2000.09.16.
★bay-fm[ペイパードライヴァーズミュージック]★
公開録音レポート

 

*千葉のFM局・bay-fmでのキリンジレギュラー番組
「ペイパー・ドライヴァーズ・ミュージック」で初の公開録音がありました。
夏に実施の発表があり、しばらく番組内でリスナーから当日の企画を募集した上で、
アワベストセレクション「キリンジにカヴァーして欲しい曲」に決定。
8月末に公録の詳細の発表と参加の募集がありました。
30組60名のワクに540通!もの応募があり、実際には40組が当選、当日は80名ほどのラッキーな方々が幕張の高層ビル27階にある「bay-fm・スタジオマリブ」に集まりました。


寄稿/バロさん

行ってきました、公開録音!
雷はピカピカしていましたが結局雨は降らずにすみました。

まず、会場に入るとすぐに観客用の黒いイスが左右5席づつ、中央通路を挟んでダーッと並べられており、前にはお2人用のマイクとイスがセッティング。
机はなく譜面台があって、そこに台本を置いていました。イスは足が地につかない、カフェや食べ物屋さんのカウンター席にあるような?タイプのモノでした。
どちらがどちら側に座るのだろうと思っていましたが、 良く見たら、マイクの高さが微妙に違っていたのですぐわかりました(笑)。

5時開演でしたが5時10分過ぎくらい?にキリンジ登場!
お2人とも長袖でちょっとビックリしました。 (少なくとも泰行さんはTシャツか何かだと思っていたので。)
11月に出るクリップ集に入れる映像をさっきまで撮っていたそうで、
「だから長袖なんですけどね」と高樹さん。
向かって左に座った高樹さん(マイク位置、何気に高し)は、
ピンクのシャツ(でも良く見ると白地にピンクのチェック?)に 紺?のVネック・白のポイント付、左手に時計!(かっこいい時計でした。) ベージュのチノパンに黒い靴。
向かって右側に座った泰行さんは、
青系のチェックのシャツに中は白T、ジーパンに白いスニーカー。
きっとクリップ集を見たら実物が見られるのではないかと思います。 こんな感じの服装でした。

お2人が登場し、何かキリンジからも説明があってスタートなのかと思ったら、 すぐにお馴染みのPDMのイントロが。
すぐに番組はスタート。始まっても、お2人とも 緊張している様子で
「ライブ並に緊張する」と高樹さん。
泰行さんは番組中、しょっちゅう右足を貧乏揺すりしていました。
前回のPDMで30組の枠に300名の応募がきたとおっしゃっていましたが、 何と540名以上だったそうです、スゴイ!

1.君の胸に抱かれたい/キリンジ

まず、事前に観客が書いたアンケート用紙の質問に キリンジがいくつか答えて下さいました。
質問者の方の所まで番組スタッフがマイクを持っていって ちょっとキリンジと会話などしつつ。

2.エイリアンズ/キリンジ

次にメインコーナー「Our Best Selection」
整理番号付の入場券の半券を箱に入れて、 そこから高樹さんが5枚選びました。
読み上げられた番号の方が前のイスに移動。 (その為に観客席の一番まえ右側の5席は「Reserved」の紙が 貼ってありました。)皆さん女性の方でした。
自分の名前と持ってきたCDタイトルを言って曲を聴きました。
「何故この曲を選んだのか」について少々キリンジと会話を交していましたが 何枚かCDを聴くにつれて、だんだん高樹さんの毒舌も冴え渡って参りました。

3.大人になれば/小沢健二
4.Golden Lady/Stevie Wonder
5.指切り/ピチカート・ファイヴ
6.今宵の月のように/エレファントカシマシ
7.Happy Birthday/スガ シカオ

オンエアーにはのらないそうですが
「おれは、あたしは、変わったCDを持ってきた!という方 いらっしゃいますか?」とキリンジが振って下さり
「父が以前歌手だったのでそのCDを持ってきました」という方のCDも 聴きました。
高樹さんは「父、という所がひっかかりましたね(笑)。父じゃなかったら、曲かけなかったかも」と。
「1曲くらいこういう曲でカラオケのレパートリーがあってもいいね」と 泰行さんが言うと「『夜霧よ今夜もありがとう』とか?」と高樹さん。
他にイギリスのバンドと日本のバンドのCDも聴きました。
英バンドの曲を聴いて泰行さんはリズムをとりながら「こういうの、結構好きなんだよね」と言うと「知ってますよ(笑)」と高樹さん。
日本のバンドの方は(キリンジはそのバンドを知らないそうです、 私もわかりませんでした)
「これ、カバーは無理ですね(笑)」(高樹さん)
「うん(笑)」(泰行さん)とおっしゃっていました。
(みやもり註:英バンドはスタックリッジ、日本のはルナパークアンサンブルでした。)

