2000.10.20.
★NHK-BS2[ウィークエンド・ジョイ]★
番組レポート

 

*NHK-BS2のTV番組で、キリンジ初の生演奏出演がありました!
「ウィークエンド・ジョイ」は映画、音楽、演劇、アートなど、エンターテイメント全般を紹介する、金曜深夜の番組。
メイン司会は、山本シュウ(以前T-FMの番組でキリンジと会った事あり)、中山エミリ。サブ司会?として、佐伯日菜子ともう一人、賑やかな若い女性が出演していました。
この日は音楽のゲストとして2組がスタジオ出演。先に GO!GO!7188 のトークと生演奏があり、“来週開催予定のコンサートいろいろ”の紹介コーナーをはさんで、いよいよ キリンジ の出演です。


寄稿/naoさん

「キリンジのお2人です〜」という紹介とともに登場。既に座っているキリンジ。
泰行さん→真っ赤な血の色!トレーナー、高樹さん→チェックのシャツ(ボタンダウン・紺地に,ほそい方眼状)といういでたち。BGMは『イカロスの末裔(Radio Mix)』♪(他の出演者はピンマイク装着なのに、なぜかキリンジ二人だけ珍しくハンドマイクをめいめい持っての出演。ちょっと話しにくそう。)

周りの妙なテンション(中山エミリ以外全員、全開!『キリンジ!キリンジ!』と何度もコール!何故?)にヤス弟きょどきょど、タカキ兄一瞥くれて苦笑。(^^)
司会の山本シュウ氏の「日本の音楽シーン、キリンジは貴重な存在としてデビューしてますよ」というちょっと分かりづらい誉め言葉(?)に高樹兄さらに苦笑。たはは。

今回の新曲について聞かれて、
泰行「わりとしっとりとした静かな曲、なんですけど、そういう静けさの中にも
   あったかみというか、あったかい感じをちょっといれたい・・」
とステキなことをおっしゃていたのですが、いかんせんマイクが遠かったため、
サブ司会の中山エミリさんに(笑顔で)ぐいっとマイクを上に上げられ、照れ笑いのキリンジ弟。

ミュージシャンとしてお互いのことをどう思うか?という質問には
高樹→泰行は「歌が上手ですね。さすがメインボーカル!(高らかに)」
泰行→高樹は「なんか、僕よりやっぱ、テキパキとしてる。テキパキとって言うか
       しっかりしてる。守る、締め切りとか、しっかり・・」
って、ヤス弟、それってミュージシャンとしてなのか〜?誉めどころ間違ってないか〜(笑)それを聞いた兄、笑ってました。

兄弟げんかはしないのか?というベタな質問には、2人とも最近しない、と答えてました。
高樹兄ちゃんいわく「めんどくさい!」
兄弟だからやりづらい点は?という質問には横の兄をちらちら見ながら、泰行さんが
「最初照れた。デモ(テープ)とか。なんか歌とかも横にこういるから(照)」と言ってました。うふふ。

新譜『3』の聴き所は?という質問には今度は高樹兄が立て板に水!という感じで、 やや早口目に
「いっぱい曲が入ってんですよ。13曲入ってて(←ここ超高速)。 時間も70分くらい」
と答えたら、ヤス弟が続いて
「ボリュームがドカ、ドカ、ドカ、ドカ・・」といういい感じに即物的なお答えをしておりました。
で、また高樹兄が
「シングルとはまた違ったいろんなタイプの曲が入ってて、いいんですよね?」
と確認口調で答えますと、ヤス弟が「うん」とうなずいておりました!
なんかよくわからないけどナイスコンビネーション(?)

