2009年4月28日(火)〜5月24日(日)

サクサベ ウシオ展 -浮波曲線2009-
(Floating Wave 2009 / Ushio Sakusabe Exhibition)

サウンドパフォーマンス 2009/5/3(日) 16:00-
出演者 浅原ガンジー(sax)・KYOU(piano)

*サックスとピアノとのサウンドコラボレーション


■ 会期
 2009年4月28日(火)〜5月24日(日)
 休館日:月曜日、祝祭日の翌日
 (ただし、5/4(月)、5(火)、6(水)は開館し、4/30(木)、5/7(木)は休館します)

■ 作家名
 作左部 潮(さくさべ うしお / Ushio Sakusabe)

■ 作家紹介
 作左部の作品で重要な役割を演じているのは言うまでもなく石だが、おそらく石の存在と同時に、いやそれ以上に重要なのは石を支えているワイヤ−や木の枝のほうではないか。特にワイヤ−は石の重量感に比べてほとんどめだたないが、それは、石が宙に浮いているかのような錯覚をもたらすための黒衣などではない。むしろ、石の重さによってワイヤ−の織りなすバランスとテンションこそ彼の作品の主眼なのではないか。そうした見方からすれば、石は単なる重石(おもし)にすぎないとさえいえるのだ。作左部の作品が美しいのは、彼もまた重力の法則にのっとりながら眼に見えない重力の所在を視覚化しているからである。
(村田 真/美術ジャ−ナリスト<評論抜粋>)

■ 作品
 
内容:立体・平面(ドロ−イング)・レリ−フ(壁に掛ける立体作品)
 素材:鉄板、自然石、ステンレスワイヤ−,針金

■ 制作意図
 自然の中の石や人工物の鉄板は、私たちの生活圏の中でとても重量があるというイメ−ジがある。これら重量物を地表から離して空中に浮遊させるためには、上方から引っ張るか下方から支えなければならない。そのとき視覚的重量感覚はどのように変化していくのか。そして重量物を空中に浮かすときに生ずるテンションに興味を持ち、そのテンションを視覚化して美的に展開する試みをしている。

■ 略歴
1881 多摩美術大学大学院美術研究科修了
【主な個展】
1991 神奈川県民ホ−ルギャラリ−/横浜・神奈川
1993 東京都美術館/上野・東京
1996 リュ−ベック市立ブルククロスタ−美術館/リュ−ベック・ドイツ
2004 ハ−ゲンビュッハ−/ハイルブロン・ドイツ
2006 ネッカ−川上の浮石/ニュルティンゲン・ドイツ
2008 ZAIM(旧関東財務局)/横浜・神奈川
2009 Metal Art Museum Hikarinotani/印旛沼湖畔・千葉
【主なグル−プ展】
1990 ニュ−ヨ−ク・東京展 ワ−ドナッシ−ギャラリ−/ニュ−ヨ−ク・アメリカ
1995 第30回今日の作家展“洋上の宇宙”横浜市民ギャラリ−/横浜・神奈川
1995 錦江国際自然美術展'95'00'01公山城/公州・韓国
1996 ハンブルグ日本現代美術展“移項”カンプナ−ゲルK3/ハンブルグ・ドイツ
1997 横浜国際野外美術展'97“創造と森の声”四季の森 都筑自然公園/横浜・神奈川
1999 ランドア−ト展 デルザウ/ドイツ
2000 第3回我孫子国際野外美術展 布佐市民の森/我孫子・千葉
2002 国際自然環境美術展 ソウルア−トセンタ−/ソウル・韓国
2004 Zeit・青森+県外の芸術家たち 国際芸術センタ−青森/青森
    錦江自然美術展ビエンナ−レ2004 公州情報美術大学/公州・韓国
2006 妻有トリエンナ−レ2006 彦坂尚嘉+<気>派 田麦<とまとア−トの館>/田麦・新潟 
2007 中之条ビエンナ−レ2007“芸術回帰”中之条町内/中之条・群馬
2008 錦江自然美術展ビエンナ−レ2008 イエオンミサン/公州・韓国
    第2回タイ・日本交流彫刻シンボジュウム チェンマイ大学美術学部ギャラリ−/チェンマイ・タイ