選ばれた皆様の曲を全部聴いて番組は終了。アッと言う間の約1時間でした。
緊張していたお2人も、後半はだんだんリラックスしてきて笑顔もアリ。
終始、私はキリンジトークに笑いっぱなし。
高樹さんは「ライトの関係で皆さんの顔がよく見えないんですよ」と おっしゃいつつも、客席の方にくまなく視線を配り、 泰行さんは緊張してか、伏し目がちでした。
(でも客席と話す時はもちろん、ちゃんとその人の事を見ていましたよ。)
ラジオはいつも向かい合ってやっているのでお互いが横にいるのは
「やり難い、ライブみたい」だそうです。
一度、泰行さんだけがその場を把握できずに「え?え?何なんですか?」と 真顔でとても困った顔をしていたのがかなり印象的でした。
素の泰行さんを見た気がします(笑)。

「レポしなくては!」と気合いを入れていたつもりですが、 お2人の登場と共に冷静さを失いました・・・。
だいだいこんな感じだったと思うのですがいかがでしょう?
少しでも会場の雰囲気が伝わればよいのですが、こんなレポですみません!
「公録2回目もやりたいですね」とおっしゃっていましたよ。
次は是非もっと大きな会場で、定員も増やしてやってほしいですね。



文/みやもり

バロさんが全体の流れでレポートしてくださったので、それ以外の話中心に書きますね。
*当日キリンジのお二人は、公録の前に近くの幕張の海岸で、VC集に使われるイメージ映像(キャッチボールやサッカーなど。「フリスビーはかせきとカブるからやめました(苦笑)(高樹さん)」)や質問場面などを収録してきたそうです。(「どれだけ使われるかわかりませんけど(高樹さん)」)
発売されるVTを見たら、収録を思いだせるってコトでもありますね!
スタジオ登場時もそのままの服装ということで、二人ともすっかり秋の装い。
高樹さん:白っぽい(薄いピンクとのチェック?byバロさん)シャツの上に紺のVネックセーター(フレッドペリー?)、チノパンと、落ち着いた雰囲気がお似合い。
泰行さん:白Tの上に白地にブルーのチェックのボタンダウンシャツ(さわやか!)、そしてジーンズ、スニーカー。
**暑くないのかな?と思ったら、泰行さんは何度もボトルの水を飲んでいました。それにしても、高樹さんは平気だったのかなぁ(笑)?水、飲んでましたっけ?

*公録の常として、最初にスタッフからのご挨拶と拍手の練習がありました。 登場した若い男性スタッフの笑顔がすごく自然で、こっちまで嬉しくなるような感じ。
最初から拍手の音が大きくて「みんな気合いだな〜」なんて思ったんですが、スタッフの方が
「では次に、キリンジが面白い事を言ったとき〜!」と(笑)!
いやぁ、みんな笑いながら拍手!してました。

*収録が始まり、わたしはラッキーにも行かれるようになった分のご恩返しの気持ち を込めて、最初からわりに拍手やリアクションをしていたつもりだったのですが、 それにもかかわらず、高樹さんが途中で
「(みんな)反応ないですね〜」と言ったので、ますます奮起して拍手や反応を心掛けていたためか、終わったらすっかりつかれてしまいました(笑)。ホントは内心恥ずかしかったんですけどね..(苦笑)。 (バチあたりな事を言ってすいません;)
でも、途中で泰行さんが高樹さんに向かって
「コミュニケーションとれてるじゃん。」と言っていたので、少しはお役にたてたかもしれませんね。
どうやらお二人からこちらの様子は逆光気味であまりよく見えなかったらしいのです。
...それでも高樹さんは、ステージと同じく視線パトロールしていたし、泰行さんは 台本がわりのメモを見るほかは、視線がさまよい気味でした(笑)。
あ、でも質問やアワベストに選ばれた方とお話するときは、ちゃんとその方のほうを まっすぐご覧になって話しかけていましたよ。やはり礼儀正しいお二人でした!

