●庁内報 平成15年1月8日(水)

土屋市長年頭の挨拶要旨

 
新年明けましておめでとうございます。穏やかな新年を迎えることができ、まことにうれしく思っています。 
今年は多事多難な年になるように思われます。米国によるイラク攻撃はいつ行われるのか。米国はイラクを世界的なテロの元凶であると認定していますが、我々はそれが事実であるかどうかの判断材料を持っていません。もし、事実であるとすれば、この日本もテロの危険にさらされているわけですが、米国によるイラク攻撃の正当な評価は難しい問題です。また、北朝鮮の問題も新たな展開を見せています。   
国内の景気も低迷が続いています。この10年間を「失われた10年」といわれますが、ある新聞で山崎正和氏がこの10年は、今まで長く続いた大量消費、大量廃棄の生活に日本人が疲れて、暮らし向きを変えようとしてきたときであり、こうした新しい状況がはっきりしてきた10年間であったと述べられています。そして、むしろ躍進した10年間であったとされています。確かに大量に生産し、大量に消費し、大量に廃棄していけば、景気は良くなるかもしれませんが、資源の問題や廃棄物の問題などトータルに考えれば、環境に大きな負荷を与えることになるわけです。私たちの消費生活を質的に見直し、本当の意味で豊かなものに変えていくことに気が付いた10年であったと言えるかもしれません。
地方自治体をめぐる問題もさまざまありますが、もっとも大きな問題は700兆円ともいわれる国と地方を合わせた債務の問題であると考えています。国の財政と地方財政計画では地方財政計画のほうが大きいわけですから、日本の国家財政の立て直しは、地方自治の現場から新しい財政秩序をつくり、借金を返すと同時に質の高い生活の実現に向け、実践していかなければならないわけです。
武蔵野市は、集積のメリットとして高い財政力がある代わりに、豊かな自然や美しい空気がありません。姉妹友好都市の大多数は自己財源20%以下で、交付税や公共事業によって財政をまかなっています。都市に集まる富を都市と地方の交流事業(地方に新しいタイプの雇用を創出し、都市の子どもたちの心と体を培っていく交流事業)を行うことによって、都市から地方に還流し、日本全体を活性化していく必要があります。これは国家的な課題であると考えています。都市と地方は補い合う関係にあると、都市側から問題提起をしたいと思います。
武蔵野市は、23区を含めた全国598都市の中でも財政力はベスト10に入ると思います。市だけではおそらく1位か2位でしょう。財政力が1位ならば行政水準も1位でなければなりません。幸い福祉、教育、都市整備や環境など着実に進行しています。目に見えるものでは武蔵境のまちづくりがあります。吉祥寺のまちづくりも進行しています。
私は5期目の当選を果たしたとき、これからは情報公開の時代だと申しあげ、説明責任を積極的に果たしていくこととしました。ホームページに各課のページを設け、積極的に情報を公開してほしいと呼びかけました。週刊東洋経済(2002.12.28-2003.1.4)に、全国598自治体の情報公開度ランキングが載っていますが、武蔵野市は横須賀市に次いで全国第2位であります。これは各自治体のホームページを週刊東洋経済が独自の調査でランク付けしたもので、武蔵野市の情報公開が評価されたものです。行政は、職員を中心として多くの市民の協力によって行われるものです。ともに市民のための市政を推進していきましょう。 

◎主管者会議の概要(平成14年12月27日)
 
12月27日(金)に開催された第24回主管者会議の概要をお知らせします。

主な記事
・市制施行55周年記念シンポジウム〜豊かな成熟社会を目指して
・年末年始の勤務について(永並総務部長)
・「武蔵野市介護老人福祉施設入所指針」の策定について(藤井福祉保険部長)
・未来をひらくはたちのつどい(成人式)について(内田教育部長)
情報公開度ランキング全国2位について(中野企画政策室長)
<報告事項>
○市制施行55周年記念シンポジウム〜豊かな成熟社会を目指して
[人口減少時代の豊かさとは?]について(中野企画政策室長)
日本の人口は2006年には静止し、それ以降は減少に向かい、急激な少子高齢化予測されています。少子高齢社会は、労働力の減少による経済成長の低下や社会保障負担の増大等のマイナス面だけが取り上げられていますが、高齢者や女性の就業促進、環境負荷の低減などのプラス面も多くあるはずで、これらを生かして豊かな成熟社会を迎えるために、地域、環境、文化、家族などについて展望するシンポジウムを2月1日に公会堂で開催します。

○年末年始の勤務について(永並総務部長)
今年の年末年始の勤務者は延べ人数で450人です。例年よりも多くなっていますが、年末年始の休日数が多くなっていることによるものです。

○「武蔵野市介護老人福祉施設入所指針」の策定について(藤井福祉保険部長)
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)の入所に関する基準を明示することにより、入所決定過程の透明性・公平性を確保するとともに、施設入所の円滑な実施を目的に「武蔵野市介護老人福祉施設入所指針」を策定しました。

○未来をひらくはたちのつどい(成人式)について(内田教育部長)
今年の対象者は1699人です。アトラクションはミュージシャンのサンダルバッヂによるトーク&ライブです。

○情報公開度ランキング全国2位について(中野企画政策室長)
週間東洋経済(2002.12.28-2003.1.4)によると武蔵野市が情報公開度全
国第2位となっています。これは、各自治体のホームページを週間東洋経済が独自に調査した結果です。1位は横須賀市でした。

 




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