西原つれづれ草04.9月
8月

04.9.27

寺報や、こうしたページに物を書いておくと、原稿を依頼されたとき助かります。特に、寺報は、寺報掲載分を、柏地区限定で出しているミニコミ誌に、一般向けにアレンジして掲載し、本山のラジオ放送や、築地本願寺電話の法話、それと依頼原稿で活字にし、3回は活用します。

またこの話かと思われるので、ホームページの「掲載原稿」覧は掲載しないことが多いというのが実情です。


04.9.19

マイケル・J・フォックス著「ラッキーマン」をお読みました。

マイケル・J・フォックス
1961年生は、「バックトゥザフューチャー」「摩天楼はバラ色に」などで知られる人気俳優です。ゴールデン・グローブ賞を4度、俳優協会賞2回、そしてエミー賞を4度受賞しています。

そのマイケルは、人気絶頂期に若年パーキンソン病が発病し、その病魔との戦い、葛藤など、自身の半生について綴った自叙伝「ラッキーマン」を書いています。98年、パーキンソン氏病であることを公表。以降は療養しながらマイケル・J・フォックス財団を設立し、パーキンソン病の研究に多額の寄付を行っています。

著書の中でマイケルは、「ぼくが病気を受け入れてなんとかやってきたこの10年が、ぼくの人生における最高の10年になるだろう・・・。それも、病気にもかかわらず、ではなく、病気のおかげで」と語る。そしてだからぼくは自分のことをラッキーマンだと思うのだ

手がふるえ、身体が固くなり、次第に動けなくなる原因不明の病気・パーキンソン病。31歳の若さでこの難病に犯され、病気への不安。運命への怒り。アルコールへの逃避。苦しみの末、現実を受け入れ、世の公表する。徐々に現実の病気を受け入れることを通して豊かになっていくスピリチュアルテイーは、この本の醍醐味でもありました。

神様、自分では変えられないことを受け入れる平静さと、

自分に変えられることは変える勇気と、

そしてそのちがいが分かるだけの知恵をお与え下さい。

とマイケルは毎朝、神に祈っているとありました。




04.9.18

昨日、縁あって横浜市市営火葬場へ行きました。狭い敷地でしたが近代的な火葬場でした。働いている人がすべてロボットでも違和感のない無機質な印象をもちました。

10年前まで、柏や野田市の火葬場は、50年以上使われているよう火葬場でした。火葬中、煙突から煙が出て、ごうごうと火の音が聞こえました。

こうした変化の中で、何が失われ、何が得られていくのか。変化の中にある意味や目に見えない大切な事柄を、言葉を通して発表していくことが、心の問題を扱う宗教家の役割でもあります。

無機質な火葬場しか知らない人は、いったい何が欠落してしまうのか。こうして心の疑問符を掲げておけば、何時か、フットと思い当たるときがあると思います。


04.9.11

いのちの学び153号、アップしました。学びの中の「あなた」の話は面白い。なかなかこんな面白い裏話に出会えるものではない。これは偶然、この話をあっちこっちで調べていて見つけた話です。

インターネットが普及してから、この偶然が、身近になったようです。20年前くらいは、よく国会図書館に行って、前門主の東大卒業論文だとか、偶然性の強い検索をして本を探しました。

前門主の卒論は優秀論文で本に掲載されたので、国会図書館に収蔵されています。確か「中国における儀礼の研究」といった内容だったと思います。

過般、ご門主との食事での会話で、この論文が話題となったことがあります。内容はすっかり忘れてしまっているのですが、「儀礼の研究」といった内容であったことだけは覚えていました。

ここだけの話。ご門主いわく「あれは本当に自分だけで書いたのか疑わしい」とのこと。それほど長い中国の歴史の中に埋もれている文献を引用してあるとのこと。その引用された文献を探しだし、目を通す。それが一人の力でできたかという疑問のようでした。

その点、今はインターネットがあるので便利です。

04.9.5

定例法座ご講師との夕食の折、曹洞宗と臨済宗の禅に関する考えは、同じ座禅でも、浄土真宗の念仏と、浄土宗の念仏との違いがある。とのこと。言われてみれば、臨済宗の禅は、座禅を手段として用いている。曹洞宗は修即証の座禅です。

9月に入り、台風の影響もあり、急に秋めいてきました。来年のお盆のお扱いは「歎異抄朗読CD」を考えています。原文の朗読と、現代語訳したものをとの考えていますが、なかなか現代語訳が難しい。詩を書くような感覚で、原文を無視して、その心を書ければよいのですが、はたしてどうなりますか。