1010k_kaizaki of Metal Art Museum

海崎三郎展 2002-2010(かいざき さぶろう / Saburo Kaizaki Exhibition)
2010年10月23日(土)〜11月21日(日)

(休館日:月曜日、祝祭日の翌日。ただし、11/3(水)は開館し、11/4(木)は休館します)

kaizaki04.jpg海崎三郎

作家紹介•作品

海崎三郎(かいざき さぶろう / Saburo Kaizaki)

■ 作家紹介
 熱が通り過ぎた跡には粘土を一瞬ですくったような鮮度が残ります。突然消えてしまった不思議さと、人のちからを越えて鉄があらわになることが私には魅力的でした。
■ 作 品
 内容:彫刻、レリーフ
 素材:鉄、石膏

制作意図

 最初は金属用のタガネを使い、手で溝を掘る事から始まった仕事ですが、次第に鉄という素材が自在なものから、負の無垢性とそのエネルギーの在り方だけを探る素材として向き合うようになりました。道具との出会いによって鉄の内側を求める想いをはっきりと自覚するようになり、鉄の厚みや大きさが増すごとに覚悟の程が試されてきたように思います。
 今回は新作を含め2002年から2010年までの作品を出品します。鉄のポテンシャルを損なうことなく、既成のうすさではなく「つくられた薄さ」の中で、この2〜3年仕事をつづけています。これは鉄を消していくことの確認であり、展開であると考えています。屋外に展示する作品もその試みの一つです。

略 歴

◇ 海崎三郎(かいざき さぶろう / Saburo Kaizaki )
1952 福井県に生まれる
1975 日本大学芸術学部美術学科彫刻専攻 卒業
■ 個 展
1981 福井県立美術館/福井
1984 ギャラリー山口/東京
1987 曽根画廊/東京
1993 アールギャラリー/福井
1995 埼玉伝統工芸会館ギャラリー/埼玉
1997 ギャラリーせいほう('99,'03,'08)/東京
    福井新聞会館ギャラリー/福井
2000 宗平ギャラリー/埼玉
2001 ギャラリーG2/福井
2002 ギャラリーOM/神奈川
2005 ギャラリーGAN/東京
2009 GALLERY HIRAWATA/神奈川
2010 Metal Art Museum Hikarinotani/印旛沼湖畔、千葉
グル−プ展
1990 第2回長野県佐久大理石彫刻家シンポジウム/小海リエックス、長野
1991 ねりまの美術 '91 彫刻の現在/練馬区立美術館、東京
1996 体感する美術 '96 アーティストと考える サバイバルツール/佐倉市立美術館、千葉
1997 第2回雨引きの里と彫刻(以降毎回出品)/大和村、茨城
2001 ART DOCUMENT 2001福井の美術ナウ 森から町へ/金津創作の森、福井
2002 AN EXHIBITION of CONTEMPORARY JAPAN PRINTMAKING/ペンダラムギャラリー、バンクーバー、カナダ
2003 TUKUBA現代美術の磁場2003展/茨城県つくば美術館、茨城
2005 New Heavy 5人の彫刻家による提案『自覚する鉄」/CAP HOUSE、兵庫
    麻生の道彫刻展/川崎市麻生区、神奈川
2007 日本大学芸術学部美術学科彫刻コース教職員展「形の問題」/日本大学芸術学部所沢校舎、埼玉
2008 New Heavy -東京ミーティング- 鉄の彫刻家5人展/ギャラリーKINGYO、東京
2009 日本、ロシア芸術交流作品展(日本彫刻家New Heavyとロシア、ベンザ市芸術家メンバーとの交流展)/東邦画廊、東京