司会の山本シュウ氏が
(アルバムのクレジットを見ると)兄弟が競い合ってる気がするんだけど、競争意識があるんじゃない?」
ということを言ったときに、キリンジ、全くそんなこと考えた事がなかったらしく兄弟そろって「う〜ん」と首を捻りつつ苦笑い。
兄は「そんなハングリーじゃないと言ってしまい、周りを爆笑させてました。
ヤス弟は
「兄がいいのをつくったら僕もいいのをつくんなきゃ・・。」 と至極真っ当かつかっこいいことを(多分あんまり深く考えないで)言い、周囲に
「おぉー」と言わせてました。ここらへん、キリンジ空気、出てました。

ツアーについては、part1・2でバンドらしさが培われたから、part3は広がりをもたせたいとの旨をヤス弟がジェスチャーまじり(左手をテーブルの上におきバンドという単語のときに手の形をCの形にして、その後それをグーに握り、グルグル回すという奇行)に話してました。

「MC期待してます〜」という言葉には、
兄「MCはすごいムラがありますよ。ノリがいい時と、全然しゃべんないよ、
  おいおい!(という時)
弟「基本的にはやらない」(←マジ?!フジ!)
だそうです。私はキリンジライブまだ行ったことがないので分からないのですが、MCいつもどんな感じなんでしょうかねぇ〜。ラジオだとけっこうお話になってらっしゃるけど。聞きて〜。高樹’s腹黒トーク、聞きてぇ〜(笑)

この後、セットに移動してスタジオで「エイリアンズ」を演奏しました。
キリンジ+一徳さん(ドラム)、立川さん(ベース)の四人編成。ミラーボールがくるくる回る下での演奏だったのですが、かなりショートバージョンでした(ちょっと残念)。イントロもドラムのカウントみたいなので始まりました。
でも、やっぱり泰行さん歌お上手!よく生とかだと「えっ?」と思う人も多いのですが(苦笑)彼に限ってはそんなことありませんねぇ。高音もちゃんと出てる(感激)
2人の顔が並ぶようなカメラワークだったのですが、横顔似てるんですね、さすが兄弟。と変なとこを確認してしまいました(^^)

どこにいっても<キリンジ>以上にも以下にもなれない(ならない)2人なんだなあ〜、というのを今日の放送で再確認した次第です。



文/みやもり

わたしはビデオでこの番組を観たのですが、演奏から生放送で同時間を共有している感じが録画にもかかわらずしっかり伝わってきて、ドキドキしました。

イントロは半小節・ドラムのみで、すぐにヴォーカルが入ったのですが、 しばし「これってCDのまま?」と思ったほどの完璧さでした。テンポがほんの少し早いこともあって、泰行さんヴォーカルの感情の込め方はややあっさりしていた感がありましたが、それでもあの声の魅力、魔法は全国にテレビを通して伝わったことでしょう。
コーラスや他の楽器は音源を流していたのでしょうが、やっぱり生の歌っていいですよね。アコースティックなギターの響き、そして緊張感。
生演奏用のショートヴァージョン(ワンコーラス+サビもう1回&エンディング)なのはちょっと残念でしたが、「特別」な感じもしてこれはこれで良かった。はしょった間奏の違いなんかが「生なんだなぁ」と思えて、ハっとしました。
そしてなんといっても最後のサビの合間、泰行さんのアドリブスキャット、
『♪ダララ〜ラ、ダッダッダラ〜』の素敵だったこと!CDに較べてハッキリしたファルセットに、思わずため息。

今回、泰行さんは久しぶりのフォークギター、高樹さんは以前から使っているギブソン335(VCでも使用)を座って演奏。後方にはやはりイスにかけたベース立川さん、そして一段高いドラムセットの一徳さんの4ピースでした。
照明を落としたセットで、バンドを中心にゆっくり廻るミラーボールも雰囲気に合っていました。
ちょっとマイクに向かってかがみ込むように歌う二人の姿を、いいアングルでとらえるカメラ。手前に泰行さん、奥に高樹さん、と同じ角度で並ぶ二人は、以前に較べてだんだん佇まいが似てきたように感じられました。やっぱり「兄弟」なんですよねぇ。

それにしても、特に泰行さんはマイクがちょっと離れていたにもかかわらず、あの美声!
う〜ん、早くステージでこの曲を歌う二人が観てみたい! 生でこの美声に酔いたい、
‥‥とライブへの期待は高まるばかりでした。

2000.10.27. up



homeCDlivepaperson airreviewlinksinfo-BBSBBS