聖人のみ跡を訪ねて ―越後から関東へ歩く―13

太田駅(群馬県太田市)~足利市駅(群馬県足利市)15km

517日(土) 西方寺参加者 奥田ミヨ子、黒澤和子 西井幸子

報告者 西井幸子

太田駅(東武伊勢崎線)の北口広場には「新田義貞公」の銅像が設置されていました。

900出発。

茨城県東海村(大派上宮寺のご住職)1、茨城東1、静岡1、群馬2、栃木南6、栃木北1、厚木1、世田谷2、千葉4の参加者20名と築地の教務所2名の方々。

940 「例幣使街道」の馬洗い場跡を通過。

   *例幣使街道(れいへいしかいどう)上州(群馬県)倉賀野宿から

野州(栃木県)楡木(にれぎ)宿までの16宿を云う。

     (群馬組弘教寺 橋木勝様作成資料より抜粋)

1030 麦畑が広がる農道を進み栃木県に入る。

1145 渡良瀬川の中橋を渡る。天候に恵まれ、暑さの中、さわやかな風が心地よく感じました。

1200 ばん名寺の門前を通過

1200 「明石山(あけしさん)樹覺寺」に到着。

ご住職ご一家(親子三代)と多くのご門徒さんが迎えてくださいました。

若ご住職の調声で『重誓偈』をお勤めさせていただき、心やすまる時を過ごせました。

ご住職から「足利には100ヶ寺あるが本願寺派は一ヶ寺のみ、5代目の住職」他のご説明を伺いました。

1245 昼食事に資料と参拝記念品(お線香)が配られ、お茶と手作りの寒天(黒蜜かけ)のおもてなしを受け、その美味しさに疲れが飛びました。

1330 記念撮影をして出発。

1410 日本最古の学校「足利学校」で解散。初参加の奥田さん、黒澤さんも元気でゴールインし、それぞればん名寺、足利学校を見物。

1510 足利市駅(東武伊勢崎線)から帰路に着く。





親鸞聖人のみあとを訪ねて  越後から関東へ歩く

平成26521

手記 松尾俊彦

日   時:518日(日) 天候 皐月晴れ 気温 24

第14行区:館林駅~古河駅 (20km

参 加 者:西井利男、松尾俊彦(教区内参加者合計32名、事務局2名 合計34

 

 集合場所、東武伊勢崎線館林駅で総数32名の参加者、館林駅を出発、県道304号を通過し、国道345号線を板倉町へ・・・。
板倉高校東側に「宝福寺」に参拝、檀徒総代、門徒さんより説明をいただく。
お寺さんには、性信上人坐像(鎌倉時代中期に制作・群馬県指定重要文化財)、親鸞聖人と性信上人・・・建暦元年(
1211年)流罪赦免となった、
聖人は妻恵信尼と子供をつれて弟子の性信の案内で健保二年(
1214年)関東え旅立た。
同年法福寺(現宝福寺)に於いて「浄土三部経」千回読誦を発願するが読み始めて数日で中止し常陸国小島草案に赴いた。
法福寺(現宝福寺)は聖人が宗教的回心を行い浄土真宗教義の確立の上で重要な場所といえる。(
群馬県教育委員会・板倉町教育委員会報より)、性信上人縁起一巻・親鸞聖人

書状二通(板倉町重要文化財)同文の書状が坂東報恩寺(東京都台東区上野)にあります。
 
  館林駅          性信上人説明
       性信上人座像
      

  親鸞聖人書状                              三国橋

  

参拝後、板倉町に入り、農産物直売所で昼食をとり渡良瀬川を左に見て
三国橋(下総国「茨城県」下野国「栃木県」武蔵国「埼玉県」の三国を跨ぐことから、
三国橋と命名)を渡り古河宗願寺に到着、ご住職、はじめご門徒さんの盛大なお迎えをして頂きました。
本堂でお勤め後、先代坊守さまから「宗願寺略縁起」を拝聴いたしました。『建武二年
(1335)3世西祐の時、
兵火を避けて野田に出ますが、一門は二つに分かれ,ひとつは西念出生の地、
信州上水内郡に移り、これが今の長命寺で、もう一派な上州邑楽郡の法福寺に疎開し、さらに康永元年に下総古河に移り、足立山野田院宗願寺と称したと伝えられています。
』拝聴後、集会所に移り、坊守さま、婦人会の方より心のこもったご接待を受け、
坊守さま手作りのお土産を頂き、皆さんと一緒に記念撮影をしてお別れして
JR古河駅に全員完歩いたしました。

                                

        

東武伊勢崎線館林駅~JR古河駅までの19.6km
518日(日)晴れ 報告者 西井利男

1区の居多ヶ浜から全区間歩き続けておられる3名の方に加え、

今日は、群馬、栃木、茨城各組のご住職とご門徒の方々の応援参加があり、32名という多人数で出発。

2時間ほど歩き、板倉町の宝福寺に到着。

ここには聖人が関東へ旅立つにあたって、そのご一行のご案内役を勤められた性信上人の座像を始め、

多くの貴重な文化財が保存されている。

宝福寺を後にしばらく歩き昼食地点の板倉町農産物直売所に到着。

午後の歩行は、今回唯一、一か所茨城県がゴールとなる古河へ向け出発。

板倉の町を抜け、渡良瀬川遊水地を見渡せる川岸へ出た。

心地よい風に打たれ、はるか彼方に先頭ののぼりがひらめいており、ピッチを上げた。

目的地宗願寺の前では、多くの方々に迎えられ、歓待を受け、聖人との縁起をお聞きし、ほっとする時を過ごさせていただきました。

今回のみ跡を歩きながら、多くの方々と共に出遇いを通し、人のやさしさ、あたたかさに触れ、人ととして人と共に歩んで行く日々の暮らしを考え直す、とても大切な時を過ごさせたいただいたことに感謝いたしております。