皆さん潘家峪とかそのようなところに行ってご存知と思いますけれども、盧溝橋などへ日本の軍隊が入って来て、中国人民は大変大きな犠牲を払いました。特に長城沿線は、千里(500キロ)の無人区を作って、そこでたくさんの村がなくなってしまうことになりました。戦争の時たくさんの犠牲を払って、3500万人が亡くなっているのです。
日本の軍国主義を責めるべきであって、日本人を責めるのではありません。歴史をしっかり勉強してそれを後代の人に伝えていくことは、日中友好を継続させていくということなのです。しかし、今でも日本に軍国主義があるということはこれはまた別の問題なのです。
日本の国内の政治状況について、私たちはよくわかっています。日本の軍国主義の面と日本の人民の平和を愛する面とは、まったく別のものであるということはわかっています。私たちはあなたたちのような教育の組合の方がいろいろ告発をされているのを歓迎して、一緒に交流したいと思っています。歴史の事実というものを次の世代にしっかりと教えて伝えてやってほしいということを、中国の人民は願っています。歴史の事実をしっかりとはっきりさせて後世に伝えてやることが、日中の友好の生命線といいますか、保障するものだと思います。
今中国の国民が不満に思っていることは、日本の軍国主義が過去の歴史を伝えていないことです。私は一生涯日本の軍国主義と戦ってきた人間です。軍国主義者が中国にやって来てしたことは、私たちはしっかりと頭の中に覚えています。私たちは日本政府がどのように過去のことを教えて、どういう方法で伝えていくかを非常に重視しています。特に日本の文部省が歴史教科書を、歴史を修正することについては、みんなが不安に思っています。小泉首相が靖国を参拝したことに対しても不満に思っています。軍国主義が存在する限り、この世界に平和は見えません。日本人もその被害にあっています。そういうものがあれば、これから長い将来にわたって平和を保つことは、とても難しいことです。お願いしたいのは、日本の人民が力を出し切って軍国主義と戦って破ってほしいということです。靖国に対する見方も正しい態度をとってほしい。靖国に対する見方というのも歴史にかかわる見方なのです。
日本は発達した国で、特に明治維新後成長し発達しましたけど、しかしながら外の世界、外国に対してはあまりよくないことをしています。それは私の目で見てきたことです。そのような人は隣国に対しても友好的でない人々でした。中国の一般の庶民の理解では日本は外国の人に対して、あまり良くないことをすると理解しています。特に有名なのが田中義一首相です。1927年、田中首相は天皇に対して、まず第一に中国を攻めるべきだと奏上しました。まず先に満州を手に入れなければならないということを奏上しました。そういうことがあってから日本政府は中国に対する戦争、侵略の準備を始めました。みなさんも教員ですから、こういった歴史に対してはもうご存知でしょう。1931年には東北に兵を出してきました。9・18事件、柳条湖事件です。それから7年後に盧溝橋の7・7事件、日中戦争が始まりました。中国人は皆そういう戦争の経過を知っています。
このようなことについて、日本政府が歴史を明らかにすることが必要です。侵略について、日本の政府筋の人が反対して、教科書からその事実を消し去ったということがありました。左派の人たちがそのことに対しては反対したけれども、やはり右派の人たちが押しつぶすということをやり、侵略を認めない人たちが、他国に対する戦争に反対する人たちを抑えつけている。今も日本軍国主義者たちは、民衆の戦争に反対する勢力を抑えている。中国人は今日本の態度がどうなるか気をつけてみています。日本軍国主義に対する見方をお話ください。中日友好の人たちですから。