これは、我々の 3 番目のオフィシャルリリース、Haiku R1 Alpha 3 のリリースノートです。今回の 3 番目の alpha リリースに対して、我々は、Haiku の改良されたバージョン、つまり、より安定し、エンドユーザーと開発者双方に対しより多くの機能を取り入れ、そしてより多くのハードウェアで適切に起動するものを提供するように努めました。
我々は、このリリースをできるだけ良いものにするよう努力してきました。しかしながら、少数の既知の問題点や未実装の機能があります。それらのいくつかは下にまとめられています。どうか Haiku は alpha 品質のソフトウェアであることを心に留めておいてください。それはつまり、まだ機能が完全でなく、既知または未知のバグをまだ含んでいることを意味しています。我々はこのリリースの安定性に対してほぼ確信していますが、データ損失に対していかなる保証を提供しません。
Alpha 3 リリースの活力となるもうひとつのゴールは、現在および将来の Haiku 開発者に、彼らのソフトウェアプロジェクトで使ってもらうために、最新の、(ほぼ) 安定したオペレーティングシステムを提供することでした。そのため、我々は基本的なビルドツールを、cvs、svn、git、および hg のクライアントと共に同梱しました。今回の Haiku リリースは GCC 2 または GCC 4 のどちらでもバイナリの作成および実行ができます。しかし、GCC4 の使用は、絶対に必要でない限りは推奨されません。それは、将来の Haiku のバージョンでは API の互換性が保証されないからです。
現在、Haiku は x86 システム上でのみ動作します。メモリーは最低 128MB 必要です。Haiku をセルフコンパイルする場合は、1 GB のメモリーが推奨されます。Haiku は、Pentium II 400 MHz と同じぐらいの速度の CPU 上で動作テストされています。また、ディスク容量は最低 700 MB 必要です。
これは、前回のリリース、 R1 Alpha 2 から目立って改善されたもの、および Haiku に追加されたもののいくつかの一部です。R1 Alpha 2 から 950 を超えるバグが修正されたことは注目すべきでしょう。さらに、Coverity によって発見された、250 を超える見つけにくいバグが修正されてきました。
さまざまなファイルシステムに対する改良された読み取り (および書き込みのサポート) 。これには、btrfs、exFAT、ext2、ext3、ext4、NTFS、UDF などを含みます。
ハードウェアサポートに対するさまざまな強化。たとえば、IO-APIC、ACPI、ビデオドライバー、ネットワークドライバー、および USB など。
さらなるプリンターサポートのため、Gutenprint が利用できます。
あらゆるフォントのサポートされていないグリフに対する部分的なフォールバック。たとえば、いくつかの日本語および中国語の文字はただちに表示できます。
ファイルフォーマットのデコードおよびエンコードに対するメディアキットのサポートが改善されました。
Tim Brechbillによる、general MIDI サウンドフォントの追加。これにより、多くの BeOS MIDI アプリケーションをサポートできます。
新しい IMAP 実装。メールは、POP3 でのようにただダウンロードされるのではなく、サーバーとただちに同期されます。
Mail daemon replacement (MDR) および、メールキットの部分は書き直されました。現在、MDR のクラッシュは修正されました。
Auckland 大学によって最初に開発された、StackAndTile の統合 (`setdecor SATDecorator` によって利用可能) 。
ウインドウの移動とリサイズに関する、追加的な操作コントロール (CTRL + CMD + マウスの第 1 ボタン、および CTRL + CMD + マウスの第 2 ボタン)。
第 2 の、かつ実験的なコンパイラーの GCC 4.4.4 へのアップデート (`setgcc gcc4` により利用可能)。
GCC 4 における、weak symbol および symbol preemption のサポート。
いくつかのアプリケーションのユーザーインターフェースがオーバーホールされました。これには、BootManager、DiskUsage、MediaPlayer、ReadOnlyBootPrompt、および ShowImage を含みます。
国際化のサポートは拡張および強化され、単一のバックエンド (ICU) を、Haiku ネイティブおよび POSIX 双方のロケール API で使用します。Locale および Time プレフレットのインターフェースおよび信頼性が大幅に向上しました。
現在、より多くのアプリケーションが Haiku のレイアウト API を使用します。これにより、GUI はフォントの変更や国際化に対していっそうの回復機能を与えられます。さらに、レイアウト API は安定と公開に向かって進んでいます。しかしながら、API は完成していません。常に変更されるかもしれませんので、開発者は注意してください。
