日本医療衛生新聞

 

(以下、日本医療衛生新聞 1999年2月5日 P6〜9より抜粋)

 

特集:MICA加工技術は製品の常識を変える

 

データが示すMICA加工の作用

 

本紙では、MICA加工技術とその応用製品について、これまで何度か紹介してきた。同加工による製品は、食品から繊維・衣料品、日用品と実に幅広い。それぞれの製品が、同加工により優れた特長を発揮しているのだが、共通するのは、製品を使うと身体に「癒し」の作用がある点だろう。抽象的な表現だが、たとえば赤血球の変化を顕微鏡撮影すると、その違いが目に見えてわかる。これは、身体が本来あるべき状態に戻るのだという。この技術に多くの企業が注目し、このところ次々と同加工技術による新製品の開発が進められている。そこで、改めてMICA加工技術とは何か、どんな身体への作用をもつのか、どんな製品が開発されているのか、特集する。

 

 

特殊な水の超触媒技術

ーラー万年筆が、MICA加工による万年筆を製造する工程でのこと。従来のペン先製造工程では、圧延工程でひび割れが出るなど平均二三%の生産ロスが出ていた。ところが、同加工処理したペン先ではロスがまったくなかったという。同一素材、同一工程なのに、物性が変わってしまったようだ。これには、同社の技術者も首をひねった。

 

 

MICA加工製品が、こうした従来の製品にはなかった作用をもっ例は数多い。これは、同加工製品群に共通する、あるいはその製品分野ならではの特長となっている。その製品群を紹介する前に、まずMICA加工技術とは何か、どんな作用が実証されているのか、改めてながめてみよう。

 

 

MICAとは、MINIMAL CATALYST=極小の触媒の略で、特殊な処理をした水による超触媒のこと。飲料用としてあるいは産業用として一般に使われる水は、水分子同士が水素原子を共有して結合し、房状のクラスターとなっている。この水に長時間圧力を加え、水素結合を切断すると、水分子単体が活発に動くことができる活性化鉱水が作り出される。

 

 

この水分子は、時間を経てももとに戻らないある種の運動エネルギーをもつと考えられる。その運動エネルギーは、接触させることにより別の物質に伝えられる。そこで、この活性化鉱水により樹脂や金属などさまざまな素材を加工し、エネルギー特性をもたせるのが、MICA加工技術だ。加工された樹脂や金属は、接触する物質(気体・液体・固体)に、運動エネルギーを伝える。

 

 

たとえば、同加工による樹脂の水差しに水を入れておくと、その水も活性化鉱水のように、水分子が活発に動く、エネルギーをもった水に変わるというわけだ。この水差しの水を飲めば、さらに身体にも作用する。

 

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MICA加工のもとになる活性化鉱水の製法については、「活性化鉱水の製造方法及び装置」に関する発明で、世界八カ国(日本、米国、韓国、台湾、欧州四カ国)で、特許が取得されている。

 

 

連鎖した赤血球が分散

では、MICA加工製品は、具体的にはどんな作用をもつのか−。

 

まず、わかりやすく、目に見える形で実証されているのが、赤血球に対する作用だろう。 人間の血液を採取して顕微鏡で見ると、赤血球は、その程度は個人差があるが連鎖状に連なったり、集積しているという。周知のように赤血球は酸素を体内に供給するが、連鎖状になると表面積が減少し、酸素供給を妨げる。集積していれば、さらに毛細血菅での血流が低下する。こうした状態が長期化すれば、成人病などを招くことにもつながる。

この赤血球について、昨年、成人予防医学研究所支援クリニックの南池袋パーククリニックで、MICA加工製品装着による変化の試験が行われた。  まず、被験者の血液を採取し、赤血球を観察する。そこには、連鎖や集積がみられる。そこで、二十分ほど同加工製品を装着してもらい、再び血液を採取し、赤血球を観察した。すると、赤血球は分離し、分散状態になった。明らかに、変化があったわけだ。

 使用する同加工製品は、ブレスレット、スーツ、シャツ、ネクタイ、ストッキング、寝具、水差しの水、酒など、さまざまなものを試したが、すべてについて変化があった。これら各製品の開発、あるいは販売にあたっては、疲労回復、肩こりの軽減、リラックス効果などついて、使用者にアンケートを取り、それぞれ効果があったという結果が出ていたが、赤血球の変化は、これを裏づけることとなったわけだ。

 

 

電磁波による影響防御

一方、健康福祉研究所の理学博士・中嶋英治所長は、電磁波エネルギーの影響に対するMICA加工製品の抑制・防止効果について、生理・心理学的側面から試験した。これは、デスクトップ型パソコンによる作業を一日平均約六時間、週五日で四カ月間続け、この間、疲労の自覚症状、安静時脳波、点滅光をちらつきとして認識する境界値(フリッカー値)など七項目について試験した。対象者の男子二十人は、同製品使用群とプラセボ群に分け、試験日的などを教示しないブラインドテストとした。

 この結果、まず疲労の自覚症状について、眠気などの症状で三カ月、四カ月と経過するに従い、同製品の有意性が認められた。いらいらなどの症状では、三カ月まではプラセポ群とほぽ同一だが、四カ月経過時点でプラセボ群は急に症状が自覚されるのに対して、同製品使用群は変化がなく、有意性が認められた。

 脳波においても、θ波の出現率から電磁波の影響による精神集中の低下を抑制する効果が認められた。フリッカー値についても、四ヶ月の連続作業で低下傾向となるが、三カ月後からMICA加工製品群に有意な差が認められる。

 こうした試験結果は、同製品が電磁波の生体への影響を抑制・防止する効果を示している。しかし、既存の電磁波防止製品のように、電磁波を遮蔽するかどうかは、明らかではない。むしろ、生体そのものが電磁波のようなストレスに対して防御するシステムを備えており、同加工製品は、その生体システムを支援したと考えられる。

 

 

マイナスイオンが増加

技術の特許をもつ畑中賢爾新紀産業社長は、こうした同加工製品の作用について、酸化された物質を還元する作用だと説明する。すなわち、化学物質などによる環境汚染は、水や空気をはじめとする自然を「酸化」の方向に向かわせている。この影響下にある生体も酸化している。たとえば血液中の赤血球が連鎖・集中した状態になっているのも、現代人の病的な社会状況の反映と考えられる。これを、本来の自然の状態に戻す作用をもつのが、MICA加工技術というわけだ。消費された天然のエネルギーを、健全化した自然のエネルギーに還し、循環させる技術だともいう。

 自然が本来持っている作用という点については、同加工によるガラス容器に三日間放置した水のマイナスイオンを測定したデータが取られている。ひところ森林浴が脚光を浴びたが、森林の空気はマイナスイオンが多く、森林浴効果のひとつといわれている。

 テストでは、水道水の水を空中に噴霧してマイナスイオンを測定した。すると、噴霧前の四五個/ccが八七〇個/ccに増加した。次に同加工容器の水を噴霧したところマイナスイオンは、一九六一個/ccに増加した。石油文明に代表される都市生活以前は、人間も森林の中のように十分なマイナスイオンに満ちた環境で生活していたことだろう。そうした「酸化された」環境を、同加工製品は本来の環境に還元するわけだ。

これまで開発された同加工製品は、酸化された人間の身体を本来の自然に還元するものだといえる。現在、開発が進む製品も含め、その製品分野は大きく裾野を拡げてきた。次に、各分野の製品を紹介してみよう。 

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