学生時代の委託開発品
本品は学生時代に受けた委託開発品です。
変わったものだけに逆に変わったところを流用できるし、非公開で受けてないので公開します。


主な仕様
(詳細仕様は・・どこかへやってしまいました・・サポートもうしませんのでまあ良いかと)
(1) 3相擬似正弦波出力高速インバータ
(2) 出力電圧を約20V〜280Vの範囲で安定化連続可変
(3) 出力周波数は70kHz付近を中心として1Hz単位で設定可能
(4) 3相出力と共に各相を反転した信号も出力


回路構成
(1) 電源電圧回路
商用電源100V入力の電圧ダブラー及び、20V〜280V可変低電圧回路(奇怪)、中・低電圧出力時電源ソースタップ切り替え回路含。
回路図P.1

(2) 高耐圧広範囲電圧高速ドライバ回路
バイポーラディスクリート三相スイッチング回路
70kHz方形波を方形波で出力できます。(帯域200kHz以上?)70kHzの場合、パワートランジスタは放熱器不要です。出力電力は・・(忘れました・・全部で10Wくらい?)
出力の68Ωは保護用抵抗2〜3W(セメント),C1等のスピードアップコンデンサは高耐圧セラミックコンデンサを使用、またトランジスタ類は小沢さんで購入できます(当時)。
回路図P.2

(3) DDS制御回路
DDS(ダイレクトディジタルシンセサイザ)の制御回路です。コスト削減のためMCUを用いず74シリーズICのディスクリート設計です。(ですのでまず役には立たない回路)
回路図P.3

(4) DDS及び3相交流信号生成回路
3相交流信号生成はPLDを用いています。
本器では、高電圧を用いるため出力と制御側の非絶縁化を図っています。フォトカプラが値段高く複数使いたくなかったので(また信号間スキューの問題もあり)絶縁は基準クロックのとこで行って、3相交流制御信号を作るとこは出力側電源で行っています。(PLDが壊れるくらいなら良いがDDSなどが壊れると被害大きいので)
回路図P.4

U7PLD論理(6進バイナリカウンタ)
U8論理(擬似正弦波3相出力制御信号生成)

*A2,B2,C2は反転出力ですので通常の3相交流用では不要です。各タップは独立して60度ずつずれたデッドタイムなしの+V,-Vドライブを行いますが、A-B、B-C、C-Aタップで相対電位を測定すれば60度-V(シンク)、30度0V、60度+V、30度0Vの繰り返しの擬似正弦波がそれぞれ60度ずれた形の波形になります。
(←専門の方、つっこまないでー記憶あいまいなのです。)


さてHOW MATCH?←ふるい
ちなみに本開発での委託金額は部品代含まず約6万円でした。委託開発のstudyも兼ねていたのでまあ良いですがかかった時間からするとさすがに赤字でした。今また受けるとするなら(*)ラッピングレベルの技術試作レベル品で50万円程度で納期6W、プリント基板も作って正式に対応するなら150万円程度、システムだけ考えてあとは外に丸投げすると300万円程度でしょうか。
(*)その前に独立せにゃならんが


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