METAL ART MUSEUM HIKARINOTANI
2001/11/17(土)  〜12/23(日)

11〜12月の企画展

森燐(もり つよし)

KEIMEIKUTOU


会 期

 2001年11月17日(土)〜12月23日(日)

作家名

 森 燐(もり つよし)

作家紹介

 現在,物故作家の顔をモチーフとした平面作品の制作を主に行っている。これは,いわゆるデスマスクではなく,死後のライフマスクとも呼びうる表現の模索であると考えている。死を通過した後の世界で生活する顔,それは,この世で生活する我々のココロの世界で生き続ける人の面影であるのかもしれない。
 これは,過去,渾沌としたココロの状態そのもの,つまり無意識下にある抽象的なかたまりをひたすら画面上に定着することを繰り返すうちに浮かび上ってくる色・かたち(言語化できない思想のようなもの)を表現することによって出来た一群の平面作品や,平行して制作した透明合成樹脂を利用した一連の立体作品(埋葬シリーズ)を作り続ける中から浮かび上がってきた意識化された考えの一つをもとに表現したものであり,自分でも納得のいく,ライフワークにもなりうるシリーズの一つと考えている。

作 品

 屋内:平面作品(白麻紙・顔料・金属粉・ニカワ・他)
 屋外:立体作品(合成樹脂・顔料・遺骸)

制作意図

 はじめに「ケイメイクトウ」という音が浮かんだ。今回の展示はこの「音」をキーワードに計画を収斂させ,かたちつくる。
 屋外の作品(サブタイトル:アカイミズとシロイミズ)は,透明合成樹脂を用いた(埋葬シリーズ)の最終形態ともいえる。屋内の(ソンゴコロクルシリーズ)最新作,2000年からの新シリーズ(アクメンタルシリーズ)10点。大きく3シリーズを核として,それが一体へとさらに収斂していくような全体をつくり出せればすばらしいと思います。

略 歴

1967 長野県松本市出身
1981 人間の死体を発見する
1991 武蔵野美術大学日本画学科卒業
1993 同大学大学院日本画コース修了
1997〜98 武蔵野美術大学パリ賞により渡仏
個展
1994 トリックスター フタバ画廊/東京
1995 MONO-語り フタバ画廊/東京
1996 La 102 小山荘102号室/東京小平自宅
1997 黄泉国 松明堂ホール/東京小平市
1998 CITE INTERNATIONALE DES ART/パリ
2000 Pick up works 1991〜2000 ギャラリー深志/松本市
2001 METAL ART MUSEUM HIKARINOTANI
     (千葉県印旛沼湖畔)
グループ展
1991 「坂の上で待ってる。」展 鶴飼家/鎌倉市
1992 結婚祭り美術 富士本栖湖畔/山梨
    第9回FUKUI サムホール美術展/福井 準大賞受賞
1995 第13回山種美術館賞展 山種美術館/東京他日本各地
1996 第3回美の予感展 高島屋/東京・横浜・京都・大阪
1997 第11回多摩秀作美術展 青梅市立美術館/東京 佳作受賞
1998 CITE INTERNATIONALE DES ART/パリ
1999 第一回橋の会 日本橋高島屋/東京
2000/01 同
    第1回トリエンナーレ豊橋 
      豊橋市美術博物館/愛知 優秀賞受賞
2000 表現の磁場-日本画の現在-
      武蔵野美術大学美術資料図書館/東京
パブリックコレクション
 豊橋市立美術博物館
 松本松南高等学校
 福井市カルチャーセンター