インタビュー1

(以下、朝日新聞 1998年1月31日 広告特集欄より抜粋)

 

活性化された「単分子水」

トータルエコロジーに向けて――

注目の「超触媒加工技術」

紀産業株式会社

株式会社エム・シー・エム

代表取締役社長  畑中 賢爾氏

 

 NHKや民放でも、取り上げられたという単分子水が今、注目を集めています。約35億年前、地球に初めて生命が誕生した頃の水と、ほぼ同質の機能を持つ水だという。その水の再現に成功したという、単分子水の生みの親である新紀産業株式会社社長の畑中賢爾さんに、開発の経緯とその可能性を伺ってみました.。

 

 

水をスリムにしてやると水に元気がでてくる

 水は地球の宝物。それが今、生命を脅かすほど汚れてしまった。すべては、人間の仕業である。水が弱っている。だから、水に本来の活力を取りもどさせよう。そう考えて活性化された水”単分子水“を開発されたと伺いましたが。

  「水が汚れているのは、明らかに人間の責任です。いくらこれをきれいにしようと塩素を加えたりなどしても、手を加えれば加えるほど、水はおいしくなくなってしまいます。では、どうすればよいのでしょう。水が汚れているというのは、実は、水の分子そのものが飽和点に達していて、もうこれ以上は何も吸収できない状態のことをいいます。水が肥満化しているんですね。当然、こんな水は飲んでもおいしくない。それなら逆に水の分子をスリムにしてやれば、活力ある水が再生できると考えたのです」

 

水に特殊な圧力をかけクラスターを極小にする

水の分子をスリムにするというのは、どういうことなんですか

 「水は、水素と酸素の化合物で分子記号はH2Oですが、それは単独の分子で存在しているのではなくブドウの房のようにいくつもの分子が結合しています。この分子集合のことをクラスターとよんでいるのですが、汚れて弱っている水はクラスターが大きくなっています。このクラスターを小さくするのです。 水に圧力を加えて活性化させる方法は極限技術の応用です。つまり、あるものがもっている結晶、純度、寸法、温度、圧力などの条件を現在の技術の延長線上で極限まで追求していくと従来にない精度の高い材料が生まれるという材料革命の中の一つの方法です。例えば、純度九九・九九……とナインナインにまで追求して生まれたのが半導体ですし、黒鉛を超高圧で人工的にダイヤモンドに変身させることに成功したのも極限技術の技です。これを、化学的な手段では限界があるので、物理的な技法、つまり圧力を加える方法で水に応用しました。物理的に水に圧力を加えることによって水の分子運動を引き起こし、クラスターを分解させ極小の単分子にまで近づけて活力のある水をつくりだしている、すなわち水にビッグバンを起こしているのです。 製造方法は、独自で開発したタンクに水をいれ所定の圧力を加えて水の分子同士を共鳴させるという、いわゆる共鳴場理論に共通した方法であり、タンクの中で水は激しい生存競争を繰り広げ、活性化した単分子水が誕生するというわけです。その製造方法及び装置に関する発明として日本をはじめアメリカ・イギリス・ドイツなど世界八カ国で特許が認められています」

 

 

新しい機能を生み出し応用分野も多彩に展開

 

―圧力を加えられた水つまり単分子がもとの状態に戻ることはないのですか。

「そこが特許技術です。もとには戻りません。私は、これを水の記憶と呼んでいます。水の記憶をもった単分子水を使っての触媒科学の世界です。その触媒を用いて所定の原料に一定の割合で反応させる活性化技術です。プラスチック・ガラス・繊維・金属等々において活性化物は抵抗が大きく減り導通性がよくなります。有名な万年筆のメーカーでは「従来の生産工程では平均二十三%のロスがあったのが、活性化した場合、ロスがまったくなくなった」と聞いています。物質の抵抗は温度によって変化します。金属の場合は一度当り約〇・五%増大します。半導体においては、温度上昇に連れて抵抗が大きく減ります。電気の伝わり易さを表す「電気伝導度」と熱の伝わり易さを示す「熱伝導度」との比は、一定の温度のもとでは、すへて金属においては同じ値になります。以上のようなことから、七五六・一度付近から半導体特性が現れているように思われます。この技術は、冶金学では権威のある大学の教授も「これは新しい科学である」といっております。また繊維の分野でも活性化ストッキング着用の場合は市販ストッキング着用時に比べ、血流量が約九・五%増加する事が認められるという試験結果も出ております。 このように、この水を原水としていろいろな物質と反応させることで、さまぎまな新素材や新商品の開発に応用することができるのです」

 

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単分子水を触媒として新しい分野が開拓される

 

 「簡単に言えば活発な水の分子運動が触媒となって他の物質をも、活性化するということで現在注目されている、複雑系のフラクタル理論に共通した方法であり、ビッグバンされた単分子水の影響で相互作用、相転移現象を生む。大宇宙も小宇宙も森羅万象、万物自己相似性でなっているということで個と全体の連鎖であり活性化により対象物に複次的に影響を与えるということです」 

 

―今後の応用分野や用達には限りがないということになりそうですね

 

 「その通りです。現にいくつもの企業がこの技術を応用してあらゆる商品が開発されいろんな新素材や新商品が誕生しています」

 

―たとえばどのような?

 

 「繊維品類では、最近NHKでもとりあげられた、紳士服やワイシャツ、ネクタイ、有名スポーツメーカーのスポーツウェアや肌着類、寝装品、筆記具全般、メガネ、化粧品 食品関連といったメーカーからも人と環境にやさしい製品が次々と開発されています」

 

元気のいい水が社会に活力を与える

 

―ところで水に限らず、現代社会も飽和点にあり、このため一度バラバラに分解して、活力ある社会を取り戻す必要がある、というのが畑中さんの持論だと伺いましたが。

 

 「酸化と還元という考え方が、私の基本にあります。この世界は、酸化すると必ず還元される空間だ、というのが私の持論なんです。モノづくりだけで走ってきた社会は、いま飽和点に来てしまいました。酸化してしまった。そのリバウンドとしての還元作用が働きます。それが新しい広がりをもった社会、人間中心の社会を模索する活動へとつながっているのではないでしょうか。こじつけるつもりはありませんが、もし究極の物質が水だとするなら、元気のいい水を使うことが、私たち人間を元気にしてくれる。社会を活力あるものにしてくれる。私はそう信じています。

複次的効果とは 

1. EW(単分子水)と反応させることによりその物質Aの分子運動を活発化させ、根元的に保有している特性を引き出すことが出来る。

2. その活性化した物質Aを製品化した場合、その製品Aにふれる他の物質B、C等に対して、EWと反応させた同様の触媒効果を発揮し物質B、C等の根元的に保有する特性を引き出せることが可能である。EWの製造工程において、原水の水分子が単体で存在せず、複雑に水素結合をし、多分子構造となっている状況を一定の圧力処理をする事で、水が自らの分子運動を活性化することにより、水素結合を分断しH2Oの単分子化(Single Molecular Water)ができます。この際、水素結合を自らの動きで分断することにより、水素自体の原子を活性化させ、半永久的に活発な分子運動を起こすこととなった。この原子構造に活性化させた水素のもつ分子運動が、これに触れる他物質の原子構造状において影響し、その触れた物質の本来の分子運動が活性化される。この原理は、計測できる限り、データ的にもその効果的にも、完全な再現性が確認できています。

 

 

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