住宅設計の考え方                                                                          
 
 建築家は、JIAの建築家カタログやテレビの番組などで紹介されるように、豪華な住宅や変わった住宅ばかり設計していると思われてます。けしてそんなことはありません。建築家にもよりますし、建築主のご希望にもよります。                     

 私はできるだけ
普通の住宅を目指しています。
 客として時々訪れるには変わった建物でもいいのですが、毎日の生活をそこで送るとき、飽きない、リラックスできる、ほっとできる建物がいいと思うからです。                                    

 日本には四季があります。人は動物です。生活の拠点になる住宅は人にやさしくなければなりません。
 できるだけエアコンに頼らない生活が送れること。夏の風通し、冬の日当たりが確保できる平面、断面の採用、湿気のコントロールができる素材の使用。構造的な安全性はもちろん、生活が安全にできる工夫も必要です。
ということで、私の提案は、安全性、居住性を考え、変化のある空間が作りやすい
生活の中心のダイニングリビングを2階するケースが多くなります。                     
 あるケースでは、最初にこの提案をしたところ、その場で依頼が決まりました。
 というのは住宅展示場を数多くまわられた中に、私の主張する2階リビングの家は ほとんどなかったからです。展示場にあるハウスメーカーの住宅は、多くの人の要望にあわせやすいように メインになるリビングは1階に、お客様によって異なるボリュームの調整は2階の大きさで、という作る側の論理が先に立つからです。                         

 建築家に依頼して住宅を造るということは、
世界に一つしかない、あなたの住宅をオーダーで造るということです。オーダーだからといって高いとは限りません、洋服や靴と同じくあなたにフィットした住宅をリーズナブルな値段で手に入れるということです。       

設計例はこちらです。