■ 会期
　2007年10月20日(土)〜11月18日(日)
　休館日：月曜日、祝祭日の翌日

■ 作家名
　大槻 孝之（おおつき　たかゆき/Takayuki Otsuki）

■ 作家紹介
　鉄を高温で熱し急冷すると、表面が縮み緩やかな三次曲面が出来る。そんな鉄の属性を利用しながら、ここ数年作品を作っている。鉄鉱石から製錬された工業製品として加工された鉄が、再び熱と水を加えることにより、息を吹き返したように動き出し緩やかな表情を見せてくれる。鉄と向かい合って会話するように、鉄の記憶を呼び覚まし、鉄本来の姿に還していけたらと夢みている。それは自分自身を開放し創造の源を探る試みであるからだ。

■ 作品
　内容：鉄を素材とした彫刻作品
　素材：鉄

■ 制作意図
　作品「満ち潮を待って」はイギリスの海岸で見た風景から発想を得ている。遠浅の海岸の潮が引いた入江に、何艘もの小舟が横になっていて、遠くに見えるきらきらと輝く潮を待っているようでもあり、船と潮が互いに引き合っているようでもあった。今回「満ち潮を待ってII」では、メタルア−トミュ−ジアムの空間を使い、鉄を素材として室内と屋外を関係付ける試みをしたいと思う。空間を波の音や光、潮で満たすことができればと思う。

■ 略歴
1957　茨城県に生まれる
1979　日本大学芸術学部美術学科卒業　
2005〜　日本大学芸術学部教授
【個展】
1981　ルミナ画廊/東京
1986　愛宕山画廊/東京
1990　愛宕山画廊/東京
1997　愛宕山画廊/東京
2004　ギャラリ−GAN/東京
2007　Metal Art Museum Hikarinotani/千葉・印旛沼湖畔
【グル−プ展】
1983　第4回北関東美術展/栃木県立美術館
1985　筑波国際環境造形シンボジュ−ム/つくば市
1989　Party4/浜松町東芝ビル
　　　　現代茨城の美術展/茨城県近代美術館
1991　安田火災美術財団奨励賞展/東郷青児美術館
1994　清瀬美術家展/清瀬市
1996　サバイバルツ−ル展/佐倉市美術館
1997　第2回雨引きの里と彫刻展/茨城県大和村
　　　　アジア美術展/韓国
1998　現代美術の磁場/つくば市
1999　第3回雨引きの里と彫刻展/茨城県大和村
2000　彫刻科たちのリトグラフ展 ギャラリ−OM/横浜
2002　Session3 ギャラリ−青羅/東京
2003　第４回雨引きの里と彫刻展/茨城県大和村
2005　NEW HEAVY自覚する鉄 5人の彫刻家による提案 CAP HOUSE/神戸
2006　雨引きの里と彫刻2006/茨城県桜川市