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ザ・ウィンザーホテル・洞爺
■スーペリア ツイン■(2005年1月)

ホテル選び
以前から、とても興味深いホテルでした。いつか泊まってみたいと思っていたのはゴージャスさに
心惹かれただけでなく、有為転変激しい中を生き抜いてきたホテルだからでもあります。
一連の経緯はTVのドキュメンタリー番組などでも放映されましたし、北海道経済を
分析する時にたいてい言及される対象です。ご記憶のホテル好きは少なくないでしょう。

ホテルの歴史を遡れば、1993年オープンしたホテル・エイペックス洞爺にたどりつくでしょう。
バブル絶頂期に企画・設計され、バブル崩壊の下り坂とともに開業した悲劇的な存在なのです。
艱難辛苦の荒波を越えて、2002年6月にザ・ウィンザーホテル洞爺として再オープン。
現在のオーナーは警備会社セコムの創設者だそうです。ホテルの広報誌に登場しているので、
どういう関係かと思って調べてみました。
エイペックス洞爺再建のためハウステンボス「ホテル・ヨーロッパ」から呼ばれた支配人が、
拓銀破綻後、社長となってスポンサーを探し回った挙句、口説き落としたのがセコムの
創業者だった、と。そういうことのようです。

数年越しで泊まってみたいなあと思いつつ、新千歳空港と地元の往復や、空港・ホテル間の
移動を考えると、時間も費用もかかります。宿泊プランもお得なものはあまりありません。
リゾートを謳うホテルだけに2泊はしたいところです。家族・友人、いろんな人に「行ってみたいね」
「そうだねえ」と話はするものの、なかなか同行者が見つからないままになっていました。

ところが「私も行ってみたかったの!どうせ行くなら2泊はしないと」という友人と、
意見や休みが一致。おまけに、2人とも航空会社のマイレージ特典で往復の航空運賃を
計算にいれなくてもてよいという、めったにない好条件が整いました。

ところが、いざ予約を取ろうとするとろくなプランがない。
ちょっとお得な旅行代理店経由のプランにあたってくれた同行者からは、「どこも満室、
販売終了だって」。
しかたなしく、まだ空室表示のあったホテルサイトからの予約になりしました。



空港からホテルまで
新千歳空港からはホテル直通のリムジンバスが出ています。大人1名が片道¥3,800。
代金はチェックアウト時にまとめて請求されます。日によりますが1日3、4便ほどの設定。
このほか、JR洞爺駅がありますが、空港から南千歳駅経由で函館方面の特急に乗り換える、
という流れを考えると、リムジンバスはとっても楽。

空港の待ち合わせ指定場所には、白いブレザーと手袋の運転手さんが迎えに来てくれます。
私たち以外に乗り合わせたのは夫婦2組のみ。うーん、予約時の満室うんぬんからは
予想外の人口密度の低さでした。もっと混んでいると思っていたんですけれど。

乗り込むなり配られるのは300mlサイズのエビアン。車内も一般の観光バスに比べ
ずいぶんゆったりしていました。列数も少なめですし、シートも特製らしい。いい感じです。
ゆっくりめのスピードでホテルまで約1時間半といったところでしょうか。
途中、羊蹄山が間近に見えるパーキングエリアで10分程度の休憩を挟み、
冷たいおしぼりの配布がありました。


(左)リムジンバスの外観。白くてどこでも目立っていました (右)休憩のサービスエリアから羊蹄山を望む

洞爺町についてホテルが見えてからからが思ったより時間かかりましたね。
ホテルは標高600mほどの高さにあるそうで、うねうねとした登山道路を登っていきます。
ちょうど昼の明るさから夕暮れ時に差し掛かりつつある時間帯で、西に内浦湾、
東に洞爺湖が見えてくる、それはそれは美しい光景でした。
ちょっとよそでは見ることのできない、オリジナリティにあふれた立地だと思います。

