METAL ART MUSEUM HIKARINOTANI
 
特別展
 「生誕110年記念 香取正彦展」
 会期 2009年10月17日(土)〜12月23日(水)

  苺唐草文花瓶 1925年

鳳雛香炉 1943年

和 1951年

展覧会名:生誕110年記念 香取正彦展

会期:2009年10月17日(土)〜12月23日(水)
 このたび、香取正彦生誕110年を記念いたしまして、当館収蔵品による
「生誕110年記念 香取正彦展」を開催いたします。

作家紹介

◎香取正彦(かとり まさひこ/Masahiko Katori)
 明治32(1899)年〜昭和63(1988)年
 香取秀真と佐倉生まれの母たまの長男として東京小石川に生れる。
 小学校卒業までを佐倉の祖父に養育され、12歳で父の元に戻る。
 大正14年東京美術学校鋳造科を卒業し、同年パリ万国装飾美術工芸博覧会(アールデコ万博)に「苺唐草文花器」を出品し銅牌を受賞する。
 第8回帝国美術院展覧会より工芸部門が新設されると、父の作風を越えた伝統的な香りの上に新感覚を加えた作品を発表し、昭和5、6、7年と続けて特選を受賞し帝展無鑑査となる。
 終戦後は、戦争中に供出された仏具の復元に励み、昭和25年より秀真と共に父子共鳴の「平和・喜の鐘」の制作の実現にあたる。
 29年秀真死去、これにより「平和・喜の鐘」の制作は23号で終わり、以後「平和・余韻の鐘」として制作を続け、152の梵鐘を制作する。
 昭和29年より、日本伝統工芸展が開かれ、第3回展から審査委員を委嘱され、伝統工芸の中心作家となった。
 昭和52年重要無形文化財保持者として「人間国宝」に指定され、62年には日本芸術院会員に推挙された。