0910k_ohasi of Metal Art Museum

■ 作家紹介
　1967年生まれ。東京造形大学で塑像造形を学んだ後、東京芸術大学で仏像修復と木彫技術を学ぶ。1999年の野外彫刻展への出品を機に、彫刻作品と参加型インスタレ－ションの展開に興味を持ち、以降グル－プ展、個展を通じて発表している。近年は木彫作品を中心に時間の概念を表現している。自分の彫刻は質感を伴う触覚的表現だと思っている。彫刻家はたくさんの時間をかけて作品を作り手垢を残す。その怨念にも似た造形は、いずれ時間軸のなかに放り出され、形や質は時間と共に変容してやがて何もなくなる。リアルとはそういったことではないか。
■ 作 品
　内容：立体によるインスタレ－ション
　素材：鉄、マグネット、FRP、その他

　この場所は遠い。都内の我が家からここまで自動車で１時間弱ではあるが、道程が時間以上の記憶を思い出させる。思い出はいつも色彩とつながっていて、最後には空へと溶ける。風が吹き、雲が流れ、今日も美術館スタッフの二人はこの場所にいる。たくさんの人がここを訪れ、それぞれに記憶を持ち帰る。みんな何をしているのだろう。元気に暮らしているのだろうか？庭に出て空を見上げると、外国へ行く飛行機が途切れることなく飛び立つ。今日も印旛の地に、この建物は光り輝いている。

◇ 大橋 博（おおはし ひろし / Hiroshi Ohashi）
1967　群馬に生まれる
1991　東京造形大学卒業
1999　東京芸術大学大学院修了
■ 主な個展
2000　GALLERY ISEYOSHI（以降 01, 02, 03, 05）/東京
2002　表参道画廊/東京
2004　ART LABORATORY R3/群馬
2006　HARDCORE ART CONTEMPOLARY SPACE/Miami
2007　WADA FINE ARTS（以降 08, 09）/東京
2009　Metal Art Museum Hikarinotani/印旛沼湖畔・千葉
■ 主なグル−プ展
2003　岡本太郎現代芸術大賞展/川崎岡本太郎美術館
　　　　新収蔵作品展/佐久市立美術館
2004　Chaina International Gallery Exposition/Bajing
2005　The rising generation 3/渋川市立美術館
2006　ARCO/Feria de Madrid
　　　　ART COMPE LIVE2006+/前橋国際交流広場
2007　KIAF/Seoul COEX
　　　　Crosscurrent/Artcore Gallery, Los Angeles
2008　Art@Agnes /Agnes hotel
　　　　In touchi with present/University of Shingapore
　　　　WONDERLAND/OPERA GALLERY. Hong Kong
　　　　Tokyoassembly Language/MIRAI POROJECT. Sweden
■ 主な受賞歴
1999　東京芸術大学 買い上げ賞
2003　岡本太郎現代芸術大賞展 特別賞
2006　ART COMPE LIVE2006+ グランプリ