とんぼ玉の作り方
困ったときにも読んでください。
1 基本
針金を泥状の剥離剤に差し込み、真直ぐ引き抜き、針金に付いた剥離剤をバーナーで加熱し乾燥させ、さらに赤熱するまで加熱する。(水分が残っていると水蒸気でガラスに気泡ができる) 剥離剤は炎から離さない。
もう一方の手でガラス棒を回転させながら炎の遠くから近づけていき(急に加熱すると割れる)、徐々に加熱する、赤熱して柔らかくなったら、剥離剤の温度の高い部分に、水飴を巻き付けるように付けていく、ガラスを融かしながら目的の大きさまで付ける。
注意点
バーナーの炎は外炎(外側の色のついていない炎)を使うこと、内炎に近くなるとすすが付いてガラスが黒くなる。
とんぼ玉をきれいに仕上げるため、剥離剤とガラスのくっ付いた両端部分がきれいな円になるように付けること。(歪んだ玉になってしまう。)
剥離剤に付いたガラスを炎の中で回転させながら加熱し、凸の部分はナイフで軽く押さえる、凹の部分は全体を加熱し温度を上げると膨らんでくる、均一に温度を上げていくと、水飴の様に垂れてくるので、これを利用して全体のの形を整えていく。温度を上げすぎると扱いにくい、あせらないこと。
形が整ったら、全体を加熱し温度のむらを無くし(温度を上げ過ぎない)直径1cmぐらいなら、形が変形しないように回転させながら空気中で放冷する。大きなものは、バーミキュライトの中に埋めて徐冷する(表面が柔らかいとへこむ)。
とんぼ玉をはずすには、とんぼ玉を十分水にぬらし、濡れふきんでしっかり持ち、針金をラジオペンチで持ち、揺するようにして剥離剤を崩してゆく。一気に回さないこと。とんぼ玉の穴に残っている剥離剤は濡れているうちに取っておく。
とんぼ玉の表面のツヤを取るのには、粉末の研摩剤(台所用はだめ)で磨く。
注意点
直径2cm以上のとんぼ玉を冷やすときは、わら灰、又は植木に使うバーミキュライトの中に入れ、徐冷しないと割れる可能性がある。(ガラスの歪みをとるのには、徐冷点480℃?で数時間置きその後1日ぐらいかけて徐冷するとよいそうです。)
模様を付ける
模様を付けるには不透明な色ガラスを使った方が鮮やかになる、透明な色ガラスを使うときは白い色ガラスを下地に使うと色がはっきりする。
同心円模様
熔けたガラスをつけてから、付いたガラスを加熱しながら、円形になるように押さえてゆく。色を重ねるときは下の色ガラスより少なくすること。不透明な明るい色を下にすること。
縄目模様
あらかじめ、色ガラスをねじったものを用意し、これを、炎の中で、形を整えたガラス玉の表面につけて、加熱し全体の形を整える。付けたものを押さえると幅が広くなるが、奥行きがなくなる。
色ガラスのねじり方
色ガラスを束ね、回転させやすいようにテープで止め、加熱し、柔らかくなったら先にがらす棒を付け、束ねたガラスを回転させ、適当な太さに引いてゆく。束ねた色ガラスの温度に注意しないと、一色の色ガラスを中心にしてねじれてしまい、網目には見えない。特に、巴模様を作るときは均等にねじれるようにする。
色ガラスを細くする
色ガラスの棒を間を開けて両手で持ち、その間を回しながら加熱して柔らかくなったら引き延ばし、細くする(0,5mmぐらい)。温度が高いと細くなる。適当な太さに引けたら、一気に引き延ばす。
ともえ、三つどもえ模様
縄模様と同じように、2色、又は3色をねじったものを作る。 ねじるとき、2色(3色)が均等にねじれる様にする。
2〜3ミリ程に切り、色が均等にある方を上にして立てて素地に付ける。
ミルフィオリを使った花模様
整形した素地に針を立てるようにミルフィオリを付けていく。 先の長いラジオペンチで挟んだミルフィオリの端を熱して素地に立てていく。
付け終わったら全体を加熱しミルフィオリを熔かしていく、熔けて丸くなったら模様の中心がずれないように押さえ、素地になじませ、透明ガラスを上に付け形が変わらないように押さえ成形する。
ミルフィオリの作り方
花びらになる不透明色ガラスに透明ガラスを巻き付けし2mm程の太さに引き延ばし、2〜3cmの長さに切っておく。それを中心になる不透明色ガラスの周りにすきまなく付ける。8本ぐらいで周りにすきまなく並べるようにする。そのまま周りに付けたガラスをなじませるか(でこぼこが少なくなってくる)、その上を透明ガラスを巻き付け、2〜3mm程の太さに引き延ばす。2〜3mmの長さに切って使う。