4 GiB を超える物理メモリーがすぐに使えるように、PAE (物理アドレス拡張;Physical Address Extension) のサポートが実装されました。
Haiku はまだ無線ネットワークにおける WPA 暗号化をサポートしていません。WEP 暗号化のみサポートします。
パッケージ管理はまだ開発中で、今回のリリースには含まれません。当分の間、すこしのソフトウェアをインストールするのに役立つ仮のスクリプトが同梱されています (`installoptionalpackage` で利用可能)。
OHCI または USB 2.0 ハブに接続した USB キーボードは、Kernel Debugging Land (KDL) では動作しません。KDL で動作させるためには、UHCI ルートポートに接続する必要があります。また、カーネルパニックによってカーネルデバッガに入ったときには、キーボードが動かない場合があるのにまた注意してください。この問題に対処するには、一度手動でカーネルデバッガに入り、そこから抜けることで、USB キーボードが有効になります。
LiveCD、および初回起動時のパフォーマンス。最初のインストールまたは LiveCD モードでの起動時に、いくつかのバックグラウンドタスクが起動して、インストール設定を終了します。これはパフォーマンスの低下として知られています。ハードディスクへのインストールの場合は、タスクがすぐ終わるので問題になりません。LiveCD モードでは、通常 CD のシークパフォーマンスが悪いため、パフォーマンスに対する打撃が著しく見られます。CD は読み取り専用なため、このセットアップは LiveCD の起動毎に起きます。書き込み可能なメディアでは、それは 1 度だけ起こります。なので、これ以上の起動では、同じ遅れは経験しないはずです。
フォントレンダリングは、フォントヒンティングのパテントが切れたために改善されていますが、まだ最適ではありません。パテント周りの状況がはっきりしないので、公式リリースではパテントとして知られるコードは無効にしています。残念なことに、これには Freetype で使われているサブピクセルコードが含まれます。状況がよりよく理解できて、決定が下された場合、サブピクセルフォントレンダリングは公式リリースで再び有効になるかもしれません。
Haiku の ACPI サポートはデフォルトで有効になっています。ハードウェアによっては問題を引き起こすかもしれません。ACPI はブートローダーのセーフモードオプションメニューで無効にできます。
高速のディスクドライブから、(USB メモリーのような) 低速のディスクドライブへ大量のデータをコピーすると、システムがページングを開始することがあります。
Haiku ブートローダーはいくつかのハードウェアでハングすることが報告されています。
ローカライゼーション/国際化のサポートはまだ作業中です。いくつかのアプリケーションは部分的にしか翻訳されていないかもしれません。また、翻訳文字列が元の英語より長くなる言語では問題が生じるかもしれません。
いくつかのワイヤレスネットワークカードのファームウェアは、インストールより先にユーザーの承認を必要とします。これには、Broadcom 43xx、Intel ipw2100、Intel ipw2200、および Marvell 88W8335 を含みます。仮の手段として、このプロセスを手助けするスクリプトが同梱されています ( `install-wifi-firmwares.sh` で利用できます)。
Haiku 自身、必要なビルドツール、および、(クローズドソースのもの以外の) 追加パッケージのソースコードは、http://www.haiku-files.org/files/releases/r1alpha3/sources/ でダウンロードできます。
Haiku のバグトラッカーには 2000 を超えるオープンチケットがあります。また、5000 を超えるクローズド項目があります。もし、問題と信じることを見つけたら、お手数ですが、Trac を検索して、それがすでに報告されているものかどうか確認してください。もし、まだ報告されていないものであれば、新しいチケットを http://dev.haiku-os.org/ に登録してください。
Haiku R1 Alpha で報告されたチケットを見るには、http://dev.haiku-os.org/wiki/R1/Alpha3/ReportedIssues をご覧ください。
リリース後に修正された重要な問題についての情報は、http://dev.haiku-os.org/wiki/R1/Alpha3/ReleaseAddendum をご覧ください。
さらにヘルプが必要なら、Haikuのデスクトップにある 'Welcome' リンクか、Haiku プロジェクトのサイト、www.haiku-os.org をご覧ください。