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ホテルグランコート名古屋
■ホテルグランコート名古屋 スタンダードツイン■(2005年3月)


ホテル選び
名古屋に行くのだけど、宿代が1万円までという縛りの中で、どこぞいいホテルはないかしら。
ネット上をさまよってみました。でもあまり心惹かれるホテルが見つかりません。しかたないので
思考を切り替え、エグゼクティブフロア狙いにしてみたのですが、これもパッとしない。
とりあえず、再建中の名門・ウェスティンナゴヤキャッスルのフロアプランを押さえてみたものの
行きつけのホテル宿泊記サイトでもそれほど満足度が高そうには見えない。どうしたものやら。

うなっていたら、宿泊1週間ほど前から格安での販売が出てくるようになりました。
目をつけたのは全日空系ホテルの宿泊予約集中管理サイトに出ていた、グランコートの
「インターネット限定プラン(シングル:1日限定10室) 1万円」。
身内が以前泊まった際、満足していたホテルなので、今回のお宿に決定!


まわりを探検
新幹線で名古屋駅に降り立つと、何本か離れたホームから中央本線が出ています。各停でも
快速でもいいのですが、15分ほど乗っていると、最寄の金山総合駅に到着。
乗り継ぎが楽なのは荷物が大きい時にありがたいですね。

金山総合駅はJR・地下鉄・名鉄が乗り入れる、ジャンクション機能を持った駅でたいへん便利。
改札を出て、ボストン美術館方面の表示を見ながら歩いていくと、駅構内を出てすぐ右手に
すらっと背の高いビルが建っています。手前の低層部分がボストン美術館で、奥がホテル部分。
低層ビル部分を通り抜けると、こじんまりとしたホテルの脇入口が見えてみます。駅・ホテル間を
歩く人がこのドアを頻繁に使うためか、常にベルか警備スタッフが控えていてくれましたが。

ちなみに、名古屋エリアにおいて金山という土地はそれほど華やかではなく、どちらかと
いえば雑然とした生活臭あふれる街ではないかと思います。この街で何かをするというより、
ここをベースにどこかへ出かけていくのに便利なホテルといえるでしょう。

(左)ホテルから金山駅方面を見下ろす(中)眼下に名古屋市街を一望(右)金山駅側の夜景



お部屋あれこれ

宿泊した時期はちょうど卒業式・謝恩会シーズンで、ロビーや宴会フロアは女子大生が
闊歩しており、とても華やかでホテルの雰囲気を盛り上げていました。

格安料金のシングルなので、特に期待もせずチェックインしたのですが、
通されたお部屋はツイン。ホテルサイトの部屋紹介と照らし合わせると、
どうやらスタンダードツインらしい。34平米のお部屋です。
本来のシングルは24平米、ラックレートにして3500円ほどの価格差が
ありますけれど、シングルの価格設定が高いのかも。微妙な感じですね。

ちなみに、今回のお部屋については稼働率が低かったのでアップグレードして
くださったそうです。チェックイン時に「明日の朝は早くチェックアウトする」と
言って、電車の発車時刻を尋ねたことも加味されたみたい。チェックアウトが早く
清掃を朝早くにできる客室は、ホテル側にもメリットがあるということでしょう。

なお、禁煙フロアは22・23階が当てられていますので、禁煙室を希望して空いていれば、
ほぼ自動的にどちらかのフロアを割り振られることになるかと思います。

客室は木目調のインテリアに黒系の椅子などをピンポイントで配置。ソファも2脚あり、
円形テーブルも大きめで、モノがいろいろ置けました。ベッドカバーが赤とベージュの
ダイヤ・パッチワークですが、サイドテーブル上の絵と色調が合っていたのもポイン高し。
全体にごちゃごちゃしていなくて、居心地のよいインテリアですね。色使いの統一感は、
とてもすっきりしていて好みです。
時計もシンプルなデジタル表示で、目覚まし機能も直感的に操作できました。実用的。


