METAL ART MUSEUM HIKARINOTANI
2003年
 5月31日
 〜6月29日

6月の企画展

谷口和正展

− Lost in Time−

●ライブイベント●
LIVE@サンカクヤマ MUSEUM
2003/6/15(日) 14:00〜START
出演:吉村秀樹(from bloodthirsty butchers), cobalt and more!
お誘い合わせの上ご来場ください。


会 期
 2003年5月31日(土)〜6月29日(日)

作家名
 谷口 和正 (たにぐち かずまさ)

作家紹介
 具象作品と平行して大学時代より鉄、木、FRP等を素材とした抽象作品の制作を始める。一貫して空間を意識して作品と空間の関係性での表現を試みてきた。文字と人物シルエット、円、半球、シリ−ズを経て、99年の個展より鉄を切り抜いた文字のみを組み合わせた立体造型を始める。
基本コンセプトとして
◎“ことば”としての文字と形のおもしろさ、言葉の意味の関係(歌詞からの引用、音のイメ−ジの具現化)、意味を持つ言葉であると共にモノとして存在し得ること。意味を解さなければただの記号としての存在に過ぎない形態である言葉が二次的な意味合いを持つこと。
◎“鉄”という素材(質量を持つモノとしての存在)であることの存在の関係。
◎完全な形(その象徴としての円、半球)と壊れてゆくもの、壊れているものの差異。
◎音が聞こえるような空間作り。

作 品
 内容:立体
 素材:鉄

制作意図
 今回の個展では今までの集大成としての鉄文字を使った立体表現を行う。光と影、時をテ−マとしてメタルア−トミュ−ジアムの特性を生かして、他のギャラリ−では実現が難しい野外と室内の作品をシンクロさせた空間作り、表現を目指したい。今まではスポットライトにより陰影を見せていたが、ライトを仕込むことにより、より光と影(実像と虚像)のコントラストを強く意識した表現。ホワイトキュ−ブである事と、他にはない天井の高さを生かし、壁面をスクリ−ンに見立て文字のシルエットを投影するようにライトの効果を考える。屋内と野外での時間経過と天候の変化による金属の変化(磨かれた鉄が錆びていく様、風化)により、朽ち果てて行くものと完璧なものの対比の表現。

略 歴
1964 京都に生まれる
1990 武蔵野美術大学 大学院彫刻科修了
1988 8人展/銀座ア−トホ−ル
    第2回小平野外彫刻展/小平中央公園
1989 第41回京展 入選/京都市美術館
    3人展/大阪府立現代美術センタ−
1990 個展 ギャラリ−なつか/銀座
1992 第43回京展 入選/京都市美術館
    第6回 FROM-A THE ART奨励賞/原宿スピリホ−ル
1993 個展 ギャラリ−マロニエ4/京都
1994 URBANART #3エリア展/名古屋パルコ
1995 個展 I Am The Resurrction〜 
     ギャラリ−マロニエ5/京都
    URBANART #4エリア展/名古屋パルコ
1996 個展 CLUB METRO/京都
1999 個展 モリスギャラリ−/銀座
2000 第21回国際インパクトア−ト展/京都市美術館
    個展 モリスギャラリ−/銀座
2003 Metal Art Museum Hikarinotani/千葉・印旛沼湖畔