大阪市消防局の消防無線


データのページ〜 消防署出張所リスト難読と思われる署所の読み方コールリスト

周波数一覧(ラジオライフより)
1ch/西方面系148.01MHz署活系1ch466.3625MHz
2ch/全国共通波150.73MHz署活系2ch466.3875MHz
3ch/府共通波153.53MHz署活系3ch466.1425MHz
4ch/南方面系150.31MHz署活系4ch466.5250MHz
5ch/特殊系151.57MHz署活系5ch466.5375MHz
6ch/北方面系151.69MHz署活系共通1系466.4500MHz
7ch/東方面系152.09MHz署活系共通2系466.4625MHz
8ch/画像電送系153.85MHz署活系共通3系466.4875MHz
9ch/指揮系149.61MHz
10ch/携帯波149.63MHz
11ch/防災相互連絡波153.85MHz

大阪には区が24あり、消防無線では、東西南北の4方面に分けています。

方面の分類(太字は方面隊併設)
(北方面)西淀川区・淀川区・東淀川区・北区・都島区・旭区
(東方面)中央区・天王寺区・城東区・鶴見区・東成区・生野区
(西方面)此花区・福島区・港区・西区・大正区・浪速区
(南方面)西成区・阿倍野区・住之江区・住吉区・東住吉区・平野区

(なお、消防署・出張所の詳しいリストは、こちら)工事のため仮庁舎に移っている署が多いので注意

どのchを使用するか
通常は自分の方面系に開局します。(各方面の指揮支援隊・調査隊は指揮系に開局)
しかし、火災へ方面の境界を越えて出場する場合は火元の方面系の方を使用します。(同時に特殊系も使われます)

同じ方面で複数の火災が発生した場合は、本部が火災の起きていない方面系指定しそれを使用するように指示が出ます。(と言っても市内で同時に火災が起きる事がまれなのですから、同じ方面で火災が起きる事もまたまれです)
(例)「なお、○○区**に出場中の各隊にあっては、西系・特殊系・共通2系を使用せよ」

火災の一斉指令
火災の場合は、東西南北の各方面系、指揮系、特殊系で一斉に指令が流れます(無線で一斉指令が流れるのは第1出場以上の場合です。ガス漏れ・報知器の鳴動の調査などの救護事案の場合は指令回線で指令書が流れるだけで無線での一斉指令はありません。ただ対象小隊が署から出ている場合は無線で指令が伝えられます)

一斉指令の例
まず、「ぴ〜〜〜ぴ〜〜〜大消本部から各局〜。火災予告**区**○丁目方面にて火災あり。出場区は○区、関係各隊は出場準備せよ。時刻は**分、以上大消本部」という火災予告。
そして、「ぴ〜〜〜ぴ〜〜〜大消本部から各局〜。火災指令、なお本件はM計画適用火災、**区**○丁目○番○号、××ハイツ5階建て1階101号より出火、出場区は○区、警防図は1234,火点ブロックは英語のえの4,指揮本部長は**中隊長、局面指揮は○○救助隊。繰り返す〜(以下略)」のような指令が出ます。なお、「ぴ〜〜〜ぴ〜〜〜大消本部から各局〜。」の部分だけ合成音声です

計画とは?
対象物に応じて出場計画が色々作られているようです。聞いている中では「基本計画」が一番多くて、次が「M計画」「A計画」。老人ホーム・病院等の火災時は「1種警防計画」「2種警防計画」というのが聞こえた事があります。
あと、地下鉄特別第1火災、爆発火災なんかもたまにあります。

出場区とは?
区内を主な道路・線路などにより分けて作ったブロック。このブロックを基本に出場計画が作られているものと思われます。
面積の狭い、此花・福島・鶴見区はブロックに分けてないようで出場区は「全区」と言っていました。
私が今まで400件程度受信した火災指令をもとに考えられる出場区はこんなかんじ
(北方面)西淀川区(2)・淀川区(3)・東淀川区(2)・北区(4)・都島区(3)・旭区(2)
(東方面)中央区(7)・天王寺区(2)・城東区(2)・鶴見区(全)・東成区(2)・生野区(4)
(西方面)此花区(全)・福島区(全)・港区(2)・西区(3)・大正区(2)・浪速区(3)
(南方面)西成区(4)・阿倍野区(3)・住之江区(2)・住吉区(3)・東住吉区(3)・平野区(4)

