藍川由美「古関裕而を歌う」

――古関裕而生誕百年――

2009年8月9日(日)15:00開演/東京文化会館小ホール

ピアノ:森 美加

入場料:4,000円(全席指定)/学生券:2,000円(当日のみ)

お問合せ:オフィス小野寺 TEL.050−7511−8457

古関裕而の初期作品
福島セレナーデ (昭和4年/竹久 夢二)
(昭和3年9月5日/竹久 夢二)
子守唄 (昭和?年/竹久 夢二)
母なる海 (昭和?年/竹久 夢二)
  Sop.& Ten.二重唱【賛助出演:亀井淳一】
山桜 (昭和5年/三木 露風)
船頭可愛や (昭和10年/高橋掬太郎)
月のバルカローラ (昭和14年/服部竜太郎)

古関裕而の戦時歌謡
海の進軍 (昭和16年/海老沼正男)
若鷲の歌 (昭和18年/西條 八十)
海を征く歌 (昭和18年/大木 惇夫)

古関裕而の戦後作品
三日月娘 (昭和21年/藪田 義雄)
雨のオランダ坂 (昭和21年/菊田 一夫)
とんがり帽子 (昭和22年/菊田 一夫)
栄冠は君に輝く (昭和23年/加賀 大介)
フランチェスカの鐘 (昭和23年/菊田 一夫)
イヨマンテの夜 (昭和24年/菊田 一夫)
君の名は (昭和27年/菊田 一夫)
黒百合の歌 (昭和28年/菊田 一夫)
長崎の鐘 (昭和24年/サトウ ハチロー)
  〜新しき朝の (昭和24年/永井 隆)




藍川由美「古関裕而を歌う」

――古関裕而の音楽語法――

2008年8月9日(土)19:00開演/東京文化会館小ホール

ピアノ:森 美加

入場料:5,000円(全席指定)
ペア券:8,000円(オフィス小野寺扱いのみ)
学生券:3,000円(当日のみ)

お問合せ:オフィス小野寺 TEL.050−7511−8457


戦時歌謡とマーチ
1. 大阪タイガースの歌『六甲颪』 (佐藤 惣之助/昭和11年)
2. NHK國民歌謠『愛國の花』 (福田 正夫/昭和12年)
3. 東京日日・大阪毎日新聞社公募「進軍の歌」当選歌『露営の歌』 (籔内 喜一郎/昭和12年)
4. NHKわれらのうた『海の進軍』 (海老沼 正男/昭和16年)
5. 『海を征く歌』 (大木 惇夫/昭和18年)
6. 全国高等学校野球選手権大会の歌『栄冠は君に輝く』 (加賀 大介/昭和23年)
7. 巨人軍の歌『闘魂込めて』 (椿 三平・詞/西條 八十・補作詞/昭和38年)
8. 『高原列車は行く』 (丘 灯至夫/昭和29年)
9. 『長崎の鐘』 (サトウ ハチロー/昭和24年)
  〜『新しき朝の』 (永井 隆/昭和24年)

日本調と異国情緒
 1. 『福島夜曲』 (竹久 夢二/昭和4年)
 2. 『山桜』 (三木 露風/昭和5年)
 3. 『船頭可愛や』 (高橋 掬太郎/昭和10年)
 4. NHKラジオ歌謡『三日月娘』 (藪田 義雄/昭和21年)
 5. 松竹映画「地獄の顔」(原作・菊田一夫「長崎」)主題歌『雨のオランダ坂』 (菊田 一夫/昭和21年)
 6. 『イヨマンテの夜』 (菊田 一夫/昭和25年)
 7. 松竹映画「君の名は」第二部・主題歌『黒百合の歌』 (菊田 一夫/昭和28年)
 8. 東宝映画「モスラ」主題歌『モスラの歌』 (本多 猪四郎・田中 友幸・関沢 新一/昭和36年)
 9. 東宝ミュージカル「敦煌」より『西夏の女の歌』 (菊田 一夫/昭和36年)
10. 東宝ミュージカル「蒼き狼」より『長城の子守唄』 (菊田 一夫/昭和39年)
11. 東宝ミュージカル「津軽めらしこ」より『ピッカリの歌』 (菊田 一夫/昭和42年)



藍川由美「古関裕而を歌う」

――日本の歌曲史に輝く古関裕而作品――

2007年8月9日(木)19:00開演/東京文化会館小ホール

ピアノ:森 美加

入場料:5,000円(全席指定)
ペア券:8,000円(オフィス小野寺扱いのみ)
学生券:3,000円(当日のみ)

お問合せ:オフィス小野寺 TEL.050−7511−8457


月のバルカローラ (服部 竜太郎/昭和14年)