(左)ソファ、テーブル、カーテンの素材もまとまりがいい(中)色使いのバランスが上手です(右)死角を活かした賢いレイアウト

窓は腰高ですが、比較的大きめで、夜景もきれいに見えます。ただ場所柄、わかりやすい名所の
ライトアップが見えるわけではないので、やや地味かも。
それでも、幹線道路を行きかう車のテールランプはなかなかきれいでした。

飲み物類は過不足ない内容。冷蔵庫部分を含め、コーナーを上手に活かしたレイアウトに
なっていました。


(左)サイドテーブルに機能的な時計(中)色数を抑えたインテリア(右)ベッドカバーが印象的


浴室で驚くのは、両開きの木質ドアでしょうか。てっきりクローゼットかと思って
つまみをつかんで寝室側に引いたら、出てきたのは浴室でした(笑)
浴室の造りは好印象。洗面カウンターも広いし、シンクは1つですが両脇に余裕があって
いろいろ化粧品類を置けてコンタクトの着脱時にも安心です。
ビジネスホテルのユニットバスは、とくにシンク周りの狭さが難点なんですよね……。


(左)木質両開きドアから浴室へ(中)壁面のシャンプー類(右)シャワーカーテンの模様

一方で、高級ホテルとは言い切れない雰囲気を醸し出すのが、シャンプー類が壁に据え付けて
あるところ。環境問題への対応という要素と経費節減と両面があるのでしょうけれど、
やはりスポーツクラブか、ビジネスホテルかという印象で、あまり目に楽しくないのは
正直な感想です。バスタオルも薄めでした。浴槽の上部に置かれている段階ですでに
厚みを感じられなかったけれど、広げてみるとやはり薄っぺらい。
なまじ、浴室が広々としていて質感が高いだけにもったいない。


(左)浴槽上部に置かれたバスタオル(中)木質両開きドアを片面閉めるとこんな感じ(右)ワンピースタイプのルームウエア

また、アメニティは比較的充実していますが、リクエストベースで入れてもらえるので、
まずディレクトリでチェックしてみてください。私は基礎化粧品セットや加湿器を
頼みました。この化粧水類が長方形のパウチに入っていて、色気もなにもない、
やはりここはビジネスホテルなのだと実感。

おもしろかったのがシャワーカーテンかな。ヨーロッパの古書にありそうな、
設計図やアルファベット、図像などを散らした柄でした。



館内探検

ロビーフロア、レストランフロア、宴会フロア、そして泊まった禁煙フロアぞれぞれに
絨毯の柄や色調が違っています。各所にオブジェが置いてあるのも、隣が美術館だから
でしょうか。バイキングをしていたレストランには、系列ホテルらしく全日空機の
ミニチュアが置いてありました。

そのレストランには持ち帰り可能なパン販売ブースもあり、お客さんでにぎわっていました。


(左)ロビーフロアのオブジェ(中)地下の車寄せ(右)この全日空機は意外と大きいのです

きれいだったのが、宴会フロア2層をつなぐ螺旋階段ですね。シャンデリアと黒の鋳鉄製
手すりのバランスが、なかなかロマンチックでした。
ただ、妙なところに窓や天井灯がついていて、何だか興ざめ。


(左)螺旋階段は優美な造り (中・右)照明まで異なる、各フロアのエレベータホール



サービスもろもろ

「やや高級」ぐらいの建物仕様やインテリアをベースに、ビジネスホテル的な要素を
組み合わせた微妙な位置づけのホテルです。よく言えば実質的、逆の視点で見れば
期待しすぎは禁物、といったところでしょうか。
フロント周りのスタッフは感じが良かったですね。
レストランや客室清掃のスタッフは、もう少しにこやかでもいいのではないかしら。

ただし1万円で泊まれるホテルとしては、十分に快適で客室の居心地もよいので、
仕事で出張される方におススメ。遊びでホテル泊まりのゴージャス感を満喫したいなら、
やはり名古屋駅のマリオットでしょう。同じ土俵では勝負していないホテルです。

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