実は1泊目はこの季節に珍しいほど晴れ渡った天気。はじめはバスの運転手が社交辞令で
「いいお天気で」と言っているのかと思ってましたが、ホテル到着後もスタッフが口々に
「いやあ、今日はお天気に恵まれて」「先日まで吹雪が続いていたんです」とのこと。
ロビーや客室から見ることができた夕焼けも、なかなか見事なものでした。

恐ろしく天井が高いロビーはバブル期建築ならではの豪奢さ。内浦湾・洞爺湖両サイドとも
高さ十数mのガラス窓になっていて見晴らしは抜群です。ピアノの生演奏が流れる中で、
暖かいぶどうジュースがウェルカム・ドリンクとして振舞われました。おもしろいお味でしたね。
生演奏は時間帯によってハープだったりピアノだったりしますが、ピアノ裏がエレベータホールに
なっており、ここの残響が最もきれいでした。穴場。
また、夜には2階のバーに置かれたピアノを弾きながらジャズを歌っていましたね。

しかしチェックインを待つとはいいながら、ロビーが広々としているためでしょうか、
ほとんど他のお客さんを見かけません。手続き全般もスムーズでした。

(左)温かいぶどうジュース(中)ロビー(左)渡り廊下からロビーを見下ろす。画像は緑色が強いが実際は白っぽい

すでに正規のチェックインタイムを過ぎているにも関わらず、廊下に何台も清掃台車が置かれ
清掃スタッフが慌しく立ち働いていた様子は気になりました。当初「混んでいるんだな」と、
単純に思っていたのですが、2泊目になっても同様の光景です。宿泊客がそれほど多くないような
感触を得るにつれ、バックヤードの人手が足りているのかどうか、いささかひっかるものが。
ちなみに、FS椿山荘や西洋銀座の客室階廊下で、清掃台車や清掃スタッフと行きあったことは
これまでにありません。相当努力して宿泊客の目から消していると思います。
スタッフエリアに戻っていく後ろ姿を遠目に見かけたことはありますけれどね。
ウィンザー洞爺の謳い文句からすれば、作業の段取りに洗練の余地が多いように感じました。


(左)ロビーフロアのエレベーターホール(中)ロビー上をまたぐ2階の渡り廊下(右)館内各所にソファあり



客室探検
で、肝心のお部屋をぐるりと見渡して……同行者はどう感じたかわかりませんが、
私は微妙にがっかりしました。まず、リゾートホテルとしては部屋が広くない。
約40平米あり、もちろん2人使用のツインとして考えれば十分なスペースです。
でも自ら「リゾートホテルの理想」と謳うホテルにしては、インパクトにかける。
「わあっ!」と歓声を挙げたくなるような仕掛けがあってもいいのではないかしら。
(左)リネンは白で統一(中)長枕は地紋がとても美しかった(右)ロゴマーク入りタオル

貧相で気になったのは天井周りです。何ら飾りがほどこされていません。視線を下ろしてくると
壁紙にはシミが浮いています。ソファの陰になっている部分はひび割れておりました。
調度品は全般に明るく清潔ですが、建物自体はいささか疑問符のつくメンテナンス状況ですね。
ただ、ディレクションをおさめた革製ケースは、女性用バックにみられるような
金具付で高級感がありました。

客室からの眺望は洞爺湖サイド。ホテル内各所から内浦湾か洞爺湖のいずれかが望めるので、
あまりこだわらなくてもいいように思います。湾側か湖側かという点は、好みですね。

浴室にはこれといった個性はありませんが、必要十分なタオル類が用意されていました。
意図が伝わりにくい部分も散見。たとえばスパや温泉に行く際に着用できるバスローブは
サイズ違いで2着、浴室にかけてあったのです。ところが真っ白な素材なので、ちらっと
見ただけではサイズ違いとは気づきませんでした。
たまたま、小柄な私が先に使い、手前にかけてあった小さい方を着用したのですが、
のちのち館内で明らかにサイズのあってないローブ着ている方を複数見かけました。
部屋への案内時にスタッフから一言声かけがあってもいいのではないでしょうか。
その場で交換を依頼できますしね。
また、バスローブのポケットに温泉用と思われる紺色の巾着袋が用意されています。
ところがこの紐がよく外れて、すっぽ抜けるんですよ。新しいものをいただきました。

