「魅」

車人形・頭(かしら)

 大きさは顔の部分だけで約15cm、 持ち手の部分を合わせると約30cm程度になります。髪は祈願の為に納められた女性の髪の毛を寺院や神社からいただいてきて、それを使用しています。
男(浅野内匠頭)女(清姫)竜頭(蛇体に変化した後の清姫)

頭の中にはしかけの紐を引くと表情が変化するものもあります。

三番叟
男(三番叟)

車人形・肩台

 肩台は人形の頭と手足を固定するためのものです。
  • 肩にあたる部分にはヘチマを取り付けて肩の曲線を表現しています。
  • 右側の写真は裏返した状態で、上部の板中央の円形部分に頭を取り付け、左右に見える輪状の紐に手足(大きい輪に足、小さい輪に手)を結び付けます。
  • 人形の腰にあたる部分には胴輪と呼ばれるものを取り付けて、胴体のふくらみを表現しています。
  • 肩台は本来、衣裳の下に取り付けられており、写真のものは内部の様子がよく見えるようにと特別に作られたものです。

車人形・手

 手には、指の関節が1本1本動くもの(右)と、親指を除いた4本の指が合わさったもの(左)とがあり、役柄によって使い分けます。
 弓手(左手・写真では右側)にはクジラのヒゲがバネとして取り付けられており、紐を引くことで肘が曲がり、ゆるめるとバネの力で元に戻るといったしかけが施されています。

車人形・足

 元々の車人形の足には膝関節はなかったのですが(左)、膝を曲げた時の様子を表現する為に関節のあるものが最近になって作られました(右)。
 かかとの部分にある金具は、操作する時に操作者が足の指にはさむ為のものです。足は素足のものの他、わらじをはいたものなどがあり、役柄によって使い分けます。
 
車人形の頭、手足の木質部分は桐材を使用しています。
表面は胡粉(貝の粉)を何回も重ねて塗り、トクサという植物を乾かしたものでみがいた後、仕上げの上塗り、彩色をして木綿の布でみがきあげて仕上げています。

車人形・全体

衣裳に頭を取り付けた状態です。背丈は約1m 程度あります。
写真は蛇体に変化した後の清姫。

車人形・小道具(面)

 小道具はかんざしやくしなどのように売られているものを使用することもありますが、多くは必要に応じて作られたものです。

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