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                               10・12・29
体験記 NO.3019 全国編 伊豆熱川
                                   佐藤俊彦
外出日 平成6年12月3−4日
 

      伊豆熱川への一泊旅行
   
 友達の結婚式に出席するために結婚した娘が帰省して来て、3人で1泊旅行に出かけ
る事にしました。

 女房に事前に予約のための電話をしてもらい、「伊豆熱川ハイツ」が空いている事の
確認が出来ましたが、日本チャリティ協会を通せば割引きになるとフロントから聞いて、
協会に確認したところ、2週間前ならば協会を通して予約が出来ると言われたので、
今回はこちらで直接予約する事にしました。

 東京駅の八重洲側でJRの方と待ち合わせしていましたので、当日10時頃、自宅を
出てタクシ−を八重洲口で降りました。駅員の案内で、エレベ−タ−でホ−ムに上がり、
新幹線乗り場のこだま5号車の個室に3人で入りました。私は車いすのまま、2人は
座席に腰掛ける事が出来ました。約1時間強で新幹線の熱海駅に着きました。駅員の先
導がありましたが、私はエレベ−タ−のあるところに行こうとしました。が、新幹線の
ホ−ムにはエスカレ−タ−しかありませんでした。初めての車いすでの経験であります
が、2か所の一般用のエスカレ−タ−で降ろしてもらい、1階の南側の改札口を出る事
が出来ました。 駅員の先輩が実習生に話をしているのを聞いたところでは、「下りの
エスカレ−タ−で降りきったところで、車いすの小さい車輪が突っかからないように持
ち上げたり、上りのエスカレ−タ−の最後の所で突っかからないように前を持ち上げる
等、優しく登り切る事か必要である」「降りる時は自分の立つ位置を車いすにあまり引
っつき過ぎると危険である」と言っていました。「いろいろ駅員の方にも配慮していた
だいているのだなあ」と感じました。

 熱海駅の隣にあるレンタカ−店で1日車を借りて、まず車で約10分位のところにあ
るMOA美術館に出掛けました。MOA美術館は大きな3階建てで、車いすの人は正面
から入れず裏口に回って、エレべ−タ−で1、2階におりて、奈良時代〜江戸時代の個
人の所有物である屏風、掛け軸、仏像、壺や茶碗などの陶器、中国の陶器、モネ−のす
いれん、レンブラントの自画像等の絵画が沢山展示されていました。聖徳太子の4歳の
立像などはじめて見るものばかりでした。美術館は個人の所有物でありますが、広くて、
障害者にも優しいところで、ゆっくり鑑賞が出来ました。展示絵画は違いますが、スケ
−ルも大きくスペインのプラド美術館を思い出しました。

 それから車で目的地の伊豆熱川ハイツに1時間半かかって到着しました。

 伊豆熱川ハイツは山の中腹に本館と別館があり(エレベ−タ−での移動が出来ました)
別館の1階に通されました。部屋は洋間にベッドのツインと6畳の和室があり、風呂も
トイレも、車いすで楽に移動が出来ました。しかし、風呂場は一段高く、手すりは低く、
座って丁度良い位置のため、いざるしか方法がなく、湯船に入るのに苦労しました。
しかも温泉地に来て温泉に入れないのが、心残りでした。

 食事は夕食、朝食ともに部屋に持ってきてくれました。私は和室に上がるのが一苦労
でしたが、久しぶりに温泉地の一夜を楽しく過ごす事が出来ました。欲を言えば部屋に
車いすのまま食事が出来るテ−ブルがあると良いのだが・・・・。

 これでも娘が来てくれて車が使えたから実現出来たものと思います。

 時々、在来線やバスを利用出来たらもっと行動範囲が広がるのにと思いますが、これ
も天命と思っています。
                                     以上

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