(左)洗面ボウルは1つのみ(中)アメニティは花柄の箱で統一(右)スリッパはふかふかで肌触りよし

ちなみにシャンプー類は、FS椿山荘のレビューでご紹介したのと同じブルガリ。
サイズは一回り大きい75mlでした。リゾートなので洗面ボウルが2つあると一層よかったかも。

最も度肝を抜かれたのが浴室のドアです。ぺろんぺろんの軽い樹脂製のドアなんですよ。
ビジネスホテルにあるユニットバスのドアみたい。なんですかしらね、これは。
なまじ「高級リゾート」と称しているだけに、かなり違和感が……。

(左)バスローブのポケットに巾着袋、背景が例の扉(中)体重計にもタオル地のカバー(右)2Lのエビアンは1本無料

スーペリアはウィンザー洞爺において最下位カテゴリの客室です。でも、いかなるカテゴリの
客室であろうと、これまでレビューしたホテルの客室構造で、この種の満たされなさは
感じたことがなかったので、本当に、本当に、驚きました。



アクティビティ
事前に資料を取り寄せるなどして、いくつかやってみたいアクティビティを同行者と一緒に
考えていました。そこで客室にある案内で再度確認。冬場は屋外アクティビティや
近隣のスキー場行きシャトルバス、スパ・エステ、温泉が大きな柱になっています。

中でも、屋外アクティビティは春夏ならゴルフができるエリアを「スノービレッジ」として
雪遊び全般用に運用しており、宿泊者以外は利用できません。
安全確保のためのスタッフや指導員が複数待機しており、とくに子ども連れなら
スキー等のレクチャー系プログラムがおススメ。
いくつかは予約制となっていますが、ホテル主催分については繁忙期でなければ
多少の融通がきくようです。

結局私たちは、ナイトハイク、つまり夜の「スノービレッジ」を1時間ほど歩き回る、
超体力勝負のプログラムにチャレンジすることに。スノーシュー(洋風かんじき)を履き、
ガイドスタッフが引率してくれて、ひたすら新雪の中をテクテク歩きぬく。1名¥2,100。

結論から言うと、風が穏やかだったことも幸いして、満足度の高い1時間になりました。
でも、ホテルへ帰っていく登り坂のゲレンデは基礎体力ないものだから、ヘロヘロ。
でも夜空はとびきり美しく、見下ろす内浦湾は静かに黒く、いくつかの草木について
新しい知識をもらいました。何といっても、ふだんなら肉眼では見えない星々まで
くっきり満天に輝くさまは、いつまでも見上げていたくなりますね。うっとり!
翌日は荒れぎみの天気だったので、この夜にナイトハイクに出かけた選択は
大当たりだったようです。

(左)ナイトハイクでは画面中央の突端まで新雪の中を歩いた(中・右)アクティビティのオフィスは冬仕様

クリスタルブルークラブのプールは宿泊中何度使っても\3.500。なので連泊するならお得感あり。
とにかく空いていてプールは貸切状態でした。2時間ほどいたが、他にお客さんゼロ。あれれ?
予約時の「安く泊まれるプランは満室」という複数の旅行代理店の話と、実態の乖離はなに?
利用者がいないと勘違いしているのか、スタッフも誰ひとりやってこないのもどうなのかな。
たとえばタオル交換や安全確認、水質チェックなど、監視員的な役割のスタッフが1人ぐらい
常駐していてもいいのでは?クエスチョンマークが飛び交う中、だだっぴろいゴージャスな
プールゾーンを占拠して、それはそれで贅沢な時間でした。
ジャグジーの正面に羊蹄山が見えるのもポイント高し。

