
そして「随分、色が黒くなって……。外を走り回っているんでしょう?」。
華奢で色白でメソメソしてた子が、いきなり、ごっついオバサンになって現れたら、吃驚するわな。
当時の私の一番の仲良し、一つ年上の友達のことも覚えておられた。
のい が途中で飽きて、園庭の遊具で遊びたいと暴れ出したので、また来ますと言って失礼した。
それにしても、はっきりと色が黒くなったと言われたなあ。明日からは日焼け止めくらい塗らねば。
2002年4月1日(2歳7ヵ月25日) 許されぬ嘘八百に怒る
自転車で県の体育館へ。スポーツ教室代12回分4000円を払う。携帯品について質問。
納得いかなかったので、先日の、深夜の年齢確認電話(!)の件も含めて、担当者に事務手続きの無駄を
指摘していたら、作業机でなにやら軽作業をしていた、関係のないジイサンが、窓口に出てきた。
ジイサン曰く「他の参加者は去年も来てたから、持ち物は承知済」「申込のときの資料に書いてある」など嘘八百。
私「私の知人のAさんも初参加ですけど」「申込時に、奥から出してまで頂いた資料にも、何も書いてませんよ」
(エイプリルフールだからって、こういう他人を欺くための嘘は、絶対に許されませんわな)
昨秋の市役所での印鑑破損事件のときもそうだったが、まったく迷惑だ、こういうジイサンは。嘱託?
うっとしい「お上」意識。もう時代遅れなのにねえ。ああ早く世代交代してほしい。
ジャージ系の職員さんたちが爽やか朗らかなのに、事務系がこんなんじゃ、折角抽選に当たったのに通うのが憂鬱だ。
のい は、私が半身(片目で窓口を見、片目で子を監視)で文句を言っている間、ロビーのソファで遊んでいた。
帰りに、商工会議所に寄ったら、先ほどとはうって代わって、親切な人ばかり。ああああ〜(泣)。
のいが「パン屋さん、行こか?」と言うので(疑問形で話しているが、その実は命令形)、街へ。
公園のベンチで、のい は大口あけて、パンにかぶりついていた。相変わらず、この子はレーズンパンが好きだ。
「本屋さんに行きたいんだけどなー」と行ったら、のいが「行こう!」。まあ素直。問題集を追加で買えた。
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