2009年8月8日(土)〜9月6日(日) 

KAOLY個展 -光の谷の風景-
(Kaori Imamura Exhibition)

 木葬 2009

こころの秒針

 土の響 空の音 2009

 机上の草論 2009

■ 会期
 2009年8月8日(土)〜9月6日(日)
 休館日:月曜日、祝祭日の翌日

■ 作家名
 KAOLY(今村香織/いまむら かおり/Kaori Imamura)

■ 作家紹介
 大学在学中、鉄が溶接機の熱でみるみる溶け出し、変化して、くっつき合うおもしろさに魅せられて、鉄の立体作品を作り始め、卒業後の2002年、アトリエを探して偶然にも鉄の街「川口」に居をかまえることになりました。鉄に対しての興味はますます深まり、単なる作業工程への興味だけでなく、鉄という素材そのものの魅力へと引き込まれていきました。特に、衝撃を受けたのは街中で頻繁に行われている解体工事で、その現場での大量の廃材鉄筋や木材で、鉄が生きているように見えたのと同時に、木の廃材もまた鉄と切り離せない関係にあることを知り、2004年に木と鉄を組み合わせた作品を造り始めました。

■ 作品
 
内容:立体・版画
 素材:鉄・木(ケヤキ)・土・紙・その他

■ 制作意図
 今回は“素材”そのものの力をより魅せていくため、作品に植物や木や土などを初めて取り入れます。「光の谷の風景」と題し、私がイメ−ジする“光あふれる風景”で一種のラピュタのような空間を造り出せればと思っています。屋外には、使い込んだ机と椅子、棚とオルガンを配置し、それらの家具を削ったり組み合わせたりして手を加え、家具そのものに植物や芝生を植え込み、作品化します。屋外でこそに成り立つ「光」を使った作品を展開できればと思っています。屋内には、ケヤキの大木と鉄を組み合わせた作品を配置し、一部に苔や土も使う予定でいます。これらの作品では、たえず動き続け、生き続ける強靭で儚いいのちを表現できればと思っています。それぞれの素材が持つエネルギ−を生かしつつ、自身のフィルタ−を通じて、形が存在することの面白さを追及しながら、生きていること、存在していることを肯定できるような、観る人にパワ−を与えられるような作品を作れればと思っています。

■ 略歴
2002 茨城大学教育学部卒業
2003 立体7人展(ギャラリ−52/飯田橋)
    Under trial展(Contemporary Art Space Osaka/大阪)
    個展「地に鉄」(KAWAGUCHI ART FACTORY/川口)
2004 国際ア−トプロジェクト Between ECO&EGO 2004(ギリシア/川口)
    カッソリア国際現代美術館 野外彫刻現地制作シンボジウム(イタリア)
2005 個展「行為と境界」(masuii RDR/川口)
    個展「春と素材」(Art works gallery/水戸)
    石彫現地制作シンポジウム in 須賀川 2005(須賀川/福島)
    現地制作シンポジウム NEXO 2005(トレド/スペイン)
2006 Love Ietter展(すどう美術館/銀座)
    個展「 SPARK」(KAWAGUCHI ART FACTORY/川口)
    現地制作シンポジウム SIANOJA 2006(カンタブリカ/スペイン)
    水箱ア−トミュ−ジアム構想「Bridging」展(KAWAGUCHI ART FACTORY/川口)
2007 扇展(マドリット/スペイン)
2009 KAOLY個展 -光の谷の風景(Metal Art Museum Hikarinotani/印旛沼湖畔・千葉)