特に公共事業において設計価格の設定がひどすぎる。

実行価格の約倍近くに膨れ上がる。

この内訳は、設計価格に役所査定が9割で入札時に約7割でゼネコンが落とし、下請けには5.5割でやらせ、実際に汗を流す職人には最初に見積もった半分の金額しか支払われない。

これが文化財事業でも行われている。

現場サイドではいつでも予算不足に悩まされ、手間が掛かる仕事をすればするほど赤字になる。

発注者から職人までに幾つも業者が入り、それぞれの経費をまかなわなくてはならない。

建築においては汗を流す人により多くの賃金が支払われるシステムを組まなくては絶対に良い建物は出来上がらない。

最近、住宅建築においては、直営システムが導入され、保険なども完備されつつある。

みんなが自己責任でよい物を作り上げる方向がそこに見出すことができる。 {a}