*「Our Best Selection」コーナーが始まってすぐの高樹さん発言、
「皆さん、CDちゃんと持って来ましたか?(場内、頷く方がチラホラ) ‥‥よしよし。‥‥‥今、僕、ちょっとエラそうでしたか?」の始終がツボでした(笑)。
充分丁寧だと思いません(笑)?『気配りの兄』全開!しかも全体が早口!

*CDプレイヤーが二人の脇にそれぞれあったのでこのコーナーではときにはキリンジ自身がプレイボタンを押すことも。曲の最中は、選ばれた 方持参のCDの歌詞カードをかわるがわる眺めながらいろいろ話しかけていました。
ときには高樹さんが小声で「泰行、曲紹介して。」とさりげなくリードしたり、曲の最中のおしゃべりでも毒舌を発揮したり(笑)。
「最近の演技するミュージシャン」についての話題なんかもでましたが、最後に
「イヤ、僕ら(VCでの演技?)のコトはほっといてください(苦笑)!」と締めくくっていました(笑)。
ピチカートがかかったときには高樹さんから「慎吾ママのおはロック」の話題が。
「あれはどこまで作詞:小西さんなのかね?オッハーとか、いろいろあるでしょ?」
これに泰行さんが「オッハーやマヨちゅちゅは、元からワザがあるんだよ。この二つは必ず入れてください、とか依頼があるんじゃない?」
「オレは『笑っていいとも』の極楽・山本がやってる“ぶったー!”“ラドちゅちゅ”が好きなんだよね。こう、(マヨネーズの代わりに)ラードを持ってやるの」
と、“ぶった〜!”の手マネまで交えつつナカナカ饒舌でした(笑)。オンエアがなかったのが残念;

*キリンジも観客も緊張していましたが、笑い声の絶えない収録ではありました。笑いと拍手のドリフ効果!
実際の放送もなかなか「いい雰囲気」でした(笑)。
最後のほうで、収録を振り返って泰行さんが
「やっぱり進行がタイヘンだよね。誰かいたらよかったかも。水本(アキラ)さんとか」
「それじゃ(music)rootsになっちゃうよ(笑)」と高樹さん。
いえいえ、お二人とも立派につとめてらっしゃいましたよ(笑)!
甲斐甲斐しい番組スタッフの方とお二人が協力して進行される姿がとてもいい雰囲気で、参加できたことがなんとも嬉しかったです。

*アルバム正式タイトルが
「3」(スリー)に決定したそうです。 公録の最後『番組も3年めに突入する』という話に続けて、高樹さんから 発表がありました!
「キリンジ3年目だし、アルバム3枚目だし、長嶋も3だし..(ん?)
 そういういろんな意味を込めて、『3』と付けました。」
と、相変わらずの話ぶりでしたよ(笑)。

*最後に「この曲でお別れです。今日来られた方へのプレゼントです、オンエアがまだ解禁じゃないので」とかかったのは、「イカロスの末裔(Album mix)」!そのまま退場するキリンジ二人を拍手で見送りながら、もう耳ダンボ状態でリズムをとりつつ聞き入ってしまいました。
...もう、メロメロ!です。Aメロを聴いていて思わず叫びそうになったほど! 毎度の事だけど、高樹さんてなんてすごいメロディと言葉をあやつるんでしょう!
ちなみに、シングルver.は打ち込みっぽく、このアルバムver.は生っぽいそうです。

*公録のスタジオを出るとき全員に、おみやげとして「キリンジの名刺」が 渡されました。以前番組内でときどき実施されていた「bayfmアーティストパラダイス」ミッドナイトダービークイズ・正解者へのプレゼントだったのと同じ物で、

「 
      78 
 BAYFM ARTIST PARADAISE

 
       キリンジ
 堀込泰行  堀込高樹 」

とあって、下に小さく番組宛先とfax番号が入っています。(キリンジ、はロゴ)

2000.10.12. up、10.16.改定



*当日の模様は、9月28日の番組で放送されました。
この全文書き起こしがキリンジカウンティに掲載されています。([FreeTalk]内)
*「PDM公開録音BBS」はもうご覧になりましたか?皆さんからのコマカいネタが満載ですよ(笑)!番組スタッフの方からの嬉しい書き込みも!



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