2009年1月6日(火)〜2月8日(日)

浅野暢晴 彫刻展 -祝祭-
(Nobuharu Asano Exhibition)


■ 会期
 2009年1月6日(火)〜2月8日(日)
 休館日:月曜日、祝祭日の翌日 (ただし、1/12(月)は開館し、翌1/13(火)は休館します)

■ 作家名
 浅野 暢晴 (あさの のぶはる/Nobuharu Asano)

■ 作家紹介
 私は、古代から伝わる彫刻(土偶や石棒、土器など)の持つブリミティブな造形や、世界の様々な神話に影響を受けています。それらは、古代の人間逹から、手や口を伝って現在に届けられたものです。しかしそれらは、欠損してしまったり、新しい話が加えられたりと、古代の造形(話)そのものを伝えてくれるわけではあのません。しかし、そのような多くの「伝達ミス」も、重要な内容となっているのです。
 私が、制作に型を用いるのはそのためです。ある形を型によって伝えること、その過程で帯びる(帯てしまう)新しい造形を自分の内容として取り込んでいくことが重要であると考えています。型を用いた意図的な「伝達ミス」を起こすことで現れてくる新しい造形を取り込みながら、プリミティブな力強さをもった新たな彫刻を作りたいと考えています。

■ 作品
 
内容:彫刻
 素材:陶

■ 制作意図
 これまでに「祝祭」という名前の作品をいくつも制作してきました。それは、自分が表現しようとする「古代の力」というものに、“祝祭”つまり祭りというものが欠かすことのできないモノであるからです。そして、私が想像する(古代に行われた)祝祭の風景の中で重要な役割を果たすのが、「動物」の存在です。彼等は、土の中から現れ、人間を「象徴的」に食べてしまうという役割があります。象徴的に食べられることで、人間は解体され、新しい人間として生まれ変わる、それが、僕が考える本来の「祝祭」の姿です。今回の展示では、「祝祭」の「風景」を現したいと考えています。

■ 略歴
1979 石岡市に生まれる
2001 茨城大学教育学部学校教育教員養成課程美術コ−ス 卒業
2004 筑波大学大学院修士課程芸術研究科美術専攻彫刻分野 修了
【グル−プ展・個展】
2000 第8回日本現代陶彫展/セラテクノ土岐(土岐)
2001 個展・Roots-浅野暢晴陶彫展/ア−トフォ−ラム谷中(東京)
    芸大・筑波大・茨城大2001卒業制作選抜展/東海ステ−ションギュラリ−(東海)
2002 第3回日本ユ−モア陶彫展<陶彫展賞>/セラトピア土岐
    茨城県芸術祭美術展覧会 彫刻部門<特選>/茨城県立近代美術館(水戸)
2003 茨城大学・彫塑展/新宿パ−クタワ−ギャラリ−2(新宿)
2004 茨城大学芸術研究科修了制作展<芸術研究科長賞>/つくば美術館(つくば)
    第9回日本現代陶彫展<銀賞>/セラテクノ土岐
    立体7人展/ギャラリ−52(飯田橋)
2005 つくば美術展・歩く座標/つくば美術館(つくば)
    水戸の美術3・彫刻化する空間/水戸市立博物館(水戸)
2006 68 CULPTORS/ギャラリ−青羅(銀座)
    ROOTS-06 EXHIBITION/ART WORKS GALLERLY(水戸)
2007 一月展/ART WORKS GALLERLY(水戸)
    水戸のキワマリ荘オ−プン展/水戸のキワマリ荘(水戸)
2008 然々野外展/ライブラリ−カフェ然々(ひたちなか)
    an altar/Listen.there is some smell./roots gallery(水戸)
    カフェ・イン・水戸2008−街に遊ぶ/水戸芸術館(水戸)
2009  個展-祝祭-/Metal Art Museum Hikarinotani(千葉・印旛沼湖畔)