(左)プールサイド(中)ジャグジー側からプール全景(右)ジャグジーは見晴らしがいい

そして温泉「山泉」。洞爺湖温泉からもってきているとのこと。無色透明に近く癖のない泉質かな。
スパゾーンの脇に設けてある連絡通路を下っていくと、玉砂利の先に和風建築があらわれます。
なお、この通路間だけなぜか暖房の効きが弱く底冷えするのには閉口しました。湯冷めするわ。


(左)この通路がなぜか寒い(中)温泉「山泉」入口(右)湯上りサロン。マッサージチェアが大人気

温泉は岩風呂系と露天風呂系に分かれ、1日ごとに男女が入れ替わります。和風庭園が見え、
洞爺湖や内浦湾などウィンザー洞爺らしい光景が広がっていました。
お気に入りは露天風呂サイドですね。首から下はホカホカ、首から上は寒風吹きすさんで
凍りつきそうなんですけど、それが妙に楽しい。とくに露天風呂の奥側が定位置でした。
段差に合わせ体勢低くして寝そべると、それほど風もあたらず適度な冷たさでおススメ。


(左)ロッカールームには基礎化粧品などが一通り揃っている(中・右)浴室

この温泉を気に入って朝昼晩と通い倒したため、私は客室の浴槽を1度も使わずじまい。
ホテル側の視点に立てば、大浴場で入浴してくれるとコストパフォーマンスはよさげ。
客室の清掃やタオル交換、各種メンテナンスの負担がずいぶん軽くなっているはずです。


館内探索
ショッピングアーケードをはじめ、いずれの施設もひと気が少なく、がらんしているので、
いろいろ余計な心配をしたくなった2泊3日。繁忙期の雰囲気は、また違うんでしょうね。
出会うお客さんの顔ぶれに変化がないのでお互い憶えてしまい、温泉で長々と話し込んで
しまうぐらいでした。
(左)ミシェル・ブラスのショップ(右)某まんがのキャラを思い出して爆笑した猫科っぽい自転車

2階の「ギリガンズ アイランド」では夕食と朝食をいただきました。朝食は20組ほどが
同時刻に利用していましたが、夕食は90席の店内に我々のみ。フレンチとイタリアンを
取り混ぜた過不足ないメニューで、満腹になりました。
アレルギー食材などでのリクエストにもスムーズな対応。

朝食は価格に見合っているのか、どうか。自家製パンやミシェル・ブラスのミルクジャム、
きめの細かいスクランブルエッグなどパッと見た感じは悪くない。けれど口にしてみれば、
何かもう一押し欲しい感じ。価格を下げるか、質・量面での充実を図ってもらいたいですね。
(左・右)ギリガンズ アイランドの朝食。小鉢にはスクランブルエッグ。見栄えには工夫の跡を感じる

11階の蕎麦処「達磨」は、その筋でカリスマ的な蕎麦職人がプロデュースしたお店らしい。
朝昼兼用で食べにいった。こちらもアレルギー食材に関するリクエストに素早く対応。
ここの麺はなんだかビーフンっぽい。とても細くてコシが強く透明度が高そうでした。
小鉢盛り合わせについで、香り高い柚子蕎麦と素直な蕎麦の2種がザルで出されます。
単純に美味しい。お腹いっぱい。
(左)豆腐や煮物などの盛り合わせ(中)細くてツルツルの柚子蕎麦(右)コシの強い蕎麦

ロビーにある「カフェ・ジェラール・ミュロ」はパリのパティシエが出店。全体に館内物価が
高めな中で、比較的廉価な朝食や軽食をいただけます。ケーキはデコラティブというより、
端正な仕上がり。ただ、パリのパティシエという響きに過剰な期待は気の毒というもので、
「うわ、こんなケーキ、よそでは味わえない」といった新鮮味は難しいでしょう。
つくづく日本のケーキ業界ってハイレベルだなあと、妙な形で実感してしまいました。
お土産に買ったドライフルーツぎっしりのパウンドケーキが、しっとりしていて美味なり。

