現在は物資が豊富であり、生活が保障されているので少々のことでは喜んでもらえないような気がします。こちらの真実が足りなく信者さんから「神様を返す」と言われ、泣くに泣けない思いをしたことも多々あります。その点、昔は何も無かったし皆貧乏でした。
 現在83才の信者さんがよく言われるのですが、戦争でビルマへ行き、本当に「しかばね」を踏んでやっとの思いをして復員し、何度も夢に見た京都駅にたどりついた。夜中だったので駅長室で泊めてもらって朝、家に帰ってきた。若い奥さんと身障者の娘、どんな生活をしているのかと心配して帰ってきたら、おたくのお父さん先生がちゃんと障子を張って暖かくしてくださっているし、お母さん先生が背中にふとんをせったろうて(担いで)持ってきてくださってるし、その様子を見たとたん、有り難くて有り難くて涙がこぼれました、と。
 こういう話はよく聞かせて頂きますが、昔の先生方はどなたもこうしてお助けくださり、その真実によってその後何十年と変わらずお道を通ってくださっているのです。仇やおろそかにはできないな、といつも思います。それこそ現在は何でもある世の中ですから、難しいな、すぐに駄目だなと思ってしまう弱い心を強く反省し、常に親神様の思いに沿った通り方をさせていただき、日々健康であることを喜び、何よりもこの平和な世の中を喜び、明るく勇んで通らせていただきたいと思います。