警防図とは?
4桁の数字。初めの2桁が東西、おわりの2桁が南北を表わす。
聞こえた限りでは、東西が5(西)〜27(東)、3(北)〜39(南)、がある模様
(例)此花区桜島3丁目〜0724
平野区長吉長原東1丁目〜2536

火点ブロックとは?
おそらく警防図をメッシュにしたものです
い3う3え3お3か3き3く3
い4う4え4お4か4き4く4
い5う5え5お5か5き5く5
い6う6え6お6か6き6く6

指揮本部長
指令の時点ではその区の中隊長が指揮本部長になります。同じ区内で2次火災が発生した場合は隣りの区の中隊長がなるようです。

局面指揮
規則性は分かりません。火点の直近の隊が局面指揮を取ると言う訳でもないようですが・・・
(例)「局面指揮は加島指令」「局面指揮は淀川救急救助指令」「旭Rは局面指揮救助隊として出場せよ」

**指令は、**警備指令の略
**AR指令は、**救急救助指令の略のようです(ambulance rescue?) その他
火災発生時署から出ている隊は届いた指令書が読めませんので、無線での一斉指令で内容を知る事になります。本部も帰署していない隊については把握していますので、一斉指令で「なお、大消○○、**ポンプ小隊に対して無線指令」のように付け加え、指令後個別に了解したか確認を取ります。

火災時無線使用の流れ(基本的なパターン)
1.一斉指令
2.先着隊が状況報告
「大消65から大消本部」
「大消65どうぞ」
「現場付近到着、なお若干臭気あり」
「臭気あり了解、○○分」
「大消本部から浪速管内出場中の各隊に連絡する。先着恵美須ST隊情報、若干臭気あり。時刻は○○分、以上大消本部」(このような各隊への連絡は使用する1つの方面系、特殊系で行われる)
3.指揮本部設置
本署の救助隊の車両に中隊長が乗っていて、現着と同時に指揮本部を設置、指揮宣言を行います。
「大消76から大消本部」
「どうぞ〜」
「浪速救助隊現場到着。続いて指揮宣言、火点の南側、浪速中隊長、以上」
「大消本部から浪速管内出場中の各隊に連絡する。指揮本部設置。火点の南側、浪速中隊長。時刻は○○分、以上大消本部」
4.包囲体制完了
「浪速指揮本部から大消本部、ただいまの時間で包囲体制完了。どうぞ」
5.マル圧状態
「浪速指揮本部から大消本部、現時点でマル圧状態です。どうぞ」
6.マル圧
「浪速指揮本部から大消本部、現在時刻でマル圧。続いて隊の削減。他署小隊、他署小隊にあっては現場引き揚げ。本件指揮本部長命」
「大消本部から浪速管内出場中の各隊に連絡する。隊の削減を行う。他署小隊、他署小隊は現場引き揚げせよ、本件指揮本部長命。以上大消本部」
7.さらに隊の削減
本署の調査(PI)、管轄する署・出張所のポンプくらいを残して、現場引き揚げさせます。
8.マル了
作業終了。全隊現場引き揚げます。

火災時無線使用の流れ(第2出場)
第1出場で対応できない場合指揮本部は第2出場を要請、指令が流れます
(例)「ぴ〜〜〜ぴ〜〜〜大消本部から各局〜。ただし本件は浪速管内の火災に対して第2出場を命じる。(中略)天王寺Rは局面指揮救助隊。なお第2出場隊にあっては西側への延焼防止にあたれ。時刻は○○分、以上大消本部」
なお、第3出場も同様です。

火災時無線使用の流れ(誤報)
鍋の空焚き、焼き魚の煙などを間違える事も多いものです。指揮本部は確認後他署小隊を引き揚げさせます
「大消本部から浪速管内出場中の各隊に連絡する。本件ナベカラ消防隊確認。よって他署小隊はすみやかに現場引き揚げ、ならびに途中引き揚げせよ。本件指揮本部長命、以上大消本部」