かへり道の歌 (竹中 郁/昭和15年)

栄冠は君に輝く (加賀 大介/昭和23年)

南進男児の歌 (若杉 雄三郎/昭和15年)

海を征く歌 (大木 惇夫/昭和18年)

若鷲の歌 (西條 八十/昭和18年)

ラバウル海軍航空隊 (佐伯 孝夫/昭和18年)

雷撃隊出動の歌 (米山 忠雄/昭和19年)

長崎の鐘 (サトウ ハチロー/昭和24年)
 〜新しき朝の (永井 隆/昭和24年)

三日月娘 (藪田 義雄/昭和21年)

とんがり帽子 (菊田 一夫/昭和22年)

白鳥の歌 (若山 牧水/昭和22年)

イヨマンテの夜 (菊田 一夫/昭和25年)

黒百合の歌 (菊田 一夫/昭和28年)

君の名は (菊田 一夫/昭和28年)

雨のオランダ坂 (菊田 一夫/昭和21年)

長崎の雨 (丘 灯至夫/昭和26年)

高原列車は行く (丘 灯至夫/昭和29年)

ニコライの鐘 (門田 ゆたか/昭和26年)

登山電車で (丘 灯至夫/昭和32年)





藍川由美「古関裕而を歌う」

――終戦記念日に響く「戦争」と「平和」――

2006年8月15日(火)19:00開演/東京文化会館小ホール

ピアノ:森 美加

入場料:5,000円(全席指定)
ペア券:8,000円(オフィス小野寺扱いのみ)
学生券:3,000円(当日のみ)

お問合せ:オフィス小野寺 TEL.050−7511−8457


愛國の花 (福田 正夫) NHK國民歌謠(昭和12年10月18日初放送)

露営の歌 (籔内 喜一郎) 東京日日・大阪毎日新聞社公募「進軍の歌」当選歌(昭和12年)

暁に祈る (野村 俊夫) 松竹映画『暁に祈る』主題歌(昭和15年春公開)・NHK國民歌謠(昭和15年4月8日初放送)

海の進軍 (海老沼正男) 海軍省選定(昭和16年7月)・NHKわれらのうた(昭和16年5月9日初放送)

英國東洋艦隊潰滅 (高橋掬太郎) NHK報道歌謠(16年12月10日制作・放送)

若鷲の歌 (西條 八十) 東宝映画『決戦の大空へ』挿入歌(昭和18年9月公開)

海を征く歌 (大木 惇夫) 日本コロムビア(昭和18年11月発売)

あの旗を撃て (大木 惇夫) 東宝映画『あの旗を撃て』主題歌(昭和19年2月公開)

雷撃隊出動の歌 (米山 忠雄) 東宝映画『雷撃隊出動』主題歌(昭和19年12月公開)

ひめゆりの塔 (西條 八十) 東映映画『ひめゆりの塔』挿入歌(昭和28年1月公開)

三日月娘 (藪田 義雄) NHKラジオ歌謡(昭和21年8月18日初放送)

とんがり帽子 (菊田 一夫) NHK『鐘の鳴る丘』主題歌(昭和22年7月放送開始)

イヨマンテの夜 (菊田 一夫) NHK『鐘の鳴る丘』劇中歌・日本コロムビア(昭和25年1月発売)

君の名は (菊田 一夫) NHK『君の名は』主題歌(昭和27年4月放送開始)・松竹映画『君の名は』第一部主題歌(昭和28年9月公開)

黒百合の歌 (菊田 一夫) 松竹映画『君の名は』第二部主題歌(昭和28年12月公開)

栄冠は君に輝く (加賀 大介) 全国高等学校野球選手権大会の歌(昭和23年開始)

高原列車は行く (丘 灯至夫) 日本コロムビア(昭和29年2月発売)

ニコライの鐘 (門田ゆたか) 日本コロムビア(昭和26年2月発売)

長崎の鐘 (サトウ ハチロー) 日本コロムビア(昭和24年7月発売)・松竹映画『長崎の鐘』主題歌(昭和25年9月公開)
 〜新しき朝の (永井 隆/昭和24年)




藍川由美「古関裕而を歌う」

――戦後六十年に響く『長崎の鐘』――

2005年8月6日(土)19:00開演/東京文化会館小ホール

ピアノ:森 美加

入場料:5,000円(全席指定)
ペア券:8,000円(オフィス小野寺のみ扱い)
学生券:3,000円(当日のみ扱い)