(すべて)ジェラール・ミュロにてお茶。マカロンとフランボワーズのマカロン。

別館扱いの「ラ・ロカンダ・デル・ピットーレ」へは、ホテルからシャトルバスを出してくれます。
外来のお客さんも少なくないようで、けっこう混んでいた。暖炉に近い席にあたれば、
のぼせそうなほど暖かい。宿泊客なら料金は部屋付けにできるので、お財布なしでも可。
味は価格相応、といったところ。夏はジェラート部門が人気らしい。

(左)暖炉からはパチパチと薪の音(中)ラザニアは見た目よりボリュームがある(右)おススメ2種盛りのピザ

「ミシェル・ブラス トーヤ ジャポン」「美山荘は予約制で高価すぎるので、近寄れず。
最近、宣伝キャラクターに起用しているのがモデル・黒田知永子さんであることと、
サイトや広報誌のビジュアル・イメージを総合すると、目指すビジネス・ターゲットは
わかりやすくて「十分な収入があり、子どもがいて、仲がいい30代後半から50代の夫婦」。
それはあくまで1つのイメージにすぎないけれど、「ミシェル・ブラス」や「美山荘」での食事を
悠然と楽しめる人たちに来て欲しがっているみたいですね。
言い換えれば、最下位カテゴリの部屋に泊まったとしても客室単価1泊7、8万円を払ってくれる
顧客です。彼らがいなくては、2つのレストランはやっていけそうにそうにありません。
できるだけ廉価に楽しみたいという宿泊客でも、1泊の客室単価は5万円前後に達するでしょう。
加えて両店いずれかを利用すればそれだけで2、3万はかかります。誰もってわけには
いきませんよね。それもあって、常時開店せずに予約制をとっているのかもしれません。



つけくわえて
まず、ホテルサイトに一言物申したい。デザインに凝りすぎの上、プラグイン多用でマウス操作に
苦労します。フォントも小さすぎたり、背景画像に被って読めなかったりする箇所がありました。
そのまま印刷すらできないようでは、何のためのサイトか首を傾げてしまいます。
ページによってはコピー&ペーストでワープロソフトに落せば印刷できなくもないのですが、
バカバカしくてやってられません。
ホテル業が万人向けのビジネスであることを考えれば、直感的に目指す情報にたどりつけて、
どんな操作環境であっても情報を読み取れる、間口の広さがページデザインに必要でしょう。
各レストランのコーナーにメニュー例や代金の情報を載せていないのもどうなのかしら。
ワタクシがサイト管理担当者なら、サイトデザインの根本から設計し直しますね。

ただ、こちらの社長がビジネス雑誌などで語っている高価格志向を傲慢だとは思いません。
どの業界でもいえることですが、価格競争の中で戦う道には消耗戦の恐怖が待っています。
価格競争から距離を置き高品質高価格のブランド力勝負に賭けてみたくても、
顧客が高価格を敬遠すれば商売になりません。経営者は進むも地獄、退くも地獄なのです。
ただ、ハード・ソフト両面で高いレベルにあるホテルなら後者を選択するのが王道でしょう。
しかし時流と消費者の嗜好は揺らぎやすいもの。裏目に出れば悪循環が待っています。
そういう視点から、ウィンザー洞爺の現状を評価するなら、再開後最初のバクチを
しのぎきったという段階ではないかという印象を受けました。

もちろん「ホスピタリティ」「極上」「世界レベルの一流」といった形容で潜在的顧客の
心をくすぐるのは、結構なことなんですよ。
でも、それは予約を決断するにあたって、ホテルへの期待値を上げることでもあります。
人的・物的サービスが伴っていなければ、宿泊してみて期待値を下回るだけなんですね。
「思ったほどでもなかった」という静かなマイナス評価がどれほど恐ろしいものか、
サービス業に携わる方なら骨身にしみてご存知でしょう。
ホテル側の広報と世間一般に流れている情報を総合して、どれほどの期待値を抱くかは
宿泊客それぞれであり、それがホテル業の難しいところでもあるわけですが。

ウィンザーの課題は、年1回必ず遊びに来るような熱心なファンを、どれほどガッチリ
囲いこめるかってこと、かな?
より高きを目指してがんばっていただきたいものです。


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