□音程構造

 トランペット トランペットは、3つないし4つ(ピッコロ・トランペットのみ)のピストンを持っている。(ロータリー式の楽器もある)奏者に近い方から1、2、3番ピストンと呼ばれるが、それぞれそのピストンを押すとそのピストンに繋げられた管の中を息が通るようになっており、全体の長さが変わることによって音程を変化させる。1番ピストンを押すと全音分音が下がる。2番を押すと、半音下がり、3番を押すと、全音プラス半音音が下がる。音域によってその幅に若干の違いがあるが、その誤差の修正は、唇や、1番、3番ピストンに付けられたトリガーで奏者が行う。またピストンには、ハーフヴァルブといった奏法もある。これはピストンを半分押した状態で止めながら音を出す奏法で、実際に音を聞いてもらいたいのだが、ピストンとシリンダーが上手く噛み合っていない状態のまま息を送ることによって特殊な効果が得られる。(管が詰まったような音)

 先ほど紹介した1番3番のトリガーは、それぞれ4分音、半音程度音程を下げることが出来る。言うまでもないことだが、この効果は1番3番ピストンを使用した時のみ得られる。ただ1番ピストンは4分音をとると抜けてしまうため、速いパッセージの中では使えない。少し音程を下げるときに使う方が無難である。3番ピストンを使う音程は下記の通り。

 *各ピストンについた管のどれかを抜いて吹くと、息がベルまで行かないで途中で抜ける事になるが、そのことを利用しても意外な演奏効果が得られる。


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