お問合せ:オフィス小野寺 TEL.050−7511−8457


 敗戦から60年――とはいえ、自ら体験していない時代について思いを馳せることは難しい。 所詮、想像の世界を越えることはできないと思われるからだ。 しかし、だからといってそれを避けていては、前世紀どころか数世紀前の音楽を研究したり演奏したりする意味も稀薄になってしまう。 音楽作品が命を永らえるためには演奏が不可欠であり、演奏家の仕事は楽譜を通して創作者の意想を酌み取り、再現することに他ならない。 そこで今回のコンサートでは、古関の代表作を演奏することで、激動の時代を見つめてみたいと思う。
 邦人作曲家として初めて国際的に認められた古関裕而は、紛れもなく昭和を代表する作曲家であった。 それゆえ、彼には戦前・戦中・戦後を通して創作依頼が相次いだ。 昭和4年の英国国際作曲コンクールでオーケストラ曲が第二位入賞した古関裕而は、日本音楽界の情況からオーケストラ作曲家として歩むことは困難であると山田耕筰に諭され、留学を断念して昭和5年に日本コロムビアと専属契約を結ぶ。 そして流行歌から劇音楽、映画音楽、ミュージカルに至るまで、あらゆるジャンルの作品を手掛けることになる。
 その作品数は5,000曲以上と言われ、古関作品の研究に着手して15年近くを経た私も、まだまだ目にしていないスコアの方が多い。 驚くべきことに、コピー機などない時代、彼はオーケストラのスコアからパート譜まで自分で手書きしていた。 しかも、いったんレコード化された作品でさえ複数のオーケストラスコアが残されていることは珍しくない。 今回はそんな古関の作品の中でも、私が「古関らしさ」を感じる歌を選んでみた。 特に最初期の『山桜』は、ご家族によると、家庭内でよく古関がピアノを弾き、声楽を学んでいた妻が歌うといった光景が繰り広げられていたそうで、古関家にとっては愛着の深い歌であるという。 また、既に流行歌の作曲家として活躍しながら、現代音楽の作曲グループに所属し、外国の作曲家などとの交流活動にも参加していた古関が昭和9年に発表した『海を呼ぶ』は、いわゆる日本歌曲の代表作としても高く評価されるべき作品である。
 昭和5年から28年という、私が生まれる以前の作品ばかりとはいえ、歌で辿るだけでも心に重くのしかかってくるものがある。 こうした歌を通して自国の歴史を正視し、将来の抑止力とする努力を怠ってはならないと自らを鼓舞しつつ演奏させて頂きたいと思う。

山桜 (昭和5年/三木 露風)
コロムビア入社前に陰旋(都節音階)で作曲。学生時代から和歌の作曲を手掛けていただけあって、シンプルにまとめている。

福島夜曲 (昭和6年/竹久 夢二)
昭和4年、福島の竹久夢二展で見た十二景の書画に作曲した古関は、そのスケッチから三編を選んで最初のレコードに収録。

海を呼ぶ (昭和9年/藪田 義雄)
ラジオ歌謡《三日月娘》のコンビが戦前に書いたシリアスな歌曲。大日本作曲家協会『日本作曲年鑑1934』に収録された。

船頭可愛や (昭和10年/高橋 掬太郎)
入社後5年間ヒットを飛ばせなかった古関は、大衆が好む音楽を模索し、この歌を陽旋(田舎節)で作曲して大ヒットさせた。

露営の歌 (昭和12年/藪内 喜一郎)
東京日日新聞が歌詞公募した『進軍の歌』の第二席。選者の北原白秋曰く「うまく曲がつけば第二の《戦友》になるだろう」。

愛國の花 (昭和12年/福田 正夫)
古関の自伝には、「《露営の歌》より半年ほど前に作曲したもので、NHKが制作した「國民歌謠」の中の一曲」と書かれている。

暁に祈る (昭和15年/野村 俊夫)
紀元二千六百年の春公開された松竹映画「征戦愛馬譜『暁に祈る』」の主題歌だが、NHK「國民歌謠」の時間にも放送された。

海の進軍 (昭和16年/海老沼 正男)
讀賣新聞の公募当選歌「國民総意の歌《さうだその意気》」(古賀政男作曲)ともども、レコードの表裏に収められた。

英國東洋艦隊潰滅 (昭和16年/高橋 掬太郎)
昭和16年12月10日、戦艦プリンス・オヴ・ウェールズと巡洋戦艦レパルス撃沈のニュースを受けてNHKが作ったニュース歌謡。

若鷲の歌 (昭和18年/西條 八十)
海軍航空隊予科練習生を主題とした東宝映画『決戦の大空へ』の主題歌として長短二調の曲を書き、生徒が短調を選んだ。

海を征く歌 (昭和18年/大木 惇夫)
ジャワ作戦に文化人部隊の一員として参加した大木惇夫が書いた詩に感動した古関が、自ら歌詞を依頼して書いた戦時歌謡。

あの旗を撃て (昭和19年/大木 惇夫)
フィリピン映画界の巨匠ヘラルド・デ・レオンと阿部豊が共同で監督したフィリピンの独立をテーマにした映画の主題歌。

嗚呼神風特別攻撃隊 (昭和20年/野村 俊夫)
NHK「職場の歌」として放送されたが、昭和20年3月発売予定のレコードは物資不足など諸般の事情によって実現しなかった。

