1011k_kohinata of Metal Art Museum

■ 作家紹介
　アルミニウムの鋳造作品を出発点として、現在まで金属を中心とする様々な素材を用いて立体、空間作品を制作してきました。近年、仏像修復の現場に携わることで、木心乾漆、脱乾漆などの古典技法と出会い、自身の作品に新しい展開を見いだすことができました、鉄材の柔らかな曲線と乾漆による滑らかな肌合いの融合が、私の造形表現に可能性を与えてくれていると感じています。今回、この技を鉄心乾漆と名付けてみることにしました。
■ 作 品
　内容：鉄材を芯とした乾漆の立体作品
　素材：漆、鉄、麻布、紙、木粉、砥の粉など

　空気は風となり、流れ、渦をまいて、また流れて行きます。「風」は目に見えることはできませんが、私たちは確かに感じ、触れています。物質として存在しないものの影を映しとり、その動きを形体にしてみる。その試みの一つが、今回の作品です。

◇ 小日向 千秋（こひなた ちあき / Chiaki Kohinata）
1968　東京都生まれ
1994　東京芸術大学大学院美術研究科デザイン専攻修士課程修了
1997　同大学院博士課程後期課程単位取得退学
2001-03　文化庁派遣芸術家在外研修員としてフィンランドにて研修
■ 個 展
1996　ギャラリーこちゅうきょ/東京
1997　ギャラリー椿/東京
1999　プラスマイナスギャラリー/東京
2002　「Firing Fires Flames」トゥースラ湖畔/トゥースラ市、フィンランド
2003　「Jarvista Larville」Gallery Atsuki. Aulagalleria/ヘルシンキ市、トゥース市、フィンランド
2004　「Composition Blue and White」藍画廊/東京
2005　「Land/Earth」藍画廊/東京
2007　「Growth/BLACK」藍画廊/東京
2008　「Mutate」藍画廊/東京
2010　Metal Art Museum Hikarinotani/千葉 印旛沼湖畔
■ グル−プ展
1996　「アート イン ザ ホテル」ホテル日航東京/東京
1997　「博士展」東京芸術大学資料館陳列館/東京
2002　「In common」Lume Gallery/ヘルシンキ フィンランド
2003　「The Circle of Art」/カンアカンパー市 フィンランド
2004　「Landscape Now」Mikkeli City Art Museum/ミッケリ市 フィンランド　
2005　つくば美術館「あるく座標」/茨城
2006　「雨引の里と彫刻」/茨城県
　　　　「越後妻有アートトリエンナーレ」/新潟
2008　「雨引の里と彫刻　2008」/茨城