1205o_ohno of Metal Art Museum

大野公士展 "centrum"(屋外展)
2012年5月26日(土)〜7月29日(日)

大野公士展(屋外展)は、好評のため、7/29まで会期を延長いたします。

休館日:月曜日、祝祭日の翌日、展示替え日
    ただし、7/16は開館し、7/17は休館いたします。
    また、6/25~6/29は、屋内展の展示替えのため、休館いたします。

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作家紹介•作品

大野公士 (おおの こうじ / Koji Ohno)

■ 作家紹介
 しばしば、人体もそれも手足の無いトルソーを楠や鉄線で制作します。そのトルソーは、中身を刳り貫かれ薄皮一枚の厚さまで削ぎ落とした抜け殻のような立体表現や、細い鉄線を一本一本溶接して筋肉を表現します。それは、肉体という器とその中身である魂や精神はどこに存在するのだろうかといったテーマに基づいています。混沌とした「現代」において「生きている」ということの真の意味を問いかけてきます。
■ 作 品
 内容:鉄骨により、約4mのへやを2つ作り、中心部に木彫と金属彫刻を設置
 素材:鉄・楠

制作意図

 "centrum" という英単語は、「中空部」「中心」「椎体」「すい体」といった意味がある。この「中心部」「中心」とは、主に植物において使われる。医学用語としては「解剖動物椎体、椎心、椎骨の中心部」とある。大きな2つの鉄の箱の核の部分に中空となった植物の枝が絡んだ人体を模した彫刻と細い鉄線を溶接し人体を模した彫刻を、対にして設置する。2つの彫刻は、世界の核心(コア)なのか、それとも抜け殻なのか?「ヒト」は何億年にもわたる宇宙と地球の営みによって生まれた。原始の海で、「ヒト」を含む脊椎動物の先祖は一本のヒモ状の生物だった。それは「ヒト」の椎体の中心部を走る脊椎の原始的な形に類似している。それから地球の重力下で何億年も経て、「ヒト」になったその生物は大気という宇宙放射線から身を守ってくれるカプセルの中で人工的な放射性物質を生み出した。それが良い事なのか悪い事なのかは「ヒト」には判断する事は出来ない。それは、これからも続くであろう、宇宙の営みだけが決める事が出来る。

略 歴

◇ 大野公士 (おおの こうじ / Koji Ohno)
1971 東京生まれ
1993 多摩美術大学彫刻科卒業
1995 多摩美術大学大学院彫刻専攻修了
2003~ 順天堂大学解剖学教室研究生 
■ 個展
(2003年以降)
2012 "centrum" Metal Art Museum Hikarinotani/印旛沼湖畔 千葉
    "Scope of sanctuary 聖域の領域" ギャラリー四門/石川町 横浜
2010 "Internarional - External 内観-外観" ヴィオパーク劇場/松本
    "Storage Element" 知半庵/伊豆
2008 "Dichotomic Structures" ギャラリーQ/銀座 東京 
2007 "Exhibition of So Koku Bu Tai" ギャラリー四門/石川町 横浜
2006 "The Awakening" ギャラリー四門/石川町 横浜
    "The Revelation" ギャラリーef /浅草 東京
2004 "The vascular System" ギャラリー巷房 /銀座 東京
2003 "The Body Wall" Metal Art Museum Hikarinotani/印旛沼湖畔 千葉
■ グループ展
2011-10 "WAD sculptures" World Art Delft/デルフト オランダ
2009 "Recycle" World Art Delft/デルフト オランダ
2008, '06 "CAFネピュラ展" 埼玉県立近代美術館/埼玉
2004 "千葉アートフラッシュ" 旧神谷邸/稲毛 千葉
■ シンポジウム ほか
2008 Recycle Art (World Art Delft デルフト オランダ)
2009 Homage to the Delft city (World Art Delft デルフト オランダ) 
舞台彫刻制作(2006, '07, '08)
アートフェア参加(2008, '10, '11)
ギャラリー主宰(2000~)