雨のオランダ坂 (昭和21年/菊田 一夫)
芝居でカフェの女給が歌う劇中歌を頼まれ、長崎の雰囲気を出すために『蝶々夫人』のハミングコーラスを間奏に入れた。

とんがり帽子 (昭和22年/菊田 一夫)
敗戦後、CIEの指令によってNHKが作った戦災孤児・浮浪児救済キャンペーンのためのラジオドラマ『鐘の鳴る丘』の主題歌。

フランチェスカの鐘 (昭和23年/菊田 一夫)
戦争によって愛別離苦を味わい尽くした日本人の心に添うレコード歌謡として大ヒットし、のちに京都松竹が映画化した。

長崎の鐘 (昭和24年/サトウ ハチロー)
8月9日に被爆し、妻を喪った永井隆博士の友人・式場隆三郎氏の要請によって作られ、コロムビアから臨時発売された歌。

〜新しき朝の (昭和24年/永井 隆)
《長崎の鐘》を聴いて感動した永井博士から贈られた短歌に古関が作曲し、同年12月3日に池真理子が博士の病床で披露。

長崎の雨 (昭和26年/丘 灯至夫)
《長崎の鐘》なしには考えられない作品で、西條八十の弟子・丘灯至夫が「ジャガタラ文」「浦上天主堂」などを詠み込んだ。

ニコライの鐘 (昭和26年/門田 ゆたか)
獅子文六の新聞小説『自由学校』が松竹と大映で映画化されたのを機に神田を主題として作った、東京人の故郷の歌。

白いランプの灯る道 (昭和26年/丘 灯至夫)
作曲者は「私の心には、松竹・大船撮影所へ行く舗道があった」と語り、多くの日本人はこの歌に別れの切なさを重ねた。

ひめゆりの塔 (昭和28年/西條 八十)
昭和28年1月公開の東映映画『ひめゆりの塔』の主題歌で、沖縄戦で犠牲になった「ひめゆり部隊」の悲劇を歌っている。




藍川由美「古関裕而を歌う」

――NHK國民歌謠〜ラジオ歌謡特集――

2004年8月9日(月)19:00開演/東京文化会館小ホール

ピアノ:森 美加

入場料:5,000円(全席指定)
ペア券:8,000円(オフィス小野寺のみ扱い)
学生券:3,000円(当日のみ扱い)

お問合せ:オフィス小野寺 TEL.050−7511−8457


NHK國民歌謠

愛國の花 (昭和12年10月18日初放送) 福田 正夫/古関 裕而
かへり道の歌 (昭和15年1月29日初放送) 竹中 郁/古関 裕而
曉に祈る (昭和15年4月8日初放送) 野村 俊夫/古関 裕而
南進男児の歌 (昭和15年9月2日初放送) 若杉 雄三郎/古関 裕而


NHKわれらのうた

海の進軍 (昭和16年5月9日初放送) 海老沼 正男/古関 裕而
婦人愛國の歌 (昭和16年7月16日初放送) 仁科 春子/古関 裕而


NHK國民合唱

突撃喇叭鳴り渡る (昭和19年5月1日初放送) 勝 承夫/古関 裕而
特別攻撃隊「斬込隊」 (昭和20年4月1日初放送) 勝 承夫/古関 裕而


NHK職場の歌

嗚呼神風特別攻撃隊 (放送日不明) 野村 俊夫/古関 裕而


NHKラジオ歌謡

三日月娘 (昭和21年8月18日初放送) 藪田 義雄/古関 裕而
みどりの歌 (昭和23年4月4日初放送) 中村 利器/古関 裕而
鈴蘭の花 (昭和24年5月30日初放送) 白鳥 省吾/古関 裕而
あんずの花 (昭和25年2月20日初放送) 藪田 義雄/古関 裕而
岐(わか)れ道 (昭和27年12月1日初放送) 藤浦 洸/古関 裕而
マロニエに降る雨 (昭和28年1月2日初放送) 白鳥 省吾/古関 裕而
みどりの馬車 (昭和28年5月25日初放送) 丘 灯至夫/古関 裕而
並木の街の時計台 (昭和30年1月31日初放送) 丘 灯至夫/古関 裕而
登山電車で (昭和32年6月24日初放送) 丘 灯至夫/古関 裕而


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