大隊指揮本部・特別中隊指揮本部
普通は中隊長指揮の中隊指揮本部が設置されますが、延焼火災などの場合は大隊長が来て指揮移行する事もあります。またこれとは別に方面隊長による特別中隊指揮本部(特中)が設置される事もあります。

通話コード&知っていると役に立つ用語達
マル傷(しょう):負傷者
マル責:責任者?
マル福情報:福祉情報
マル圧:鎮圧
マル了:完了?
マル引き:引き揚げ
マルP:警察(ひゃくとー、とか、警察と直接言う事多し)
030:バルサン誤報
120:死者
130:放火
140:行方不明者
490:要救助者
GL:ground level(半地下の火災の場合など、GLより上?下?などと使う)
AN:ANSINシステム(指令書・地図等を画面に表示。車両の動態も入力できる大消自慢のシステム)
ANSINとはAdvanced Network System for Intelligence and Navigationの略だそうです(笑)(出初め式で貰った資料より)
350:運用可能
450:運用不能

なべから:鍋の空焼き
てんかね:天ぷら油加熱

てんそく:天井,側壁

めんかく:住民が避難していることを実際にあって確認すること。面確?
さいしゅつ:災害出場
ちずけん:地図検索システム
あいがかり:消火栓を2隊で使うこと
とくちゅう:特別中隊指揮本部
じかほう:自動火災報知器
水利部署待命:消火栓で待ってろって事ですか?
筒先待命:

負傷者・患者の状態
主に救急無線で使いますが、消防無線でも本部から指揮本部へ負傷者がどの病院に運ばれたかどういう状態か知らせる時に使います。
状態は一番軽くて1-1-0
火事で大やけどの場合など3-5-300
それから、救急無線で4-5-300硬直ですと言っていたので、状態表示はここまででしょう。
最後の数字はよくある意識レベルと言うのはすぐ分かりますが、前の2つは分かりません。数字が大きいほど症状が重い事は分かるのですが・・・

コールサイン
消防車のコールサインは大消+数字ですが、分かりやすい様に「大消31西成救助隊」のように小隊名をつける場合が有ります
無線で出てくる略号は、R(救助隊)、PI(指揮調査班)、ST(スモールタンクですか)、やらAR・BR・CR(特別救助隊)、SR(空気充填車)などが有りますがまだよく分かりません。
コールリストはこちら

通話試験
本部から全車両向けの通話試験は毎日はやってないようです。2月1日の9時45分頃やっていたのを確認しましたので、毎月1日に行うのでしょう。(そうでもないみたい。いつやってるの〜?)
なおそれ以外の日は、消防車をキー局に自分の署の各車両や携帯向けの試験を行っているようですが、うちからは良く聞こえないのではっきりとしたことはわかりません。

98年12月6日(日)朝9時40分から通話試験が行われました!
9時半頃全車両向け通話試験を行うと予告があり、9時40分から各方面ごとに通話試験が行われました。
無線機が1台しかないので今回は南系に絞って受信、数件のコールが新たに判明して満足でした!


大阪市消防局の救急無線

北系147.42MHz西淀川区・淀川区・東淀川区・北区・都島区・旭区・城東区・鶴見区
中系147.48MHz此花区・福島区・港区・西区・大正区・浪速区・中央区・天王寺区・東成区・生野区
南系147.78MHz西成区・阿倍野区・住之江区・住吉区・東住吉区・平野区

消防無線と少しだけ違いますね。
救急の北系は消防の北系+城東、鶴見。救急の中系は消防の西系+(消防の東系−城東、鶴見)。救急の南系は消防の南系と同じです

移動は4メガ下ですが、基地局の電波に移動の音を乗せてあるので、基地局側だけ聞いていても内容は分かります。
救急車のコールサインは、中央救急隊や上町第2救急隊といったものです。「救急隊」は略の場合も多いです

単語帳
「1次・2次・3次」〜軽症は最寄りに、重症は高度医療の出来るセンターへと言う訳で病院を分類してあります。一般と3次と呼んでるようです。
(例)「3次連絡願います」「府大3次搬送します」


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