2006年5月27日(土)〜6月25日(日)

渡辺五大展 (Godai Watanabe Exhibition)

再生のいかだ

 ★最終日のイベント
6月25日午後2時をもって、屋外展示の「印旛沼再生のいかだ」を撤去し、
西印旛沼の船戸大橋の臼井側の水路に移転します。
午後3時ごろには現地において、NPO法人「印旛野菜いかだの会」の皆さんにより、水路に設置されます。


■ 会期
 2006年5月27日(土)〜6月25日(日)

■ 作家名
 
渡辺 五大(わたなべ ごだい)

■ 作家紹介
 '90年代より金属彫刻を続け、'96〜'98 N.Y.に滞在する。帰国後より近年(〜'04)まで空間全体をアルミシ−トで覆い尽くして特別な場所を現出させる大型インスタレ−ションに発展し、2005年5月には北鎌倉のとある廃寺のお堂の内外にアルミ箔を貼り巡らせるインスタレ−ション「鎌倉銀閣」を発表。現在は、その場所だけしか成立し得ない作品、サイトスペシフィックな(その地に特有の)作品により関心が強くなってきている。

■ 作品
 
内容:立体
 素材:アルミ製の彫刻作品を中心としたインスタレ−ション

■ 制作意図
 北印旛沼のほとりに佇むメタルア−トミュ−ジアムにおいて、この場所でしか成立しない作品として「再生のいかだ」と題した作品を作ります。印旛沼はその広々とした風景とは裏腹に水道水源の湖沼として水質汚濁全国ワ−スト1という状況です。この「再生のいかだ」には水質浄化の機能が備わっています。水質汚濁の原因となる窒素やリンを養分として育つクレソンや空芯菜(中華料理の食材になる)などの水性植物や、シジミやイケチョウ貝(淡水パ−ル)などを作品のうえで栽培、養殖することで沼水の浄化につなげます。作品展示最後の日に沼へ「再生のいかだ」を移動し、沼面へ浮かべ印旛沼浄化のシンボル的存在として長期間にわたり栽培と養殖に使用されます。ア−トの力で環境を変える、自然を蘇らせるという壮大な試みに挑戦します。

■ 略歴
1967 神奈川県生まれ
1992 東京芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了
1996〜98 文化庁派遣芸術家在外研究員としてニュ−ヨ−クに滞在

【個展等】
2000 ギャラリ−日鉱/東京(個展)
    ハラミュ−ジアム・ア−ク/群馬(個展)
    ガルリ SOL/東京(個展)
2001 オ・アザ−ル/東京(個展)
2003 ギャラリ−覚/東京(個展)
2004 「日韓現代美術交流2004展」O美術館/東京
2005 「鎌倉銀閣」建長寺塔頭華蔵院/神奈川
    「第23回日本金属造型作家展」神奈川県民ホ−ルギャラリ−/神奈川 
2006  Metal Art Museum Hikarinotani(印旛沼湖畔)/千葉(個展)