Sardegna

出発まで** 遺跡と洞窟の旅、今回の行き先は地中海の宝石サルディーニャ10日間だー。
と、勇んで情報を集め出した私とABさんであったが、いやあ、調べれば調べる程分かってきたのは、 サルディ-ニャ行くなら免許が不可欠!ってこと。

特に、我々のようにオフシーズンに、しかも内陸 (ビーチリゾートじゃなく)に行くのに免許がないなんて、途方に暮れに行くようなもんだった。

それでも、探せばあるところにはあるもんで、イタリア語のホームページを自動翻訳してよけい分からなくしたりと試行錯誤の結果 、「ジープで行く遺跡ツアー」 なんていう好都合なもんを2件ばかし見つけた。 早速メールで問い合わせては見たものの、片方は1日ツアーのはずが12時半集合とか言ってるし、もう片方は最少人数が揃わないと行くかどうか分からないとか言うし・・・。

えーい。もう、見切り出発だ。行けばなんとかなるだろう。
・・・っていうのは、サルディーニャじゃ通用しないのだった。

カリアリ**

着いて早々の大ショック。初日が日曜日なのは知ってたが、月曜日休日って、一体何の休みだ!?

欧米諸国じゃ、祝祭日には公共交通機関が極端に少なくなってしまうのだ。おかげさまで、我々には、世界遺産「ヌラーゲ・ス・ヌラクシ*」に行く術がない。
*平日ならバスと電車で日帰りできます。
おまけに祝祭日はショップも休み。閉まったウインドーの色とりどりの巨大タマゴは何?おー、今日はイースター(復活祭)か!

気を取り直して、国立考古学博物館へ。
ここには、サッサリ国立博物館と共に、サルディ-ニャ各地の遺跡から掘り出された壺、人形、装飾品の類いが展示されているのだ。
遺跡は、現地と埋蔵品の両方を見てワンセット。
今回のお気に入りはこれ。どっかで見たような顔だなあ。吉田戦車?
世界遺産には行けなかったけど、サルディーニャには、こういうヌラーゲと呼ばれる紀元前3000年くらいの遺跡が無数に(6000~7000くらい)ある。
今よりたくさん人が住んでたんではなかろうか。
(今の人口は250万人、羊は300万頭)

サルディーニャは、場所柄ギリシャ方面、ケルト方面、アフリカ方面、いろいろな文化が混じりあっていてたいへんおもしろい。
お墓にしても、ドルメンあり、ジャイアントタンブあり、岩を正方形にくり抜いたものあり。
といいつつ、これはお墓ではなくて、住居だそうだ。
    
このステキな粉のパッケージを描いたのは、もしや根本敬?
それとも蛭子能収?
イタリア人のセンスの奥の深さを垣間見た思いでした。

遺跡ツアーを申し込んだ・・はずだった。
ランチ付きとは書いてあったが、まさかこんなことになろうとは。

ジープで行き先も分からず(イタリア語で書いてあったかもしれない)連れていかれた先には、40人のドイツ人のおじちゃんおばちゃん。
そいでもって、これ。
出た!サルディ-ニャ名物、子豚の丸焼き!
サルディーニャに来る前は、かわいそうだから食べなーい。なんて言ってた私だったが、まあ、これがウマイ!

ほくほくのジャガイモやタマネギ、名物の薄いパンと、チーズ&サラミ、そして食後のミルト酒とお菓子もいただきまして、さあ遺跡に出発か!?と思いきや、おじちゃんおばちゃんが歌い出した。
♪ モミの木~モミの木~ってやつだ。これは知ってるぞ。と、日本語で一緒に歌ってたら、皆で肩を組んで(もちろん私達も)結局4曲も歌う羽目に。(2曲目からは知らないのでハミング)最後はジョッキを掲げてヨッホホ!って、この光景はどっかで・・・おお、バイエルンのビール祭り(行った事ないけど)。

歌も終わって、さあ遺跡に出発か!?と思いきや、出てきたのが、この人たち(下の写 真)。
なにを隠そう民族音楽も大好きな私としては、これは2倍おいしい!
が、いったい何曲続くんだ・・・ と、そうこうするうちドイツ人のおじ・おば達も踊り出した。手を引かれるままに踊りの輪に加わる私達。おじちゃん、そうじゃなくて、右足出してチョンチョン、って、教えてる場合か!

そこへやってきたガイドのフランチェスカ、
「さあ、この人たちはほっといて、でかけましょ!」
って、もう4時じゃん。しかも、遺跡に行くのは私達だけ!?

TAMULI

と、思ったら、遺跡はランチハウスのすぐ裏だった。
ここは、ヌラーゲ、住居、墓がまとまっていてお得だ。
それに男神、女神の像が各三体。
これは、女神三体。

遺跡は、は虫類天国。



おなじみのトカゲに加え、今回は蛇もいました。
望遠レンズで撮ってみたら、まるでワニみたい。
本当は10cmくらいの チビトカゲです。

BOSAの街角の貼り紙。
なにやら警告しているようだが・・・
車を飲み込んでいるのは、サメ?
右にいる、立ち上がって火を吹いているのは、左の動物(?)と同じもの?
なんで、タレ目?いや、それはいいとしても、いったい何が起きるのか。
どなたか、イタリア語の読める方がいたら 教えてもらえないもんだろうか。

アルゲーロ**


アルゲーロといえば、ネプチュ-ン洞窟である。
ここは、本来船で行くのがよいらしい。しかし、船は天候によっては洞窟内に接岸できずに引き返すことがある。天気がいまいちだったこの日、断固洞窟に入りたかった我々は、あえてバスで行く道を選んだ。

バスで行って何が大変って、この階段。断崖を650段降りる。
降りた階段は登らねばならぬ。それでも、万が一船に引き返されるよりは、と
階段を降り切ったそのとき、満員の乗客を乗せた船が・・・接岸!がーん。

ネプチュ-ン洞窟。

美しい鍾乳洞。水があるのがいいのだ。
幻想的かつ繊細。
650段の階段を降りた甲斐あり。
でも登るのは大変なので、帰りは船に乗せてもらいました

GIANT'S TOMB

日本語にすると、でかい墓。
これはCoddu Vecchiu Giant's tomb。BC2300年ごろから建てられていたらしい。
王様のお墓ってわけじゃなくて、たくさんの人が一緒に入っていたそうだ。
入り口の壁は高さ4.4mもある。なのに入り口はこんなに小さい。
なぜって、入る人は寝っぱなしだから。

IL FUNGO,ARZACHENA


日本語(ダイソー風)にすると、「ザ・きのこ」
これは、自然石。ここらへんは石が柔らかいのか、こんな変てこな岩がいっぱい。意外なことに、この「キノコ岩」は住宅地の中にある。
地元のデートスポットとみた。
ここアルツァケーナと目と鼻の先には、世界的な超高級リゾートエメラルド海岸があるのだが、縁がないので行けなかった。